カルテル・ランドの紹介:2015年メキシコ,アメリカ映画。麻薬犯罪が横行するメキシコ。政府も警察も腐敗したこの国で市民の安全のために立ち上がった男たちと根深い問題を綴った衝撃のドキュメンタリーです。
監督:マシュー・ハイネマン 出演者:ホセ・マヌエル・ミレレス、ティム・ネイラー・フォーリー、エスタニスラオ・“パパ・スマーフ”・ベルトラン、ニコラス・シエラ・“エル・ゴルド”・サンタナ、セルバンド・“ラ・トゥタ”・ゴメスほか
映画「カルテル・ランド」ネタバレあらすじ結末と感想
映画「カルテル・ランド」のあらすじをネタバレ解説。予告動画、キャスト紹介、感想、レビューを掲載。ストーリーのラストまで簡単に解説します。
カルテル・ランドの予告編 動画
映画「カルテル・ランド」解説
この解説記事には映画「カルテル・ランド」のネタバレが含まれます。あらすじを結末まで解説していますので映画鑑賞前の方は閲覧をご遠慮ください。
カルテル・ランドのネタバレあらすじ:起
巨大麻薬カルテル「テンプル騎士団」が支配するメキシコ・ミチョアカン州の農村地帯は通称「カルテル・ランド」と呼ばれており、絶えない犯罪と暴力、そして罪のない一般市民までもが虐殺される危険地帯です。まだ幼い子供も犠牲になる中、政府も警察も当カルテルと癒着するなど腐敗しきっており、人々の悲痛な怒りや不満は高まるばかりでした。そんな中、状況に耐え兼ねた医師のホセ・ミレレスは、政府や警察に頼らず自らの生命と安全を守ろうと決意します。
カルテル・ランドのネタバレあらすじ:承
2013年2月24日、ミレレスはカルテルの魔の手から市民を守るため自警団を立ち上げます。ミレレスの呼び掛けに応じた市民は武器を手に取り、カルテルの拠点を攻め、一味を捕らえては警察に引き渡していきました。時を同じくして、米国アリゾナ州のアルター・バレーでは、元米軍の退役軍人ティム・“ネイラー”・フォーリーが中心となり「アリゾナ国境自警団」を結成、アメリカとメキシコの国境付近で麻薬密輸や不法入国を阻止するために活動を開始していました。フォーリーは、我々は正しい事をしており、悪と戦っているのだと主張します。
カルテル・ランドのネタバレあらすじ:転
一方、ミレレス率いる自警団は、カルテルと癒着する地元警察から武装解除を要求され、これに反発した住民は暴動を起こして警察を攻撃、遂に警察も折れて自警団は半ば公認されたも同然となり、遂にはカルテルを町から追い出すことに成功します。ミレレスはマスコミに取り上げられ、正義のヒーローとして祭り上げられますが、自警団のメンバーの中にはミレレスを快く思わない者も存在していました。やがて自警団は他の町でも活動を活発化させ、次々とカルテルを追い払う中、ミレレスは謎の航空機事故に巻き込まれて負傷、一時的に自警団を離れます。その間、自警団のメンバーの中にはカルテルから奪った麻薬を密売する者や無実の住民に弾圧を加える者が現れ始めていました。住民の間からは、自警団はカルテルと何ら変わらないと不満の声が上がり始めていました。
カルテル・ランドの結末
やがて、政府と内通している自警団の一部メンバーがミレレスを裏切り、政府公認の「地方防衛軍」を結成します。政府を信用していないミレレスの求心力は低下していき、地方防衛軍は政府の権威を笠に着て我が者顔で町を支配し、やりたい放題に悪事を重ねて暴走していきます。カルテルのとあるメンバーはインタビューに応じ、「メキシコから麻薬カルテルは絶対に無くならない。なぜなら政府も地方防衛軍も我々を必要としているからだ」と答えます。そして2014年2月25日、ミレレスは武器の不法所持容疑で逮捕されました。
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