顔のないスパイの紹介:2011年アメリカ映画。ロシアと繋がりのあるアメリカ上院議員が暗殺され、旧ソ連の伝説の暗殺者が浮上するなか、現場復帰した元CIAエージェントがFBIの若手捜査官ともに事件を追うスパイサスペンス作品です。
監督:マイケル・ブラント 出演者:リチャード・ギア(ポール・シェファーソン)、トファー・グレイス(ベン・ギアリー)、マーティン・シーン(トム・ハイランド)、タマー・ハッサン(ヨハン・ボズロスキー)、スティーヴン・モイヤー(ブルータス)ほか
映画「顔のないスパイ」ネタバレあらすじ結末と感想
映画「顔のないスパイ」のあらすじをネタバレ解説。予告動画、キャスト紹介、感想、レビューを掲載。ストーリーのラストまで簡単に解説します。
顔のないスパイの予告編 動画
映画「顔のないスパイ」解説
この解説記事には映画「顔のないスパイ」のネタバレが含まれます。あらすじを結末まで解説していますので映画鑑賞前の方は閲覧をご遠慮ください。
「顔のないスパイ」ネタバレあらすじ:起
アメリカとメキシコにまたがるソノラ砂漠。メキシコ側の国境付近で、アメリカに渡航しようとする謎の一団が国境警備員を殺害し逃走しました。その半年後、ワシントンで、ロシア企業との強い繋がりを持つ上院議員ダーデン(エド・ケリー)が喉を切り裂かれて殺害されているのが発見されました。その犯行手口から、CIAのハイランド長官(マーティン・シーン)は旧ソ連の伝説の暗殺者「カシウス」の仕業とみて、かつてカシウスが率いていた暗殺集団「カシウス7」の追跡に携わり、現在は引退していた元CIAエージェントのポール(リチャード・ギア)を呼び戻します。ポールは現役時代、「カシウス7」のメンバーのうち6人を始末しましたが、肝心のリーダー・カシウスだけは取り逃がしていました。ハイランドは、渋々復帰したポールと、学生時代からカシウスに強い興味を持ち、大学の修士論文にまでカシウスのことについて書いていた若きFBI捜査官ベン(トファー・グレイス)と組ませ、事件解決の任に就かせます。
「顔のないスパイ」ネタバレあらすじ:承
ポールは既にカシウスは死んでおり、犯行は模倣犯によるものだと主張しますが、ベンはカシウスが生きており、活動を再開したものだと考えていました。ポールとベンは、捜査を進めるうちに、かつてポールが仕置きしたはずの「カシウス7」のメンバーのひとり、ブルータス(スティーヴン・モイヤー)が生き延びていたことを知り、彼が収監されている刑務所に向かいます。そこでブルータスは、カシウスは過去に暗殺者の“掟”を破っており、その罰が下されたという発言をします。二人が帰った直後、ブルータスは仮病を使って病院に搬送されると、まんまと脱走に成功します。ところがその直後、ブルータスは謎の男によって殺害されます。その手口はカシウスと同様でした。そして、なぜか犯行現場にはポールの姿がありました。一連の事件に何かきな臭いものを感じたベンは、同僚の協力を得てカシウスの一連の事件を再検証し、当時の写真には常にポールらしき人物が写っていることから、ベンはポールがカシウス本人なのではないかと疑いを持ちます。
「顔のないスパイ」ネタバレあらすじ:転
ある時、半年前の国境襲撃事件で犯行グループにより奪われていた警備隊の車両が見つかり、車載されていた監視カメラの映像から、元KGBのボズロスキー(テイマー・ハッサン)の姿が浮かび上がりました。CIAはボズロスキーこそがカシウスとみて捜査を進めます。一方、ポールはベンにこの捜査から手を引き、妻子の元に戻るよう忠告しますが、ベンは全く聞く耳を持ちません。しかしポールは、今まで隠されていたベンの正体を既に知っていました。ベンの正体はロシアの対米工作員で、十数年前にロシア本国の命によりアメリカに入国しFBIに潜り込んでいたのです。そしてカシウスの正体はやはりポールその人でした。かつて冷酷な暗殺者だったポール=カシウスは掟に背いて所帯を持ってしまい、ボズロスキーに制裁として妻子を皆殺しにされたのです。ポールはその復讐のためCIAエージェントに成りすまして次々と「カシウス7」のメンバーを抹殺してきたのです。
「顔のないスパイ」結末
実はボズロスキーもポールの命を狙っており、ダーデン議員殺人事件はポール=カシウスをおびき寄せるためにボズロスキーが仕組んだことでした。ポールはボズロスキーに復讐するとともに彼をカシウスに仕立てることを考えており、ベンも同調していました。ポールはボズロスキーに決着をつけるべくカーチェイスに挑み、ベンも参戦します。やがてポールとベンはボズロスキーと対峙しますが、ベンは脚を撃たれ、ポールは致命傷を負ってしまいます。しかしポールは最後の力でボズロスキーの喉を切り裂いて殺害、復讐を遂げます。ポールはベンに妻子の元に帰るよう言い残して息を引き取ります。ベンはポールの暗殺道具をボズロスキーに持たせて彼を「シリウス」に仕立て、ハイランドに報告します。ハイランドは疑いながらも報告を承認し、ベンをCIAに誘います。ベンは祖国ロシアを捨て、家族の元へ帰っていきました。
以上、映画「顔のないスパイ」のあらすじと結末でした。
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