ロビンフッドの冒険の紹介:1938年アメリカ映画。ロビン・フッドの活躍を色鮮やかに描くアドベンチャー作品。数あるロビン・フッド伝説を扱った作品の中でも高い評価を得ている。イングランド王リチャードの不在中、弟ジョン王子がサクソン人への圧政を始めた。我慢ならないサクソン人貴族ロビンは、シャーウッドの森を拠点に仲間達と圧政に立ち向かう。そんな中、ロビンは勇敢で美しいマリアン姫に惹かれていく。1939年のアカデミー賞で作曲賞、美術賞、編集賞を受賞。
監督:マイケル・カーティス、ウィリアム・キーリー 出演者:エロール・フリン(ロビン・フッド)、オリヴィア・デ・ハヴィランド(マリアン姫)、クロード・レインズ(ジョン王子)、ベイジル・ラスボーン(ガイ・オブ・ギスボーン)、パトリック・ノウルズ(ウィル・スカーレット)ほか
映画「ロビンフッドの冒険」ネタバレあらすじ結末と感想
映画「ロビンフッドの冒険」のあらすじをネタバレ解説。予告動画、キャスト紹介、感想、レビューを掲載。ストーリーのラストまで簡単に解説します。
映画「ロビンフッドの冒険」解説
この解説記事には映画「ロビンフッドの冒険」のネタバレが含まれます。あらすじを結末まで解説していますので映画鑑賞前の方は閲覧をご遠慮ください。
ロビンフッドの冒険のネタバレあらすじ:伝説の始まり
舞台は1191年、イングランド。獅子心王リチャードは十字軍遠征にあたり、友人ロンシャン卿を摂政に任命。激怒した弟ジョン王子はノルマン人貴族の力を借りて王位を狙います。リチャードは帰路でオーストリア公に捕らえられてしまい、ジョンはこれを利用してサクソン人に対する圧政を敷き始めました。サクソン人を助けたのは、シャーウッドの森を拠点にするロビン卿、通称ロビン・フッドです。弓の名手である彼は、仲間と共に弱者を守り民衆から慕われていました。ある日、ジョンの腹心ガイ・オブ・ギスボーン卿の城で祝賀会が開かれます。ジョンやノルマン人貴族が多く招かれる中、ロンドンからやって来たマリアン姫の姿もありました。そこに突如現れたロビンは「我々サクソン人は圧政を許さない」とジョンを批難します。ロンシャン卿を追放し摂政になったジョンは、リチャードの身代金を集めるため更に重税を課すと宣言。王位を狙う彼は当然着服するつもりです。すぐに看破したロビンは、サクソン人はリチャードのために動くと宣戦布告。ガイ達が捕らえようとしますがロビンは敏捷な身のこなしで城から脱出します。待機していた仲間と共にシャーウッドの森へ向かい、サクソン人へ伝達を回しました。ロビンの呼びかけに応じて森に集まったサクソン人は、リチャードが帰還するまで弱者を守り戦うことを誓います。
ロビンフッドの冒険のネタバレあらすじ:芽生え始めた恋
ある日、ロビンはガイとマリアン達がシャーウッドの森を通ると知り、待ち伏せして彼らを捕らえます。そして森の宴会へ招きました。マリアンははじめロビン達を反逆者だと批難していましたが、リチャードへの忠誠心を見て認識を改めます。ロビンは彼女を森の奥へ連れて行き、迫害され傷ついたサクソン人達に会わせました。イングランドの現実を知ったマリアンはロビンを見直し、ロビンもまた彼女に惹かれていきます。その後解放されたガイは事の顛末をジョンに報告。ジョン達はロビンを捕らえるため、弓試合を開催することにします。優勝賞品は黄金の弓、それを渡すのはマリアンです。弓の名手であり、マリアンに惹かれているロビンなら必ず現れるだろうという魂胆でした。
ロビンフッドの冒険のネタバレあらすじ:困難を乗り越えて
弓試合当日。ロビンは罠だと分かっていながら試合に参加し、見事優勝します。そして捕まってしまい、投獄され処刑されることになりました。マリアンはロビンの仲間マッチと親しくしている侍女ベスの助けを借り、彼らが集まっている酒場へ向かいます。酒場では「赤服のウィル」ことウィル・スカーレット達がロビン救出作戦を練っていました。到着したマリアンは救出のための手引きを約束します。翌日、ロビンは町の広場に設けられた絞首台に連れて来られました。ウィルの合図で広場のあちこちに潜んでいた仲間達が弓を放ち、何とかロビンを救出します。その夜、マリアンは城の自室でベス相手にロビンへの恋心を語っていました。そこへロビンが忍び込んで来ます。ロビンは森で民を守り、マリアンは城でジョン達を見張ることに。2人はキスをして愛を確かめ合います。
ロビンフッドの冒険のネタバレあらすじ:国王の帰還
一方、サクソン人の宿屋では、フードを目深に被った一団が食事をしていました。彼らは変装したリチャードとその家来達です。偶然立ち寄った司教がリチャードに気付き、慌ててジョンに報告。ジョンはリチャードを恨んでいるディコンという男を使い、兄を暗殺しようと企てます。計画を立ち聞きしたマリアンは急いでロビンに知らせようとしましたが、ガイに見つかってしまいます。マリアンの後見人は国王リチャード。国王以外、誰もマリアンを死刑に出来ない決まりです。マリアンは投獄され、隠れていたベスはマッチにこのことを知らせます。マッチは森でディコンを待ち伏せ、何とか彼に勝利しました。その頃リチャード達が森へやって来ましたが、変装しているのでロビン達は気付きません。ウィルに連れられたマッチが国王の帰還を知らせます。ロビンはすぐにリチャードを保護するよう指示しますが、リチャード自身が「王は安全な所にいる」と言って正体を明かしました。ロビン達は王を前に跪きます。マッチはジョンが明日司教を招いて新国王の宣言式をするつもりだということ、そしてマリアンのことを報告します。ジョンの企てを潰すため、ロビン達は宣言式に潜入することにしました。
ロビンフッドの冒険の結末:大団円
司教を脅したロビン達は修道士に化け宣言式に潜入します。そこでリチャードが姿を現し、ジョンを狼狽させました。後に退けないジョンは兄を始末するよう命じます。ロビンはガイとの一騎打ちに勝利し、無事マリアンを救出しました。戦闘が終わり、リチャードはジョンとその仲間を国から追放すると宣言します。そして「ノルマン人もサクソン人も共に生きるのだ」と言いました。リチャードはロビンとマリアンの仲を知り、2人の結婚を命じます。祝福の声が上がり、この物語も終わりを迎えます。
以上、映画ロビンフッドの冒険のあらすじと結末でした。
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