ヘイフラワーとキルトシューの紹介:2002年フィンランド映画。ヘイフラワーとキルトシューの姉妹が家族とお隣さんと警察官のを巻き込んで自分たちだけのオリンピック?北欧カラーのハートフルコメディ。
監督:カイサ・ラスティモ 出演:カトリーナ・タヴィ(ヘイフラワー)、ティルダ・キアンレト(キルトシュー)、アンティ・ヴィルマヴィルタ(パパ)、ミンナ・スローネン(ママ)、ほか
映画「ヘイフラワーとキルトシュー」ネタバレあらすじ結末と感想
映画「ヘイフラワーとキルトシュー」のあらすじをネタバレ解説。予告動画、キャスト紹介、感想、レビューを掲載。ストーリーのラストまで簡単に解説します。
映画「ヘイフラワーとキルトシュー」解説
この解説記事には映画「ヘイフラワーとキルトシュー」のネタバレが含まれます。あらすじを結末まで解説していますので映画鑑賞前の方は閲覧をご遠慮ください。
ヘイフラワーとキルトシューのネタバレあらすじ:起・ヘイフラワーはもうすぐ小学生
キルトシューが今日も遊んでくれる相手を探していると、郵便屋さんが手紙を一通彼女に渡していった。庭では父親が研究をし、母は仕事探し。キルトシューはいつものように姉のヘイフラワーと遊んだ。手紙は学校からの連絡で、入学までに靴の紐を結べるように、ジャガイモの皮むきができるようという事だった。キルトシューは自分の世話をする人がいなくなるから行かないでと言った。 外で仕事をしたい母親は火事が苦手で、洗濯をしようとすれば、二人のテディーベアを真っ先に洗濯機に入れ縮ませてしまう。そして、今日も食事にお芋がだされて拗ねたキルトシューは一人で出て行き、ヘイフラワーはそれを追った。 お隣さん姉妹の家まで行くと、窓にはまったお隣さんを警察が助ける所だった。窓枠を切るか迷っている所で、ヘイフラワーとキルトシューが箒で足の裏をつつくと、お隣さんはあっさり枠から外れて外に落ちた。お隣さんの作る料理の好きなキルトシューはお隣さんの家族になりたがった。家では両親が出て行った姉妹を探し。やがて警察が二人を家まで連れてきた。
ヘイフラワーとキルトシューのネタバレあらすじ:承・ヘイフラワーのお祈りは届くのか
ヘイフラワーはキルトシューが自分が学校の間一人になる事を気にして、夜お祈りをした。自分たちを普通の家族にしてくれるように、ママがエプロンでパンを焼くように、父親の研究が終わるように、ママとパパが妹を可愛がってくれますように。それを聞いていた母親は、翌朝、パン作りを始めていた。しかし、うまくパンは膨らまない。その代り水を入れた風船をバルコニーへ持っていき遊び始めた。ヘイフラワーは隙を見て、パンの生地が膨らむように祈った。すると、見事に膨らんだ記事を母親はオーブンに入れた。焼き上がりを待ちながら風船を落としていると花が可哀想だと、お隣さんの片割れのハリセに思いを寄せる警官が言った。
ヘイフラワーとキルトシューのネタバレあらすじ:転・何か楽しいことを家族で
焦げてしまったパンを食べながら警官に相談していると、どうして子供と遊ばないのか、牢屋に入れない代わりに、楽しめることをしたらどうかと彼は提案した。そこで家族でオリンピックしようという事になった。ヘイフラワーは庭で感謝のお祈りをし、オリンピックで金メダルが欲しいと新しく付け加えた。 お隣さんと警官二人を巻き込んでオリンピックが始まる。徒競走でキルトシューはヘイフラワーの足を引っかけ自分が一位になった。転ばされたヘイフラワーは怒り、皆で食事をしていると、聖火のライトをキルトシューと取り合った。引っ張り合った拍子に後ろへ転んでしまったキルトシューは病人のふりをしてベッドでわがまま放題をするようになってしまった。その夜ヘイフラワーは、両親が自分を聞き分けの良い子だと思っていると言う事を話す両親の声を聴いてしまう。
ヘイフラワーとキルトシューの結末:ヘイフラワーの逆襲
翌朝、今度はヘイフラワーがベッドに篭りいっさい喋らなくなった。キルトシューは何とかしてしゃべらせようとアルファベットの本を置いてベッド離れると、ヘイフラワーはその本を破って捨てた。お気に入りを破られたキルトシューは大泣きし、お隣さんに電話するとパン生地セラピーをしようと言った。お隣さんに引け目を感じている母親は、自分の研究ばかりの父親と夫婦喧嘩をした。その夜、父親はイモの人形をヘイフラワーの枕元に置いた。夢の中で、ヘイフラワーはイモに扮した父親が茹でられる夢を見た。ベッドで朝、パパと叫ぶヘイフラワーに、家族は喋ったことを喜んだ。さらに父親はお芋をゆでる手伝いを始めたけれど、今度はその細かさに母親が閉口。お隣さんでカラフルなパン生地をこねている所へ一緒に混じった。そこへ父親もやって来て彼がこねている茶色のパン生地を見て、クソと汚い言葉を使ったヘイフラワーに家族は驚きつつも、普段の彼女に戻ったことを喜んだ。 庭の二人用のブランコで、ヘイフラワーとキルトシューは、徒競走の事と本の事を謝って仲直りをした。そのままブランコで眠る二人を両親は寝室へ運んだ。 学校へ行く朝、確認をし、写真を撮ってヘイフラワーを送り出すと、あっという間に大人になると、しんみりする母親に、キルトシューは自分は大人にならないと言った。
以上、映画ヘイフラワーとキルトシューのあらすじと結末でした。
ヘイフラワーとキルトシューのレビュー・考察:「普通」の家族とは
ヘイフラワーたちの母親は家事が苦手で、その分外で働けばいいと思っている。その一方で、家事を完璧にこなしているお隣さんへのコンプレックは捨てきれないし、ヘイフラワーはエプロンでパンを焼くような母親を望んでいると言う板挟みにあっている。夫は妻の料理が失敗したら下で、フォローはするものの、最後まで手伝いはしなかった。面白いのは、彼女のコンプレックスを解く役目を、コンプレックスを抱いていたお隣さん姉妹が担っている。「家事が苦手なら外で働けばいい」、その一言がどれだけ母親の救いになったか知れない。
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