ホドロフスキーの虹泥棒の紹介:1990年イギリス映画。「アラビアのロレンス」で知られるピーター・オトゥールとオマー・シャリフがW主演を務める、アレハンドロ・ホドロフスキー監督の6作目の長編作品にして初のメジャー映画である。変人扱いされている公爵にひょんなことからこき使われる羽目になったホームレスとの間に友情は生まれるのか…。
監督:アレハンドロ・ホドロフスキー 出演者:オマー・シャリフ(ディマ)、ピーター・オトゥール(メレアーグラ・フォン・タナー)、クリストファー・リー(ルドルフ・フォン・タナー)、ベルタ・ドミンゲス・D(タイガー・リリー)、ジョアンナ・ディケンズ(アンブローシア) ほか
映画「ホドロフスキーの虹泥棒」ネタバレあらすじ結末と感想
映画「ホドロフスキーの虹泥棒」のあらすじをネタバレ解説。予告動画、キャスト紹介、感想、レビューを掲載。ストーリーのラストまで簡単に解説します。
映画「ホドロフスキーの虹泥棒」解説
この解説記事には映画「ホドロフスキーの虹泥棒」のネタバレが含まれます。あらすじを結末まで解説していますので映画鑑賞前の方は閲覧をご遠慮ください。
ホドロフスキーの虹泥棒のネタバレあらすじ:起
大富豪のドイツ人ルドルフ・フォン・タナー(クリストファー・リー)が昏睡状態に陥り、彼の遺書について親族が議論しているところに、犬のクロノスを連れた老人メレアーグラ・フォン・タナー(ピーター・オトゥール)がやって来ます。ルドルフの甥で彼によって育てられたメレアーグラは、どこか風変わりで、周囲からは変人だと思われています。彼が落としたタロットカードをホームレスのディマ(オマー・シャリフ)が見つけ、彼をマンホールの下にある自分の家に招待します。
ホドロフスキーの虹泥棒のネタバレあらすじ:承
数年後、クロノスが下水に流され、それ以来犬のぬいぐるみに話しかけてばかりいるメレアーグラにディマは毎日こき使われていました。メレアーグラは行方不明の公爵として警察に追われる身となっていました。ある日、ホームレス仲間のタイガー・リリー(ベルタ・ドミンゲス・D)が、体が小さいことで子供たちにいじめられていた大佐をかばい、亡くなってしまいます。ディマは、自分がメレアーグラを養うために大佐の蓄音機などを盗んで生計を立てていました。
ホドロフスキーの虹泥棒のネタバレあらすじ:転
ある夜、大佐に追われて新聞売りのアンブローシア(ジョアンナ・ディケンズ)と共に逃げていたディマは、ルドルフが亡くなり、莫大な遺産が残ったことを知って大喜びします。しかし、新聞記事をよく読むと、全財産はレインボウ娼館へ渡り、相続の条件はルドルフが大切に飼っていた犬たちの世話をすることだと知り愕然とします。メレアーグラはディマに自分に財産が残ったらそれを全て渡すと約束していたのでした。ディマはメレアーグラと別れ、蓄音機を持って地下を去ります。嵐の中、常連の店に蓄音機を渡し、ポーランド行きの貨物船に乗るために列車に乗り込みますが、駅のアナウンスで大洪水が起きていると聞いてメレアーグラのことが心配になったディマは列車から飛び降り、彼の元へと向かいます。
ホドロフスキーの虹泥棒の結末
何とか辿り着いたディマは彼を連れて逃げ道を急ぎますが、その最中、メレアーグラは犬のぬいぐるみを手放してしまいます。更に、逃げ道をふさがれてしまい、2人は地下道をさまよいます。やっと出口を見つけますが、メレアーグラはディマの助けの手を自ら離し、帰らぬ人となります。しばらく放心状態になっていたディマでしたが、川を泳ぐクロノスを見つけ、岸に引き上げます。クロノスは生きていたのです。ディマはクロノスと共に晴れた道を歩くのでした。
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