オリヴァ・ツイストの紹介:1947年イギリス映画。ディケンズの古典を巨匠デヴィッド・リーンが映画化。主人公オリヴァよりも悪役フェイギンに比重を置き、長大なストーリーをコンパクトにまとめている。製作を担当したのは、のちに「ポセイドン・アドベンチャー」を監督するロナルド・ニーム。
監督:デヴィッド・リーン 出演:アレック・ギネス(フェイギン)、ジョン・ハワード・デイヴィス(オリヴァ)、ロバート・ニュートン(ビル・サイクス)、ケイ・ウォルシュ(ナンシー)
映画「オリヴァ・ツイスト」ネタバレあらすじ結末と感想
映画「オリヴァ・ツイスト」のあらすじをネタバレ解説。予告動画、キャスト紹介、感想、レビューを掲載。ストーリーのラストまで簡単に解説します。
映画「オリヴァ・ツイスト」解説
この解説記事には映画「オリヴァ・ツイスト」のネタバレが含まれます。あらすじを結末まで解説していますので映画鑑賞前の方は閲覧をご遠慮ください。
オリヴァ・ツイストのネタバレあらすじ:起
激しい嵐の中、産気づいた身重の若い女が何とか救貧院にたどり着き、赤ちゃんを産んで死亡します。生まれたのは男の子。オリヴァ・ツイストという名前がつけられます。身寄りのないオリヴァは孤児院で育てられますが、その生活環境は苛酷そのものです。あまりに食べ物の量が少ないため、オリヴァは孤児の代表となってお粥の増量を要求。しかしそのことで問題児とされ、孤児院を追い出され、葬儀屋の住み込みの小僧となります。食べ物の点ではマシになりますが、歳上の小僧仲間が母親のことでからかって来たため、オリヴァは激怒。喧嘩になったため、お尻にムチを受ける羽目に。もう我慢ができなくなった彼は、荷物をまとめて葬儀屋を脱走します。
オリヴァ・ツイストのネタバレあらすじ:承
彼が向かった先はロンドン。初めての大都会、雑踏する街を歩くオリヴァは山出しの田舎者そのものです。獲物を狙って鵜の目鷹の目の悪人どもが、彼に目をつけないわけがありません。ボロボロの山高帽を被ったスリの少年・ドジャーがオリヴァに話しかけ、そのまま自分たちの頭領・フェイギンのもとへ連れていきます。フェイギンは数多くの孤児を子分にし、スリをさせては物品を売りさばいているユダヤ人でした。
オリヴァ・ツイストのネタバレあらすじ:転
早速オリヴァは見習いとして現場に出され、ドジャーともう1人の少年がスリをするのを見学することになります。しかしドジャーがドジを踏み、相手に気づかれます。逃げ出した少年たち。捕まったのはまだロンドンの通りに慣れていないオリヴァでした。警察につれてゆかれますが、幸い、証人がいたために無罪放免に。オリヴァは空腹と疲れのために気絶してしまいます。彼を哀れに思ったのが、スリの被害者ブラウンロー氏でした。彼はオリヴァを抱えて自分の邸宅へ。気がつくとオリヴァはふかふかのベッドに寝ていました。家政婦も優しく彼に接します。生まれて初めて人の温かみに触れたオリヴァは夢心地となりますが、フェイギンが彼を放っておきません。街に出たオリヴァをフェイギンの仲間のビル・サイクスが見つけ、無理やり彼をアジトへ。
オリヴァ・ツイストの結末
しかし、サイクスの恋人の娼婦・ナンシーはオリヴァに同情し、ブラウンローに連絡を取ると事情を説明、オリヴァを連れて行くことを約束します。しかし、その行為はサイクスに気づかれ、彼は彼女を撲殺。死体が発見され、サイクスは殺人罪、フェイギンは誘拐罪でお尋ね者になります。やがてフェイギンのアジトの場所を知った警官隊がそこを急襲。サイクスは死に、フェイギンは御用に。無事助け出されたオリヴァは、実はブラウンローの孫であることが判明。彼は祖父と幸せに暮らすのです。
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