愛しき人生のつくりかたの紹介:2015年フランス映画。「エディット・ピアフ 愛の讃歌」に出演しているジャン=ポール・ルーブが脚本と監督を手がけた。3人の息子を育て上げ、優しい孫にも恵まれた女性、マドレーヌ。息子達は、父親が死んで1人残った彼女を心配したあまり老人ホームに入れる。しかし、快活なマドレーヌはホームの生活に馴染めず、ある日突然蒸発してしまう。残された身内は大わらわ。そんなある日。孫のロマンのもとに一枚の絵ハガキが届く。それはマドレーヌが故郷から送ったものだった。
監督:ジャン=ポール・ルーブ 出演者:ミシェル・ブラン(ミシェル)、アニー・コルディ(マドレーヌ)、シャンタル(ナタリー)、マチュー・スピノジ(ロマン)、ジャン=ポール・ルーブ(フィリップ)、カリム(ウィリアム・レギブル)、フロール・ボナヴェンチュラ(ルイーズ)ほか
映画「愛しき人生のつくりかた」ネタバレあらすじ結末と感想
映画「愛しき人生のつくりかた」のあらすじをネタバレ解説。予告動画、キャスト紹介、感想、レビューを掲載。ストーリーのラストまで簡単に解説します。
愛しき人生のつくりかたの予告編 動画
映画「愛しき人生のつくりかた」解説
この解説記事には映画「愛しき人生のつくりかた」のネタバレが含まれます。あらすじを結末まで解説していますので映画鑑賞前の方は閲覧をご遠慮ください。
愛しき人生のつくりかたのネタバレあらすじ:起
パリの街中にある墓地。85才になるマドレーヌの夫が埋葬されるところで、彼らの息子達やその嫁が集まっていました。そこへ息せき切って走ってきたのは孫のロマン。「墓地を間違えた」と言い、父親ミシェルに呆れられます。しかし、ロマンはマドレーヌのお気に入りの可愛い孫でした。ミシェルが郵便局を定年退職し、ロマンがホテルの夜勤の仕事を始めた頃、マドレーヌが家で転倒して骨折。入院を余儀なくされます。母親の今後を心配した、ミシェルをはじめ3人の息子達。彼女を老人ホームへ入居させ、今まで住んでいたアパルトメントも勝手に売却してしまいます。祖母思いのロマンはマドレーヌを訪ねますが、彼女は不機嫌そのもの。一方、ミシェルも退職後は心が空っぽになり、妻のナタリーが浮気しているのではないかと猜疑心に悩まされる日々です。
愛しき人生のつくりかたのネタバレあらすじ:承
そんなある日、マドレーヌがホームからいなくなったという知らせが入ります。ホームの職員は当てにならず、ミシェルは自分が母親を追いつめたと泣き出す始末。ナタリーはといえば、義母を心配するよりもミシェルの不甲斐なさに苛立っています。家族が混乱に陥る中、ロマンのもとにマドレーヌから一通の絵葉書が届きます。それは彼女が生まれた故郷、ノルマンディーから出されたものでした。ロマンは1人、祖母を迎えに車で出発します。ホテルに着いてスタッフの女性にマドレーヌの写真を見せると、「彼女なら断崖にあるホテルに泊まっている」と教えてくれました。大急ぎでホテルに向かうロマン。孫に再会したマドレーヌは驚きもせず、「時間がかかったね」と微笑みます。
愛しき人生のつくりかたのネタバレあらすじ:転
まわりの言いなりになるのが嫌で、1人になりたかったのだと言うマドレーヌ。彼女は、ロマンに自分の昔話を聞かせます。母親が無事だと聞いたミシェルは安堵しますが、ナタリーから「好きな男ができたから離婚してくれ」と言われてショックを受けます。妻が通うヨガ教室のインストラクターが相手だと考えたミシェルは、教室に押し掛けて大騒ぎします。しかしナタリーはでまかせを言っただけで、離婚する気など全くないのが真実でした。ノルマンディーに滞在中のマドレーヌは、懐かしい小学校を訪れます。教師のはからいで授業に参加した彼女は、子供達と楽しい時間を過ごします。ロマンは、教師のルイーズに一目ぼれ。2人はいい雰囲気になります。そんな中、マドレーヌが体調を崩して倒れてしまいます。
愛しき人生のつくりかたの結末
マドレーヌは病院に搬送され、手当てを受けます。ロマンはずっとベッドに付き添いますが、彼女は亡くなります。悲しみに沈むロマンとミシェルは、マドレーヌの遺体を引き取り、家路につきます。ミシェルは妻の気持ちを取り戻すべく、若い頃にした愛の告白と同じ言葉を彼女に送り、夫婦は仲直りします。マドレーヌの葬儀の日。身内の他には、マドレーヌがお気に入りだった画家も訪れていました。ホームに飾られた彼の絵が、大好きだとロマンに言っていたのです。画家は、マドレーヌのおかげで再び絵を描き始めたと嬉しそうに語ります。そして葬儀が終わる頃、遅れて墓地に走り込んできたのはルイーズでした。ロマンは彼女をデートに誘い、2人は仲良く歩き出します。
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