生きうつしのプリマの紹介:2016年ドイツ映画。1年前に亡くした母親と、まるで瓜二つの女性を偶然ネットで発見したソフィ。女性はメトロポリタン・オペラで歌う有名プリマドンナだった。父親に頼まれ、女性に会うためソフィはニューヨークへ旅立つ。次第に明らかになる母親の秘密から、ソフィは人生に新たな意味を見出していく。「バンディッツ」(1997)や「帰ってきたヒトラー」(2015)などのヒット映画で知られるカッチャ・リーマン主演。劇中では自慢の歌声も聴かせている。
監督:マルガレーテ・フォン・トロッタ 出演者:カッチャ・リーマン(ソフィ)、バルバラ・スコヴァ(カタリーナ/エヴェリン)、マティアス・ハビッヒ(パウル)、ロバート・ジーリゲル(フィリップ)、グンナー・モーラー(ラルフ)、カリン・ドール(ローザ)ほか
映画「生きうつしのプリマ」ネタバレあらすじ結末と感想
映画「生きうつしのプリマ」のあらすじをネタバレ解説。予告動画、キャスト紹介、感想、レビューを掲載。ストーリーのラストまで簡単に解説します。
生きうつしのプリマの予告編 動画
映画「生きうつしのプリマ」解説
この解説記事には映画「生きうつしのプリマ」のネタバレが含まれます。あらすじを結末まで解説していますので映画鑑賞前の方は閲覧をご遠慮ください。
生きうつしのプリマのネタバレあらすじ:起
売れないジャズ歌手のソフィ。小さな店のステージ契約すら打ち切られ、副業のウエディング・プランナーで生計を立てています。ある日、離れて暮らす父親のパウロがソフィを呼び出し、たまたま見つけたというネットニュースの画像を見せます。そこに映るのはカタリーナという女性で、ニューヨークのメトロポリタン・オペラ劇場で歌う一流プリマドンナでした。カタリーナの顔を見たソフィは驚きます。1年前に亡くなった母親のエヴェリンに瓜二つなのです。パウロはソフィに、ニューヨークへ行ってカタリーナに会って来いと言います。母親に似ているという理由だけで大スターに会いに行くなんてと呆れるソフィでしたが、強引なパウロに説き伏せられ、1人でアメリカへと旅立ちます。
生きうつしのプリマのネタバレあらすじ:承
ニューヨークの劇場へ向かったソフィは、カタリーナのステージを鑑賞します。終演後、楽屋をのぞいてカタリーナに近づき、彼女のエージェントだというフィリップのはからいで食事会に同席しました。しかし、あまりに母親と似ているため動揺し、カタリーナに手紙を託してソフィはホテルに戻ります。パウロに電話で報告すると、カタリーナをドイツに誘えと言います。困り果てたソフィですが、再会したフィリップに理由を打ち明けて協力を頼みます。ソフィに惹かれていたフィリップはカタリーナに電話し、彼女をお茶に誘うのでした。翌日、フィリップの部屋に現れたカタリーナはソフィの姿を見て驚きます。ソフィはパウロと電話で話すよう頼みますが、カタリーナは気分を害して帰ってしまいます。カタリーナの母親がローザという名で、認知症のため施設に入っていると知ったソフィはローザを訪ねます。ソフィがエヴェリンの写真を見せると、ローザはエヴェリンを知っている素振りを見せて泣き出します。その様子を見たソフィは、カタリーナと自分には何らかの繋がりがあると確信を持ちます。
生きうつしのプリマのネタバレあらすじ:転
ソフィが施設に行ったことを知ったカタリーナは激怒し、母親に謝ってとソフィを施設に連れて行きます。カタリーナは自分が18才で鬱病になったこと、音楽療法で立ち直ったことなどをソフィに話して聞かせます。カタリーナはローザの宝箱に隠された古い写真をソフィに見せます。そこには若き日のローザとエヴェリンがいて、2人の間には赤ん坊のカタリーナがいました。エヴェリンがカタリーナを生み、親友のローザが引き取って育てていたのが真相でした。ソフィとカタリーナは異父姉妹だったのです。カタリーナは言います。「私の父親は誰?」。ドイツに戻ったソフィは、カタリーナの父親が誰なのかパウロに尋ねます。パウロによると、エヴェリンは自分と結婚する前に妊娠していた。相手はその頃会っていたバレエの振付師かもしれないとのこと。ソフィはネットでそれらしき男性を調べて会いに行きますが、男性はきっぱり否定します。落胆するソフィにパウロは、カタリーナの父親は自分の兄ラルフだと告白します。パウロが事実を隠していたことに腹を立てるソフィですが、真実を突き止めるためにラルフの家に向かいます。
生きうつしのプリマの結末
ラルフは、パウロがエヴェリンと結婚した後も彼女と手紙を交わしていたことを認めます。その頃ニューヨークでは、カタリーナが息をひきとったローザに付き添っていました。涙にくれるカタリーナはフィリップと共にドイツへ飛び、ソフィとパウロの前に現れます。エヴェリンの墓の前で、カタリーナとラルフは初めて顔を合わせます。自分に娘がいたと知らなかったラルフは大きなショックを受けます。ラルフとパウロは向かい合い、エヴェリンへの想いをぶつけあってケンカになります。老人2人の取っ組み合いを慌てて止めるソフィですが、しまいには笑い出してしまいます。ラルフはパウロに、エヴェリンの手紙を見せて和解します。カタリーナも2人の息子と元夫の待つドイツへ帰って行きます。その後はラルフの方からカタリーナを訪ね、父と娘として話をします。ソフィ、パウロ、カタリーナ、ラルフ、そしてフィリップとカタリーナの息子達が1つのテーブルを囲んだ時、ようやく家族が1つになりました。
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