映画「トカレフ」のあらすじをネタバレ解説。予告動画、キャスト紹介、感想、レビューを掲載。ストーリーのラストまで簡単に解説します。
トカレフの紹介：2014年アメリカ,フランス映画。娘を殺害された父親の復讐劇を描くクライム・アクション。元ギャングのポールは足を洗い、現在は妻子と共に平和に暮らしていた。ところがポールの留守中一人娘ケイトリンが誘拐され、遺体となって発見される。復讐を決意したポールはかつての仲間と共に犯人探しを始め、ロシア・マフィアとの戦争にまで発展。しかし真実は思わぬところに隠されていた。
監督：パコ・カベサス 出演者：ニコラス・ケイジ（ポール・マグワイア）、レイチェル・ニコルズ（ヴァネッサ・マグワイア）、マックス・ライアン（ケイン）、マイケル・マグレイディ（ダニー）、ピーター・ストーメア（オコネル）ほか
この解説記事には映画「トカレフ」のネタバレが含まれます。あらすじを結末まで解説していますので映画鑑賞前の方は閲覧をご遠慮ください。
舞台は現代アメリカ。元ギャングながら現在は足を洗い、ビジネスマンとして成功しているポール・マグワイア。妻ヴァネッサと一人娘ケイトリンは血こそ繋がっていないものの仲が良く、一家は幸せな日々を過ごしていました。ある雷雨の夜、ポールとヴァネッサは仕事関係の会食に出かけます。留守番はケイトリンと、その友人マイケルとエヴァンの３人に任せました。ポールは真面目で実直なマイケルを気に入り、ケイトリンとのデートを許可します。ところが真夜中を過ぎた頃、会食中のマグワイア夫妻の元へ警察官が現れ衝撃的な報告をします。ケイトリンが何者かに誘拐されたらしいのです。マイケル達の話によると、黒いフードを被った男達がドアを破って侵入し、ケイトリンを連れ去ったとのことでした。自らの過去に起因する事件である可能性を考えたポールは、昔からの仲間ケインとダニーに協力を求め自力でケイトリンを見つけ出そうとします。しかし努力も虚しく、ケイトリンは遺体で発見されました。
悲しみの中ケイトリンの葬儀が行われます。参列者の中にはポールのかつての上役オコネルの姿もありました。彼は警察に任せろと警告しますが、悲しみが怒りに変わったポールには届きません。ポールとケイン、ダニーにはケイトリン殺害の犯人に共通の心当たりがありました。19年前、ポール達はロシア・マフィアのチェルノフ・ファミリーから密かに金を強奪していました。その際ファミリーのイワンという男を殺害しています。ケイトリン殺害はこの事件の復讐ではないかと考えるポール達。そんな折、ケイトリンを撃った銃が特定されました。ソ連製トカレフ（TT-33）、ロシア・マフィアが好んで使う銃とされています。そして19年前の事件でポールが使った銃でもありました。ポールはヴァネッサを家から避難させ、ケイン達と一緒にチェルノフ・ファミリーが関係する場所を荒らし回ります。
手がかりを求めるあまり、どんどん行動がエスカレートしていくポール達。そしてついにファミリーのボスであるチェルノフが動き出します。まず狙われたのはケインでした。彼が経営する店にチェルノフの部下が現れ戦闘になります。ポールに電話で連絡したもののケインは拉致されてしまいました。その間何度電話しても出なかったダニーの元へ向かうポール。ダニーは女と楽しんでいたからだと釈明しますが疑心暗鬼に陥っているポールは信じず、ダニーがチェルノフに密告したのではないかと言い出します。そして激しい口論の末、ポールはダニーを刺殺してしまいました。遺体を抱きしめポールは後悔に苦しみます。
チェルノフ・ファミリーに捕らえられたケインは彼らのアジトで激しい拷問を受けます。チェルノフから何故部下を殺害したのかと問われたケインは、反対に何故ケイトリンを狙ったのかと聞き返しました。チェルノフは「とんでもない濡れ衣だな」と笑います。そもそもポールの娘を狙う理由も無いと話すチェルノフに、復讐が理由だろうと話すケイン。彼の口から19年前の事件の真実を聞かされたチェルノフは驚き、ショックを受けました。彼は本当に真相を知らず、更にポール達が殺害したイワンはチェルノフの兄だったのです。チェルノフは容赦ない拷問を加え、ケインを殺害。その後オコネルを呼び出し「責任を取ってくれ」と彼を射殺しました。チェルノフの次の狙いは、この戦争を仕掛けてきたポールです。
不自然な程情報が集まらない現状に、ポールはもう一度冷静になって考えてみました。そして１つの結論にたどり着きます。ポールは19年前使用したトカレフを、トランクに入れ自宅に隠していました。急いでトランクを確認したポールは絶望します。そのトカレフには明らかに最近使用された形跡がありました。エヴァンを脅しマイケルを呼び出したポールは、怯える彼から真相を聞き出します。事件当夜、マイケル達にせがまれたケイトリンは、トランクの銃を２人に見せたそうです。興奮し、ふざけて撃ち合う真似をするマイケル達。その時マイケルが誤ってケイトリンを射殺。ポールを恐れた少年達は何者かの襲撃があったかのように数々の工作をしたのでした。全てを知ったポールは無言で去り、１人きりの家で「その時」を待ちます。責任を取る覚悟を決めたポールの前に、銃を持った男達が現れました。その後警察によってポールの遺体が運び出されます。ヴァネッサが悲しみに立ち尽くし、この映画は終わりを迎えます。
以上、映画トカレフのあらすじと結末でした。
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