ロシアン・スナイパーの紹介:2015年ロシア,ウクライナ映画。第二次世界大戦中に実在した、ソ連軍の女狙撃手リュドミラ・パヴリチェンコの半生を描いた伝記映画です。射撃の素質を認められてソ連軍にスカウトされたリュドミラは、309人ものナチスドイツ兵を手にかけ、「死の女」として恐れられていくようになります…。
監督:セルゲイ・モクリッキー 出演者:ユリア・ぺレシルド(リュドミラ・パヴリチェンコ)、ジョアン・ブラックハム(エレノア・ルーズベルト)、エフゲニー・ツィガノフ(レオニード)、アナトリー・コット(ニコライ)、ポリーナ・パクホモバ(マーシャ)ほか
映画「ロシアン・スナイパー」ネタバレあらすじ結末と感想
映画「ロシアン・スナイパー」のあらすじをネタバレ解説。予告動画、キャスト紹介、感想、レビューを掲載。ストーリーのラストまで簡単に解説します。
ロシアン・スナイパーの予告編 動画
映画「ロシアン・スナイパー」解説
この解説記事には映画「ロシアン・スナイパー」のネタバレが含まれます。あらすじを結末まで解説していますので映画鑑賞前の方は閲覧をご遠慮ください。
ロシアン・スナイパーのネタバレあらすじ:起
第二次世界大戦真っただ中の1942年。ソ連軍の女性狙撃手リュドミラ・パヴリチェンコ(ユリア・ぺレシルド)はアメリカを訪れました。国際学生会議に軍服姿で出席したリュドミラは、戦場でナチスドイツ兵を309人射殺したことを告白します。ルーズベルト米大統領夫人のエレノア(ジョアン・ブラックハム)は「レディ・デス(死の女)」の異名とは裏腹に美しく教養のある彼女を気に入り、ホワイトハウスでの在を許可します。時はさかのぼり1937年。キエフ国立大学に通っていたリュドミラは、その非凡な射撃の腕前を認められ、半年間の射撃訓練を受けることになります。英語教師をしているリュドミラの母は、彼女が男勝りの性格になってしまったのは軍人である父の影響だと嘆きます。
ロシアン・スナイパーのネタバレあらすじ:承
ある日、リュドミラは友人ソーニャから食事に誘われ、医者をしているソーニャの兄ボリスを紹介されますが、この日ナチスドイツはソ連に攻撃を仕掛けてきました。ボリスは女性が戦場に行くことはないと引き留めますが、リュドミラは振り切って戦場に向かっていきました。脱落者や戦死者が続出するなかリュドミラは次々と戦功を挙げ、やがて上官のマカールと仲良くなり、次第に想いを寄せるようになっていました。そんな中、リュミドラは従軍看護師となったマーシャと再会します。マーシャはパイロットのグリシャと交際していました。やがてオデッサの戦いに参加したリュドミラは爆撃により負傷、軍医となったボリスの治療を受けます。ボリスもまたリュドミラにほのかな想いを抱いていました。
ロシアン・スナイパーのネタバレあらすじ:転
舞台は1942年のアメリカに戻り、リュドミラはエレノアから演説のレクチャーを受け、一緒に料理を作るなど次第に打ち解けていき、少しずつ笑顔も見せるようになっていました。しかし、時折リュドミラはPTSDの症状に悩まされていました…。1941年、怪我から回復したリュドミラは、セヴァストポリ司令部に配備され戦線復帰しますが、最愛の人マカールが戦死したことを知ります。リュドミラは戦場で敵兵をすぐには殺さずいたぶるようになっていました。そんな彼女に忠告したのが新たな上官レオニードで、やがて二人は恋に落ちていきます。一方、マーシャはグリシャと結婚して子供が欲しいと願うようになりますが、グリシャは乗機を撃墜されて戦死、マーシャは自暴自棄に陥ります。
ロシアン・スナイパーの結末
リュドミラもレオニードとの子供を欲しがるようになり、女の幸せを見出そうとしますが、その矢先にレオニードは敵の爆弾からリュドミラを守って命を落とします。精神を病むようになったリュドミラでしたが、ソ連は戦意高揚のため彼女を英雄視するようになり、無理やり戦いに駆り出されるようになります。中々帰還を許されないリュドミラのため、ボリスは軍医として特別に許可されていた自分の送還許可証を彼女に譲り、本国に帰還させて自らはセヴァストポリに残ります。その直後、セヴァストポリはドイツ軍の猛攻を受け陥落します…。1942年、アメリカ。既に友人関係を築き上げていたエレノアに背中を押されたリュドミラは演説台に立ち、ファシスト打倒を訴えてアメリカ国民の共感を得ます。その後ソ連に戻ったリュドミラはソ連邦英雄を受賞し、狙撃教育隊の教官として後進の指導にあたりました。そして終戦から12年後の1957年、エレノアは既に除隊していたリュドミラをモスクワに訪ね、彼女の息子と一緒にオペラ鑑賞に出かけていきました。
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