プリースト 悪魔を葬る者の紹介:2015年韓国映画。「悪魔祓い」という異色のテーマに挑んだ韓国のホラー。女子高生のヨンシンは、交通事故にあったことが原因で悪魔に憑りつかれていた。ヨンシンを可愛がっていたキム神父は、悪魔祓いの儀式で命を救おうと決心する。しかし儀式の助手として教会が選んだのは、落ちこぼれ神学生のアガトだった。「チェイサー」(2008)や「海にかかる霧」(2014)のキム・ユンソクと、「華麗なるリベンジ」(2016)のカン・ドンウォンのW主演。ドンウォンのユーモアでくすりと笑わせるシーンもあり、ホラーとはいえ爽やかな余韻を残す。
監督:チャン・ジェヒョン 出演者:キム・ユンソク(キム神父)、カン・ドンウォン(アガト)、パク・ソダム(ヨンシン)、キム・ウィソン(学長)、ナム・イル(修道院長)、イ・ホジェ(チョン神父)、チョ・スヒャン(アグネス)ほか
映画「プリースト 悪魔を葬る者」ネタバレあらすじ結末と感想
映画「プリースト 悪魔を葬る者」のあらすじをネタバレ解説。予告動画、キャスト紹介、感想、レビューを掲載。ストーリーのラストまで簡単に解説します。
プリースト悪魔を葬る者の予告編 動画
映画「プリースト 悪魔を葬る者」解説
この解説記事には映画「プリースト 悪魔を葬る者」のネタバレが含まれます。あらすじを結末まで解説していますので映画鑑賞前の方は閲覧をご遠慮ください。
プリースト悪魔を葬る者のネタバレあらすじ:起
イタリアのとある教会。韓国に“十二の悪魔”の1人が出現したとの知らせを受けた司祭と神父は、悪魔祓いの儀式を行うため韓国へ発ちます。韓国で悪魔祓いを終えた2人でしたが、乗っていた車が事故を起こして絶命します。一方、ソウル大司教区。神学校時代から問題児で、追放処分まで受けていたキム神父が教会に戻って来ます。キム神父の目的は、悪魔に憑りつかれたヨンシンという女子高生の悪魔祓いを行うことでした。ヨンシンは、交通事故がきっかけで悪魔に憑かれたとされています。その話を聞いた他の聖職者達は、今どき悪魔祓いなんてと半信半疑。しかしヨンシンが自殺未遂を起こして昏睡状態に陥ったことで、悪魔祓いの許可が下ります。
プリースト悪魔を葬る者のネタバレあらすじ:承
悪魔祓いには、神父をフォローする補助司祭が必要でした。キム神父の依頼で選ばれたのは、神学校に通う若き神父のアガトです。霊感の強い寅年生まれだからという理由で選ばれたものの、実際はかなり適当でいい加減な青年。補助司祭になれば合唱団の練習がサボれると聞き、軽い気持ちでOKします。最初にヨンシンの儀式を行ったチョン神父を訪ねたキム神父は、イタリアの司祭達が韓国で起こした交通事故こそ、ヨンシンの悪魔憑きと関連があることを知ります。神父が運転する車は、学校帰りのヨンシンを轢いていたのです。一方、ヨンシンの資料を見たアガトは、キム神父がヨンシンへの性的虐待疑惑をかけられている事実を発見。さらに教会から、キム神父が儀式中にわいせつ行為をしないか隠し撮りしろとビデオカメラを渡されます。キム神父と焼肉屋で食事したアガトは、自分のつらい過去を打ち明けます。幼い頃、アガトは妹といたところを野犬に襲われ、妹だけが命を落していました。妹を助けることができなかった自責の念に今も苦しんでいるアガトを、キム神父は「お前のせいじゃない」と力づけます。
プリースト悪魔を葬る者のネタバレあらすじ:転
悪魔祓い当日。キム神父は、ヨンシンが昏睡状態から戻らなければそのまま天国へ導くことを決意していました。異様な匂いを放つ部屋へ入ると、ヨンシンがベッドに横たわっています。アガトはこっそりビデオカメラを仕掛けますが、キム神父に見つかり取り上げられます。室内にバッハの曲を流し、キム神父が祈祷を唱えます。不気味な雰囲気に圧倒されていたアガトも、キム神父に従います。ヨンシンの顔が、みるみる苦しそうにゆがみます。キム神父は、ヨンシンの中にいる悪魔に話しかけます。ヨンシンはまるで別人のような声になり、4カ国語を使って答えます。ヨンシンは、恐怖を隠せないアガトに帰れと叫び、妹の声色でお兄ちゃん助けてと訴えます。アガトは動揺してしまい、慌てて部屋を飛び出して行きます。
プリースト悪魔を葬る者の結末
町に出たアガトでしたが、暗闇に妹の幻を見ます。自分を見つめる妹が笑顔になり、アガトもようやく冷静さを取り戻します。キム神父は、アガトが部屋に戻ってきたことに驚きます。ヨンシンの両親は、娘の容態を心配するあまり警察を呼びます。キム神父とアガトは、ヨンシンの中にいる最後の悪魔を呼び出し、用意していた子豚に乗り移らせることに成功します。しかしヨンシンは動かなくなり、キム神父は涙を流します。アガトは子豚を抱えて外に走り出ます。キム神父からは、1時間以内に子豚を川に投げ捨てなければいけないと言われています。警察に追われ、タクシーに乗り込み、やっとのことで漢江(ハンガン)へ辿り着いたアガト。意を決し、子豚を抱えたまま橋から身を投げます。キム神父は警察に連行されて行き、ヨンシンは救急車の中でかすかに息を吹き返します。アガトは無事に漢江から上がり、ずぶ濡れのまま歩き出します。
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