ムトゥ 踊るマハラジャの紹介:1995年インド映画。1998年に日本でも公開されるやたちまち大ヒットし、インド映画の一大ブームの立役者となった、歌って踊れるエンターテインメント巨編です。大地主の召使いで誰からも愛される人気者のムトゥの恋と騒動を描きます。
監督:K.S. ラヴィクマール 出演者:ラジニカーント(ムトゥ、ムトゥの父/聖者(二役))、ミーナ(ランガ)、サラットバーブ(ラージャ)、ラーダー・ラヴィ(アンバラッタール)、スバーシュリー(パドミニ)、センディル(テーナッパン)ほか
映画「ムトゥ 踊るマハラジャ」ネタバレあらすじ結末と感想
映画「ムトゥ 踊るマハラジャ」のあらすじをネタバレ解説。予告動画、キャスト紹介、感想、レビューを掲載。ストーリーのラストまで簡単に解説します。
ムトゥ 踊るマハラジャの予告編 動画
映画「ムトゥ 踊るマハラジャ」解説
この解説記事には映画「ムトゥ 踊るマハラジャ」のネタバレが含まれます。あらすじを結末まで解説していますので映画鑑賞前の方は閲覧をご遠慮ください。
ムトゥ 踊るマハラジャのネタバレあらすじ:起
インドの大地主ラージャ(サラットバーブ)に仕える召使いのムトゥ(ラジニカーント)はその明るく誠実な人柄から誰からも愛される存在です。ある日、毎日のように演劇鑑賞に夢中で中々結婚する気配のない我が子を心配しているラージャの母シヴァガーミ(ジャヤカバーラティ)の元に、シヴァガーミの兄でラージャの土地を狙っている強欲なアンバラ(ラーダー・ラヴィ)が現れ、自身の娘パドミニ(スバーシユリー)とラージャを結婚させようと迫ります。そんなある日、ラージャは芝居小屋で旅回りの女優ランガ(ミーナ)に一目惚れしてしまいます。ラージャのお供をしていたムトゥは成り行きで舞台に上がることになり、得意の踊りと歌を披露してみせます。
ムトゥ 踊るマハラジャのネタバレあらすじ:承
すっかりランガの虜になったラージャは母に結婚すると告げます。母や周りの召使いたちはてっきりパドミニと結婚するものだと勘違いしてしまい、父とは違って素直なパドミニも舞い上がりますが、それでもラージャの演劇通いの日々は続きました。ある日、いつものようにラージャはムトゥと共にランガの舞台を見に行くと、ランガは団長が背負った借金のカタとして連れ去られようとしていたので、ムトゥはラージャの命令でランガを連れて逃げ出し、とある村に迷い込みます。現地の言葉が分からないムトゥは、言葉が分かるランガに頼むと、ランガはふざけて現地の言葉で「キスして」と教えます。おかげで赤っ恥をかいたムトゥは激怒しますが、成り行きでランガとキスをしてしまい、そのまま恋に落ちてしまいます。
ムトゥ 踊るマハラジャのネタバレあらすじ:転
ある日、ラージャの屋敷に謎の老人が現れました。それを見たシヴァガーミは驚いてひれ伏します。一方、ラージャの屋敷に戻ったムトゥはランガを雇ってもらおうとしますが、ランガを前に舞い上がってしまったラージャは大喜びです。パドミニはラージャに本気で惚れているのですが、ラージャにはその気はなくランガ一直線でした。アンバラはランダの義兄である悪徳警官のプラターブ・ナーイドゥ(プラバーカル)に引き渡そうとしますが、ムトゥの働きによって阻止されます。パドミニはランガと結婚するというラージャの元から去り、アンバラはラージャの屋敷に召使いを装ったスパイとして差し向けているカーリ(ポンナンバラム)に指示して、ラージャにムトゥが裏切ってこの家の財産とランガを我が物にしようとしていると吹き込ませます。
ムトゥ 踊るマハラジャの結末
アンバラの作戦に嵌ってしまったラージャは激怒し、ムトゥを屋敷から追い出してしまいます。その直後、シヴァガーミはラージャを叱ると隠された真実を語りだします。何とムトゥこそが先代の大地主(ラジニカーント(二役))の息子であり、この家の正当な跡継ぎだったのです。かつてムトゥの父は、自身の後継者に指名していた従兄弟(ラージャの父)がアンバラにそそのかされて裏切ったと知り、全ての財産をラージャに譲り、生まれたばかりのムトゥをシヴァガーミに託して行方をくらましていたのです。先日ラージャの屋敷を訪れた老人こそが、今や修行を積んで聖者となったムトゥの父だったのです。アンバラはラージャを亡き者にしようと河に突き落とし、ムトゥに罪を擦り付けようとしましたが、カーリをぶちのめして真相を知ったムトゥが駆け付け、ラージャは聖者によって助けられます。アンバラは反省して謝罪し、ランガの気持ちを察したラージャは彼女を諦めてパドミニとの結婚を決意します。そしてラージャは全ての真実をムトゥに打ち明けて許しを請い、自らがムトゥに仕えると言い出しますが、ムトゥはそれを制します。やがてムトゥはランガと結婚し、大勢の人々の祝福を受けるのでした。
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