ファイブ・イージー・ピーセスの紹介:1970年アメリカ映画。「イージー・ライダー」でプロデューサーを務めたボブ・ラフェルソンが旧友ジャック・ニコルソンと再びタッグを組み、人生の目標もなく浮草暮らしをする男の姿を鮮烈に描いた作品。アメリカン・ニュー・シネマの傑作のひとつとされ、ニコルソンはこの作品で初めてアカデミー主演男優賞候補となった。
監督:ボブ・ラフェルソン 出演:ジャック・ニコルソン(ボビー・エロイカ・デュピー)、カレン・ブラック(レイ・ディペスト)、ビリー・グリーン・ブッシュ(エルトン)、スーザン・アンスパック(キャサリン・ヴァン・オスト)
映画「ファイブ・イージー・ピーセス」ネタバレあらすじ結末と感想
映画「ファイブ・イージー・ピーセス」のあらすじをネタバレ解説。予告動画、キャスト紹介、感想、レビューを掲載。ストーリーのラストまで簡単に解説します。
映画「ファイブ・イージー・ピーセス」解説
この解説記事には映画「ファイブ・イージー・ピーセス」のネタバレが含まれます。あらすじを結末まで解説していますので映画鑑賞前の方は閲覧をご遠慮ください。
ファイブイージーピーセスのネタバレあらすじ:起
カリフォルニアの油田採掘現場で働く肉体労働者・ボビー。彼は同僚のエルトンと親しく、その家族と一緒にボウリングに興じたりしています。一家仲良く暮らしているエルトンに比べ、ボビーの方はレイという彼女と結婚するでもなくダラダラと同棲しており、浮気も絶えません。実はボビーは根っからの労働者というわけではなく、代々クラシックの名演奏家を生み出している富裕な音楽一家の生まれでした。そして幼いころからピアノを習い、かなりの腕前なのです。
ファイブイージーピーセスのネタバレあらすじ:承
やがてレイが妊娠。エルトンはそんな状況になっても彼女を顧みないボビーに対し、身を固めろと説教します。しかしエルトン自身は昔ガソリンスタンドで盗みを働いた罪で逮捕。ボビーは生活の煩わしさを感じ、仕事をやめてしまいます。そして姉のティタを訪ねて、レコーディングスタジオへ。彼女はプロのピアニストです。久しぶりに話をするうち、長年不和だった父親が2度の心臓発作で半身不随になっていることを知ります。
ファイブイージーピーセスのネタバレあらすじ:転
仕方なく実家に帰ることにし、荷物を取りに一旦はレイのいる自宅に戻りますが、レイは連れてゆけと言って聞きません。最初、ボビーはそのまま置き去りにする気でしたが、彼女の哀れな様子に同情し、一緒にワシントン州の父親宅へ帰郷することに。途中、ヒッチハイカーのヒッピーの女性たちを乗せたり、食堂でウェイトレスとイザコザを起こしたりと、旅は平穏にゆきません。最初はレイを家に連れてゆくつもりだったボビーも、彼女のあまりに下品な態度に警戒を覚え、モーテルに置き去りにしてしまいます。
ファイブイージーピーセスの結末
1人だけでピュージェット湾の島にある邸宅へ帰ったホビーは家族からの歓迎を受け、父親とも対面。しかし、兄カールと婚約しているピアニストのキャサリンとたちまち恋に落ち、ベッドを共にします。やがてレイが自力で邸宅へ。ボビーが予想した通り、彼女の態度は一家のヒンシュクをかうのですが、レイへの同情を覚えたボビーはその行動を弁護します。一家にウンザリしたボビーはキャサリンに、一緒に逃げよう、と言い出します。ボビーの性格を心得ているキャサリンはその提案を拒否。結局ボビーとレイは一緒にカリフォルニアへの帰路につくのですが、途中のガソリンスタンドでボビーは車を抜け出してしまいます。停車していたトラックに便乗させてもらった彼は、そのままいずこともなく去ってゆくのです。
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