PK ピーケイの紹介:2014年インド映画。「インド映画の3大カーン」とも呼ばれているうちの一人、「アーミル・カーン」主演。ジャンルはSFコメディでありつつも、ラブストーリーあり、社会派な視点ありとテーマ盛りだくさんの映画。そして長編ながらも決して飽きさせないストーリー展開。観終わった後は「宗教とは何か?」と考えたくなる一本。
監督:ラージクマール・ヒラニ 出演:アーミル・カーン(PK)、アヌシュカ・シャルマ(ジャグー)、サンジャイ・ダット、ボーマン・イラニ、サウラブ・シュクラ、ほか
映画「PK ピーケイ」ネタバレあらすじ結末と感想
映画「PK ピーケイ」のあらすじをネタバレ解説。予告動画、キャスト紹介、感想、レビューを掲載。ストーリーのラストまで簡単に解説します。
PK ピーケイの予告編 動画
映画「PK ピーケイ」解説
この解説記事には映画「PK ピーケイ」のネタバレが含まれます。あらすじを結末まで解説していますので映画鑑賞前の方は閲覧をご遠慮ください。
PK ピーケイのネタバレあらすじ:起
インドに裸で降り立つ1人の男性。実は人間の見た目をした宇宙人だった。地球の調査として来たものの、宇宙船のリモコンを地球人に奪われてしまい自分の星に帰れなくなってしまう。リモコンを盗んだ泥棒から取り返そうとするものの、手にできたのはリモコンではなくカセットレコーダーのみ。裸にカセットレコーダーという超シュールな出で立ちと化すのだった。同じ日、ベルギーではジャグーがサルファラーズという男性と恋に落ちている最中だった。しかしジャグーの父は熱心なヒンズー教信者だったため、異教徒との交際を反対。「彼に裏切られるだろう」という予言が出ているから別れろと迫る。それでも結婚式を強行する2人だったが、当日サルファラーズは現れず「結婚式をキャンセルしたい」という手紙が。ジャグーは結婚できずじまいとなる。
PK ピーケイのネタバレあらすじ:承
失意の中、インドへ戻りテレビ記者となったジャグーの目の前に、例の宇宙人が現れる。「神様が行方不明」と書かれたチラシを配るという意味不明な行動をする宇宙人に、テレビマンとしての興味が湧き、宇宙人の後を付ける。自分の星では服を着る習慣がない、握手するだけで意思伝達ができるのでこれまで会話する習慣がなかったなど、宇宙人は自分の正体と不思議な行動の理由をジャグーに明かした。しかし、どうやって会話を覚えたのか?初対面の人ではなかなか握手させてもらえず困っている中、知り合った人が気を利かせて売春宿へ宇宙人を連れていく。売春婦と手を握り続けることで会話を習得したのだった。会話はできるようになったものの、相変わらず常軌を逸した行動をとる宇宙人は、皆から「PK(酔っ払いの意味)」と呼ばれるようになる。引き続き奪われたリモコンを探すものの、周囲の人からは「助けてくれるのは神しかいない」と助言される。そこでインド宗教に身を染めてみるものの全く効果なし。偶然、リモコンの持ち主を発見するが「これは神からの贈り物だから」と返却に応じようとしない。そんな様子をみたジャグーは、リモコンを取り返すことを宇宙人(以下、「PK」)と約束するのだった。
PK ピーケイのネタバレあらすじ:転
PKいわく、宗教者たちは神と対話しているというがそれは「電話のかけ間違いだ」とのこと。PKからすると、神は1人のはずなのに宗派がいくつもあること自体おかしいと感じるのだ。ジャグーがPKの考えに乗り、テレビで「電話のかけ間違い」を動画配信することで、PKの意見は一気に民衆へと広がる。リモコンの持ち主である導師・タパスヴィーはその状況に焦りを感じる。それと同時期、PKを売春宿で連れていった男がリモコン泥棒の犯人を見つける。犯人はリモコンを導師・タパスヴィーに売ったと容疑を認めた。その話を聞いたPKは、導師が偽物であるということに気付く。真実を証言してもらうため、泥棒と落ち合おうとするPKだったが、直前で泥棒が乗っていた列車が爆破。泥棒は死亡してしまう。
PK ピーケイの結末
PKと公開討論番組で対談することになった導師。実はこの導師、ジャグーと恋人を別れさせようとするジャグーの父に「裏切られるだろう」と予言をした人物でもあった。ジャグーと過ごすうちにジャグーに恋をしてしまったPK。しかし彼女の心には別れた恋人がいることを、ジャグーと握手することで知ったPKは、番組内で導師に事実を白状させる。そしてジャグーが恋人と別れた件は、本当は勘違いとすれ違いが原因で、お互い「相手が来なかった」と思っていただけだったということが発覚する。急いで番組内で元彼・サルファラーズに公開電話をするジャグー。恐る恐る電話してみると、すぐにつながった。もう何年も経過しているのになぜ?サルファラーズもいつかジャグーから電話があるようにと策を講じていたからだった。無事、再会できたジャグーたち。そしてPKもリモコンを取り返し、宇宙へ還っていく。
と、ここまでの話を朗読するジャグー。PKとの壮大な経験を、ジャグーは書籍化していた。本のタイトルは「PK」。そして当のPKはというと…。他の宇宙人を連れて、また地球にやってこようとしていた。今度は、自分が経験した知識をフル活用し、「地球案内人」のような立場で…。
インド映画に抵抗がある方はまずこの作品を手に取って欲しいです。
宇宙から来た主人公が突っ込むことがタブーな宗教について素直な疑問を投げかけます。
宗教を取り上げた作品ではありますが、重苦しいことはなく
作り自体はとてもポップで、もちろん歌とダンスも入ります。
主演のアーミル・カーンの演技が素晴らしく調べてみたところ実は40台中盤なのですが、とにかく若いです。