きみがくれた物語の紹介:2016年アメリカ映画。互いに恋人がいながらも、運命的に出会い結ばれた一組の男女。数々の選択を経て幸せな家庭を築いた2人だったが、突然訪れた悲劇によって人生最大の決断を迫られる…。「きみに読む物語」等で知られるベストセラー作家N・スパークスの「きみと歩く道」を映画化。
監督:ロス・カッツ 出演者:ベンジャミン・ウォーカー(トラヴィス)、テリーサ・パーマー(ギャビー)、マギー・グレイス(ステフ)、アレクサンドラ・ダダリオ(モニカ)、トム・ウェリング(ライアン)、トム・ウィルキンソン(シェップ)、ほか
映画「きみがくれた物語」ネタバレあらすじ結末と感想
映画「きみがくれた物語」のあらすじをネタバレ解説。予告動画、キャスト紹介、感想、レビューを掲載。ストーリーのラストまで簡単に解説します。
きみがくれた物語の予告編 動画
映画「きみがくれた物語」解説
この解説記事には映画「きみがくれた物語」のネタバレが含まれます。あらすじを結末まで解説していますので映画鑑賞前の方は閲覧をご遠慮ください。
きみがくれた物語のネタバレあらすじ:起
ノースカロライナ州ウィルミントン。小さな町の海辺で暮す獣医師のトラヴィス(ベンジャミン・ウォーカー)は気ままな独身貴族で、友人らは既に結婚して妻子持ちだが、彼は女性を口説くのが趣味のようなもの。
モニカ(アレクサンドラ・ダダリオ)という恋人がいるにはいるが、彼女とは何度も別れてはよりを戻す、の繰り返しだった。
彼は友人ら家族や、モニカ、妹ステフ(マギー・グレイス)らと庭でBBQを楽しんでいたが、その騒がしさに隣人のギャビー(テリーサ・パーマー)は眉をひそめていた。
病院で研修中の医学生ギャビーは静かな場所で勉強に打ち込もうと隣の家に引越してきたのだったが、あまりの騒々しさに勉強に集中できずに苛立っていた。そのうえ飼い犬モリーの妊娠に気づいた彼女は、その相手がトラヴィスの飼い犬モビーの仕業と思い、大音響で音楽を流しているトラヴィスに怒鳴り込みに行く。
そんな彼女に、いつものクセで口説いて余計に苛立たせたトラヴィスは一応謝罪し、町のアニマルクリニックで診てもらうことを勧める。
翌日、アニマルクリニックを訪ねたギャビーはそこでトラヴィスに再会、そこは彼が父シェップ(トム・ウィルキンソン)とともに営むクリニックだった。
検査の結果、モリーの妊娠はモビーの去勢後だったことが分かると、その事実をトラヴィスが嫌味交じりにつきつけ、それにギャビーは売り言葉に買い言葉の応酬で2人は互いにイラ立つ相手と思っていた。
きみがくれた物語のネタバレあらすじ:承
ギャビーは研修先の病院の医師ライアン(トム・ウェリング)と、親も公認の恋人同士だったが、彼はアトランタへ数週間の出張中。
そんな中、モリーの異変に気づいたギャビーは慌ててトラヴィスに助けを求める。彼の処置でモリーは無事仔犬を出産、夜中にも関わらず念のためとモリーと仔犬たちをクリニックに運ぶ彼に感謝し、クリニックでのトラヴィスの働きぶりを目にするうちにギャビーは彼に好感を抱くようになる。
トラヴィスのほうでも彼女に会ううちに惹かれ始め、仲間との遊びにモニカではなくギャビーを誘う。その晩、彼女の家で夕食を共にし、互いのことを語り合った2人は、自然と求め合い一夜を共にする。
2人はこれからだというトラヴィスに、ギャビーはひと時ライアンの存在を忘れて彼との楽しい時間を過ごす。トラヴィスから亡くなった母の誕生日を祝う家族の集まりに招待された彼女は、そこでシェップから母親は彼がまだ少年だったころに癌でなくなり、以来シェップは聖書にのめり込み、トラヴィスは荒れて神を信じなくなったのだと聞かされる。
その晩、トラヴィスは月と星を信じていると言うギャビーを自分だけの島に連れて行き、月を囲む満天の星空を見せる。彼女はその美しい夜空の景色に見惚れてずっとこのままでいたいと願う。
そんな中、ライアンが出張から帰ってくる。
きみがくれた物語のネタバレあらすじ:転
ギャビーは何も言いだせないままライアンと彼の両親との食事の席にいたが、偶然同じ店に居合わせたトラヴィスがテーブルにやってきて驚くギャビーを後目に、一行に挨拶だけをして店を出ていく。
追ってきた彼女に彼は愛を告げ、2人でライアンに話そうと諭すが、決心のつかないギャビーから、どうしたらいいのか分からないと言われた彼は、その場から去って行く。
その後、ギャビーはライアンに全て打ち明けたうえで、彼からプロポーズされたということをトラヴィスは彼女からの手紙で知る。落ち込むトラヴィスのもとにモニカがやってくるが、彼が本当に愛しているのはギャビーだと知ったモニカは、トラヴィスに諦めずに戦うよう友だちとして助言する。
しかしその様子を隣の家から見かけたギャビーは、2人がヨリを戻したと誤解する。
モニカに背中を押されたトラヴィスはギャビーに会いに病院へ行くが、そこでライアンから、彼女は実家へ帰ったと聞かされたうえに一発見舞われる。
実家にいたギャビーは突如やってきたトラヴィスからプロポーズされるが、モニカとのことを誤解していた彼女はノーを突きつける。それでも引き下がらないトラヴィスに娘の本心に気づいていた彼女の両親が後押し、プロポーズは成功する。
きみがくれた物語の結末
出会ってから7年が経ち、トラヴィスとギャビーは結婚して2人の子どもにも恵まれて、幸せな日々を送っていた。
ある夜、久しぶりにデートを予定していたが急患が運び込まれてトラヴィスは出遅れてしまう。待ち合わせのレストランで待ちぼうけをくったギャビーは、彼を待たずに家に戻ろうと雨の中を運転中に事故に遭ってしまう。
幸い命はとりとめたもののギャビーの意識は戻らず、罪悪感を抱えながらトラヴィスは眠り続ける彼女を見舞って話しかけるのが日課となっていた。
事故から90日が経過し、トラヴィスはライアンから、ギャビーはもう回復が見込めないこと、事故の前に彼女が蘇生拒否の意思表示をしていたことを告げられて決断を迫られる。しかし、彼女がいない日々など考えられないトラヴィスには、決断することはできなかった。
ある日、嵐が通り過ぎたあとの水辺に、ギャビーの家にあった貝殻のモビールを見つけたトラヴィスは、彼女と月星を見たあの島に、彼女の実家にあったという思い出のガゼボを作ろうと思い立つ。
願いを込めるようにガゼボを建て、そこに吊るした貝殻のモビールが風で揺れるのと見ていたトラヴィスは、不意に胸騒ぎを覚え病院に走る。病室に飛び込んだ彼が見たものは、目を覚まして自分を見つめるギャビーだった。
奇蹟的に意識を取り戻したギャビーは回復し、やがて退院、家族とともに再び幸せな日々が戻る。そしてトラヴィスが建てたガゼボで親子4人、輝く月と星を眺めるのだった。
以上、映画「きみがくれた物語」のあらすじと結末でした。
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