猿の惑星:聖戦記(グレート・ウォー)の紹介:2017年アメリカ映画。平和を願い、人類との共存を望んでいたエイプ(猿)のカリスマ的リーダー、シーザーの願いは、前作「猿の惑星 新世紀(ライジング)」で裏切り者のコバによって打ち砕かれた。シーザーはエイプのグループを率いて森へ撤退したが、人間の軍隊は猿を絶滅させるために彼らを後を追う。シーザーは森の秘密基地で聖戦を指揮しているという噂が囁かれ、強力な軍隊を統率している大佐がシーザーの抹殺をもくろむ。大佐によってけしかけられた大規模な戦争。シーザーの怒りと大佐の狂気が交錯し聖戦の火ぶたは切られた。猿と人類が未来を切り開く希望の地を目指して最後の死闘を繰り広げ、オリジナル版『猿の惑星』へとつながっていく。前2作に続いてシーザーを演じるのはアンディ・サーキス。大佐に扮するのは2度のアカデミー賞ノミネートを誇る個性派俳優ウディ・ハレルソン。雄大な自然の風景と、最先端のデジタルテクノロジーで、シリーズ最大のスケールを体感することができる作品。
監督:マット・リーヴス 出演:アンディ・サーキス(シーザー)、ウディ・ハレルソン(大佐)、カリン・コノヴァル(モーリス)、テリー・ノタリー(ロケット)、マイケル・アダムスウェイト(ルカ)、スティーヴ・ザーン(バット・エイプ)、ガブリエル・チャバリア(プリーチャー)、アミア・ミラー(ノバ)ほか
映画「猿の惑星:聖戦記(グレート・ウォー)」ネタバレあらすじ結末と感想
映画「猿の惑星:聖戦記(グレート・ウォー)」のあらすじをネタバレ解説。予告動画、キャスト紹介、感想、レビューを掲載。ストーリーのラストまで簡単に解説します。
猿の惑星 聖戦記(グレートウォー)の予告編 動画
映画「猿の惑星:聖戦記(グレート・ウォー)」解説
この解説記事には映画「猿の惑星:聖戦記(グレート・ウォー)」のネタバレが含まれます。あらすじを結末まで解説していますので映画鑑賞前の方は閲覧をご遠慮ください。
猿の惑星 聖戦記(グレートウォー)のネタバレあらすじ:起
シーザーと激しい対立をした裏切り者のコバの引き金により、エイプと人類の全面戦争が勃発してから2年。シーザー率いるエイプのグループは森の奥深くに秘密の砦を築き、滝の裏側でひっそり身を潜めていました。そこへある日、人間の軍隊が奇襲をかけエイプたちの生活を一気に暗転させます。軍隊には、旧コバ派のゴリラでシーザーの裏切り者レッドもいます。この軍隊の奇襲によりシーザーは最愛の妻コーネリアと長男ブルーアイズの命を奪われ、深い悲しみに突き落とされてしまいました。シーザーの憎悪は軍隊を統率する冷酷非情なリーダーである大佐へと向けられます。シーザーの次男コーネリアスを含め、仲間たちを新たな隠れ場所へと向かわせ、シーザーは大佐へ復讐をするためモーリス、ロケット、ルカと共に旅に出ます。
猿の惑星 聖戦記(グレートウォー)のネタバレあらすじ:承
シーザーたちは旅の途中で、ある山小屋を見つけます。山小屋には人間の男が1人。シーザーは自分たちに銃を向けたその男を射殺し、小屋に入ってみると、そこには男の娘らしき口のきけない少女(ノバ)がいました。優しいモーリスはひとりぼっちになってしまう少女に同情し、一緒に連れていくことに。旅を続け大佐のキャンプを見つけると、敵の中には仲間だった白ゴリラのウィンターの姿がありました。身の危険を感じ、大佐の軍隊へ寝返ったのです。シーザーはウィンターを捕まえ大佐の軍隊が目指す先を聞き出しますが、図らずも殺してしまいます。それは”エイプはエイプを殺さない”という掟に背く行為であり、罪の意識に囚われたシーザーは同じく自らの手で葬ったコバの悪夢にうなされるようになります。
猿の惑星 聖戦記(グレートウォー)のネタバレあらすじ:転
ウィンターから聞き出した、大佐のいる北の境界へ向けて旅を続けるシーザーたち。銃声が聞こえ近寄ると、雪道で処刑された3人の兵士を見つけます。まだ息があった1人は、ノバと同じように言葉を発することができません。ウィルスの影響により人類に退化の兆候が現れはじめたのです。さらに旅を再開すると、動物園から逃げ出した奇妙なエイプと出会います。バッドエイプと名乗るその猿は人間の物資を盗んで生きており、シーザーたちが目指している北の境界までの道のりを知っていました。彼の案内で大佐のアジトである要塞にたどり着くのですが、ここでルカがノバと心の距離を縮めているさなか、見廻りの兵士に射殺されてしまいます。ノバは深い悲しみに泣き、感情を初めてあらわに見せるのです。さらに復讐心に煮えたぎるシーザー。モーリスは、これではコバと同じになってしまうとシーザーを止めますが、聞き入れる様子もなく単独で要塞へと向かってしまいます。
猿の惑星 聖戦記(グレートウォー)の結末
要塞には、安全な新天地へ向かったはずの息子コーネリアスや仲間たちが大勢囚われていました。食料も水も与えられず、境界に壁を築くために過酷な重労働を強いられています。ここでシーザーは大佐によって捕獲されてしまいます。執拗にシーザーを狙う大佐ですが、シーザーはこの軍隊と合流するはずの本軍部隊がウィルス拡大を恐れて、分隊もろとも根絶しようとしている企てを見抜きます。大佐の部隊も後に引けない状況です。もはや囚われの身となったシーザーと監禁された仲間たちを助けるために、モーリスたちは自分たちがやるしかないと動き出します。ふとしたことからトンネルを見つけ、穴を掘り地下から仲間のエイプ達を逃がす作戦に出ます。時同じくして重装備を備えた本軍が到着。要塞はあっという間に戦場へと化します。シーザーは最愛の妻と息子を殺した大佐への復讐を忘れていません。激しい爆撃の中を駆け巡り大佐室へ乗り込みます。ところがそこにいたのはこれまでの大佐ではなく、ウィルスで声を失い弱っている姿でした。その大佐にピストルを向けるシーザーですが、引き金を引くことはできませんでした。シーザーは大佐に背中を向け部屋を出ようとすると、後ろから一発の銃声が…。大佐は自分に銃を向け自殺したのでした。外では戦いが続いています。モーリスたちが大勢の仲間たちを次々に逃していることが兵士にバレてしまい、仲間たちの命も狙われます。助けに入ったシーザーはスナイパーにボーガンで打たれてしまいますが、命は落としていません。最後の力を振り絞るかのように大爆破を起こし仲間を守ります。無事に仲間を救出できると思われたその時、大きな地響きとともに雪崩がおき、全てを覆い尽くしてしまいます。エイプたちは一斉に木に登り雪崩に耐えることができました。こうして戦いは終わり、エイプたちは無事に安全な新天地へたどり着くことができました。シーザーの目の前には、興奮したコーネリアス、ノバ、そして仲間たちがはしゃいでいる姿があります。これまでの戦いが嘘のように、平和に満ちあふれた光景が広がっていました。シーザーはその光景に安心するかのように、モーリスに見守られてそっと息を引き取りました。
以上、猿の惑星 聖戦記(グレートウォー)のあらすじと結末でした。
物語はここから20~30年後が舞台となる、猿の惑星1作目へと続きます。
最後が本当に感動の作品です。
が…
創世記、新世紀と比べると少し劣っているというか…