トゥルー・クライムの紹介:1999年アメリカ映画。無実の死刑囚を救うため奔走する新聞記者を描いた社会派ドラマ作品。型破りな新聞記者エベレットは、6年前殺人を犯した死刑囚ビーチャムに最後のインタビューを行うことになった。事件を洗い直したエベレットは冤罪を確信し、何とか真実を暴こうとする。しかし死刑執行はわずか12時間後に迫っていた。原作はアンドリュー・クラヴァンの小説『真夜中の死線』。
監督:クリント・イーストウッド 出演者:クリント・イーストウッド(スティーブ・エベレット)、イザイア・ワシントン(フランク・ルイス・ビーチャム)、ジェームズ・ウッズ(アラン・マン)、デニス・リアリー(ボブ・フィンドレイ)、ダイアン・ヴェノーラ(バーバラ・エベレット)ほか
映画「トゥルー・クライム」ネタバレあらすじ結末と感想
映画「トゥルー・クライム」のあらすじをネタバレ解説。予告動画、キャスト紹介、感想、レビューを掲載。ストーリーのラストまで簡単に解説します。
トゥルー・クライムの予告編 動画
映画「トゥルー・クライム」解説
この解説記事には映画「トゥルー・クライム」のネタバレが含まれます。あらすじを結末まで解説していますので映画鑑賞前の方は閲覧をご遠慮ください。
トゥルークライムのネタバレあらすじ:新聞記者と死刑囚
舞台はアメリカ、カリフォルニア州オークランド。新聞記者スティーブ・エベレットは、昔は一流記者として活躍したものの、現在は飲酒と女性問題で身を持ち崩していました。ある日、サン・クエンティン州立刑務所に収監されている死刑囚のインタビューを担当することになります。前任の記者ミシェル・ジーグラーが昨夜交通事故で急死してしまったので、その代役です。死刑囚の名はフランク・ルイス・ビーチャム。昔は荒れていましたが妻ボニーと出会ったことで信仰に目覚め、現在は敬虔なキリスト教徒です。一人娘ゲイルを授かり、車の整備工として真面目に働いていました。しかし6年前、リッチモンドのコンビニで店員のエイミー・ウィルソンを射殺し、第一級殺人罪で死刑判決を受けます。エイミーは当時妊娠していました。動機はビーチャムがエイミーに貸した金の返済を巡るトラブル。ビーチャムは犯行を否認したまま、明日0時1分に死刑執行される予定になっていました。ビーチャムが黒人で、証言した目撃者2人が白人だったことから、エベレットは事件に疑問を抱き始めます。
トゥルークライムのネタバレあらすじ:捜査
エベレットは犯行現場となったコンビニへ向かい、店内を調べてみました。床の古い跡について店員に尋ねると、事件当時はポテトチップのラックがレジ横に置いてあったそうです。次に目撃者の1人、会計士のデイル・ポーターハウスにインタビューしました。事件当日、彼が入店すると銃を持った血まみれのビーチャムが慌てて裏口から逃げていったそうです。ビーチャムがずっと手を下ろしていたと聞き、「ポテトチップのラックごしによく見えましたね」と聞くエベレット。手を上げていなければ、ポーターハウスの位置から銃は見えないはずなのです。エベレットはビーチャムが無実なのではないかと考え始めました。
トゥルークライムのネタバレあらすじ:ビーチャムの証言
16時、エベレットはビーチャムのインタビューに向かいます。インタビューを装いつつ、ビーチャム本人から当時の詳しい話を聞き出しました。事件当日、入店したビーチャムはエイミーから返済の先延ばしを頼まれて承諾し、トイレを借りました。すると大声と銃声が聞こえたので慌てて出てみると、エイミーが胸を撃たれて倒れていたのです。必死に助けようとしたビーチャムでしたがエイミーは死亡してしまい、そこにポーターハウスが現れました。黒人の自分が真っ先に疑われると思ったビーチャムは思わず裏口から逃げてしまったそうです。ビーチャムの話を聞き、エベレットは彼の無実を確信しました。
トゥルークライムのネタバレあらすじ:鍵を握る少年
調べを進めていくと、事件現場にはもう1人黒人の少年がいたことが明らかになります。ミシェルのメモによると少年の名はウォーレン・ラッセル。彼が冤罪を証明する鍵だと確信したエベレットは家を訪ねます。ウォーレンの祖母アンジェラに事情を説明すると、彼は3年前何者かによって刺殺されたと教えられました。手がかりを失い、更に度重なる浮気が原因で妻バーバラから別れを切り出されたエベレット。公私ともに最悪の日となり、酒場でやけ酒を呷っているとテレビにエイミーの写真が映っていました。その時、エイミーのロケットペンダントと同じ物をアンジェラがつけていたと気付きます。ついにエベレットは真実にたどり着きました。事件当日、ビーチャムがトイレに入った後ウォーレンが強盗に入りエイミーを射殺。ロケットも奪いアンジェラに贈っていたのです。エベレットがアンジェラの家まで車を飛ばすと、彼女も真実に気付いたようでした。エベレットはアンジェラを車に乗せ州知事の家へ急ぎます。
トゥルークライムの結末:救われた命と家族
刑務所では薬物による処刑の準備が整いました。処刑台に拘束され、麻酔を打たれたビーチャムは意識を失います。続いて生理食塩水と筋弛緩剤の注入が始まりました。その時、州知事から処刑の中止命令が飛び込んで来ます。エベレットは間に合ったのです。ビーチャムの腕から至急針が抜かれ、間一髪で彼は救出されました。季節は流れ、クリスマス。華やかな街で、エベレットは買い物を楽しむビーチャム一家を見かけます。エベレットとビーチャムは視線で挨拶を交わし、この映画も終わりを迎えます。
以上、映画トゥルー・クライムのあらすじと結末でした。
この映画の感想を投稿する