ヴィダル・サスーンの紹介:2010年アメリカ映画。今はその名を知らぬ人はいないであろうヴィダル・サスーン彼がいかにしてハサミ一本で美容業界に革新したか、その足跡を通して迫る。
監督:クレイグ・ティパー 出演:ヴィダル・サスーン、マリー・クワント、グレイス・コディントンキャスト、川島文夫、クリストファー・ブッカー、ジョン・フリーダヨシュア・ガルヴィン、ティム・ハトリー、キャロライン・フォックス
映画「ヴィダル・サスーン」ネタバレあらすじ結末と感想
映画「ヴィダル・サスーン」のあらすじをネタバレ解説。予告動画、キャスト紹介、感想、レビューを掲載。ストーリーのラストまで簡単に解説します。
ヴィダルサスーンの予告編 動画
映画「ヴィダル・サスーン」解説
この解説記事には映画「ヴィダル・サスーン」のネタバレが含まれます。あらすじを結末まで解説していますので映画鑑賞前の方は閲覧をご遠慮ください。
映画ヴィダルサスーンのネタバレあらすじ:起・ヴィダルの生い立ち
ヴィダル・サスーン記録を残そうと、本を企画しインタビューを行われた。 14歳の頃からシャンプーボーイだった彼はハサミ一本で女性を変えた。世界恐慌の頃、ユダヤ人に対し国は厳しく。11歳まで孤児院に入れられ、母親との面会は月に一度、父親からは関心を得られなかった。聖歌隊だった彼はシナゴーグにてそんな幼少期に触れる。 疎開からロンドンに戻り米軍の手袋を作り始めたのがハサミとの出会い。母は手に職をといい。美容師を提案。ヴィダルは拒んだが礼儀の良さから採用された。 やがてアイデンティティの確認をしたかった彼は、二年間イスラエルに軍として言った。それまでは根無し草だったが、そこで人間の尊厳を得た気がした。そして、このまま美容業界にいるのなら従う変えるかどちらかだと考え、修業を再開すると旧態然とした所を変えようをした。
映画ヴィダルサスーンのネタバレあらすじ:承・初めてのサロン
独立し自分の店を持った彼は美容業界を変えようと決心した。しかし革新的な彼に相談相手がおらず、一人で考えた。そして、何かがわかる時、ひらめきは突然やって来た。彼は新しくなる町を見て、美容も変わる必要がある、美容を新しい芸術にしようとした。建築やデザインに影響を受けた彼は、骨格に会うように髪型をデザインし、従来の美容を捨て、根本的なカットと形に辿り着いた。それには9年の歳月がかかった。下町生まれの彼は鉛を直せと言われ、役者のボイストレーナに三年間劇場で習った。彼の人を引き付ける話し方はこの時に培われたもの。ボンドストリートに大きなサロンを持つと店構えも革新的なものにした。さらにお客の要望は聞かず、彼が神の流れを生かし決めると言うスタイルを取った。 ある日、ナンシー・クワンの髪を切らないかとオファーが来たそして撮った写真はヴォーグ誌に載った。 さらにマリー・クワントと協力し、ヴィダル・サスーンで髪を切り、マリー・クワントのミニスカートを穿けばどんな爵位持ちでも身分を隠すことができた。それは、階級社会の根付いたイギリスのイメージを根底から変えた。
映画ヴィダルサスーンのネタバレあらすじ:転・チームとしてのヴィダルサスーン
ヴィダルがニューヨークへ行って不在がちになっても、サロンは大丈夫だった。身近な人材を育てるのは重要性を感じた彼は、模倣するだけではなく方法論が広まれば、一過性ではなく、技術は永続的になると考え、美容学校開いた。NYには10年、ロンドンと行ったり来たりしながら過ごした。ヴィダル・サスーンは美容界のビートルズだった。美容で後れを取っていたアメリカには、革命を伝える一役を担い、メディアから引っ張りだこになった。そんなヴィダルは健康への気配りに余念がない。それは働くダメでもあり、研究を続けるためでもあった。ロマン・ポランスキーからミア・ファローのヘアカットと頼まれ、「ローズマリーの赤ちゃん」で、ヴィダルの縄は全米に浸透した。やがて彼はドン・サリヴァンと会社を作りヘアケア商品を作った。サロンも美容学校も成長していた。カリフォルニアに移った彼は妻と本を書き、テレビの死後ともこなした。しかし。反則が十分でなく、会社をつぶすわけにはいかないと、テレビの仕事を辞め、ロサンゼルスへ引っ越した。しかし、自分の体験から養子を迎え順調だった夫婦生活も、この引っ越しに精神的に耐えられなかった妻と離婚に至ってしまった。
映画ヴィダルサスーンの結末:ヴィダル・サルーンというブランド
ヴィダル・サスーンのヘアケア商品には一般需要があり、彼はブランドを売ることにした。しかしとの打った会社もP&Gに買収されてしまった。彼の人生はおとぎ話ではなく暗転も影もある。長女の急死に彼は悲しみに暮れた新年もあった。今、美容のすべてが、彼の影響を受けている。現代美容の象徴であり、ファッション業界にも影響を受けた。それは今も色あせず革新的であり続ける。ヴィダルこそが女性を解き放った。彼は厳しい人生をチャンスに変えどんな領域でも革新を起こした。晩年、英国からは叙勲され、その名は今でもなお脚光を浴びている。
以上、映画ヴィダルサスーンのあらすじと結末でした。
映画ヴィダルサスーンのレビュー・考察:モノクロの意味。
この作品の現在パートのほとんどはわざとモノクロで作られている。もちろん、資料映像、画像そのもの、モノクロのものが多数ある。けれど不思議とそのモノクロ写真、特に彼のカットしたヘアスタイルの掲載された雑誌の誌面に古めかしさは感じない。作中でも彼の作り出したスタイルは革新的であり続けると言われているように、色を取り払う事で、より一層そのスタイルが今でも斬新さを持ってこちらに迫ってくるのを感じる。
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