400デイズの紹介:2015年アメリカ映画。将来の火星探索のため、地下に設けられた密封空間で行われる生活耐久実験に参加した4人の宇宙飛行士が、いつの間にか荒野と化していた地上世界でサバイバルを繰り広げるSFミステリーです。
監督:マット・オスターマン 出演者:ブランドン・ラウス(セオ・クーパー)、ケイティ・ロッツ(エミリー)、ベン・フェルドマン(バグ・キエブロウスキ)、デイン・クック(コール・ドボラク)、サリー・プレスマン(ダルラ)ほか
映画「400デイズ」ネタバレあらすじ結末と感想
映画「400デイズ」のあらすじをネタバレ解説。予告動画、キャスト紹介、感想、レビューを掲載。ストーリーのラストまで簡単に解説します。
400デイズの予告編 動画
映画「400デイズ」解説
この解説記事には映画「400デイズ」のネタバレが含まれます。あらすじを結末まで解説していますので映画鑑賞前の方は閲覧をご遠慮ください。
400デイズのネタバレあらすじ:起
アメリカ・ケプラー科学社は、来たる将来の火星有人飛行計画に向け、長期間の宇宙船内滞在に耐えられるか検証するため、外界から隔離された地下施設に宇宙飛行士を400日もの間滞在させる心理実験を行うことを決定しました。参加するのはチームキャプテンのセオ・クーパー(ブランドン・ラウス)、医療担当の紅一点エミリー(ケイティ・ロッツ)、エンジニアのコール・ドボラク(デイン・クック)、砂塵研究者のバグ・キエブロウスキ(ベン・フェルドマン)の4人です。全員の行動が監視カメラできめ細かく監視されるなか、初日から4人は宇宙船打ち上げのシミュレーションなど与えられた任務をこなしていきました。
400デイズのネタバレあらすじ:承
実験も中盤に差し掛かると、4人の精神状態に少しずつ陰りが見え、それぞれ減飼う症状に苛まれるようになっていました。実験開始から373日目のこと、何者かがハッチを叩く音が聞こえ、4人はまた幻覚を見たのかと思いつつもハッチを開けてみると、そこには痩せ衰えた半裸の男の姿がありました。やがて男は栄養失調で倒れ、4人も意識を失いました。気が付くといつの間にか男の姿は消えており、4人は外で一体何かが起こっているのかを確かめるため外へ出てみることにしました。しかし、そこは見渡す限りの砂だらけで非常に寒い荒野でした。砂を調べてみるとそれには月の砂の成分が交じっており、実験の一環だと考えた4人は宇宙服に身を包んで更に外を調べることにしました。
400デイズのネタバレあらすじ:転
4人は外を散策するうちに、“トランク・ウィリティー”という町に辿り着きます。この町で食堂を経営する男ゼル(トム・キャヴァナー)から事情を聞いた4人は、謎の光の塊が月に衝突して木っ端微塵になり、その際に月の砂埃が地球を覆ったのだと聞かされます。その後も町の散策を続けていた4人でしたが、ドボラクとバグはいつの間にか姿を消してしまいました。そして実験開始から399日目を迎え、取り残されたセオとエミリーはゼルとその妻ダルラ(サリー・プレスマン)にドボラクとバグのことを尋ねますが、返って来た答えは最初からドボラクとバグは実験に参加しておらず、セオとエミリーは現実と夢との区別がついていないのではということでした。やがてゼルは二人に「宇宙船に戻れ」と言い出し、恐怖を感じたセオはエミリーを連れて逃げ出しました。
400デイズの結末
セオは逃げ出す際にダルラに腹を刺されてしまい、途中の廃屋でエミリーから手当てを受けます。やがてセオとエミリーは地下施設に辿り着きますがやはりドボラクとバグは戻って来ておらず、ゼルらが複数の男たちを連れて施設に押しかけてきました。セオは男たちをなぎ倒し、ゼルと一騎打ちになります。危うくセオが殺されようとしたその時、メアリーは背後からゼルを突き刺しました。その時、400日目になったと同時に実験終了のアナウンスが鳴り響き、ハッチが開きました。セオとメアリーは状況が全く掴めないまま互いの手を握り合っていました。
400日間地下に滞在をする事で、宇宙飛行士の適性を試すという発想が新しいと思いました。また地下内の施設というのが、宇宙船そっくりに作られていてその造形を観ているだけでも楽しめます。しばらく経ってから地上との交信が不可能となるのですが、「これもミッションの一部なのでは?」と言い出す人がいてそんな訳ないでしょ!と思いました。4人が思い切って地上に出てみると、そこは荒れ地と化していました。こんな経験だけはしたくないな、と思える一作です。