ペイ・フォワード 可能の王国の紹介:2000年アメリカ映画。ラスベガスに住むトレバーはアルコール依存症の母親と家庭内暴力を振るう父親を持ち、中学校1年生になります。彼は社会の授業でシモネット先生から「もし自分の手で世界を変えたいと思ったら、何をするか?」という課題を出されます。彼が提案したのは自分が思いやりを受けたものを別の相手3人に返すといった「ペイ・フォワード」というものでした。
監督:ミミ・レダー 出演:ハーレイ・ジョエル・オスメント(トレバー)、ケヴィン・スペイシー(シモネット先生)、ヘレン・ハント(アーリー)、ジェームズ・カヴィーゼル(ジェリー)、ジョン・ボン・ジョヴィ(リッキー)、ほか
映画「ペイ・フォワード 可能の王国」ネタバレあらすじ結末と感想
映画「ペイ・フォワード 可能の王国」のあらすじをネタバレ解説。予告動画、キャスト紹介、感想、レビューを掲載。ストーリーのラストまで簡単に解説します。
ペイフォワード可能の王国の予告編 動画
映画「ペイ・フォワード 可能の王国」解説
この解説記事には映画「ペイ・フォワード 可能の王国」のネタバレが含まれます。あらすじを結末まで解説していますので映画鑑賞前の方は閲覧をご遠慮ください。
ペイフォワード可能の王国のネタバレあらすじ:起
新聞記者のクリスは立てこもり事件の取材に向かう際に自身の車を壊されてしまいます。その時見知らぬ男性が新車の車を差し出し、3人につなぐよう伝えて去って行きました。クリスはこの出来事を取材することにします。この出来事が起こる4ヶ月前、中学生になったトレバーはアルコール依存症でたまにしか帰らず、家庭内暴力を振るう父親リッキーと同じくアルコール依存症の母親アーリーンと共に暮らしていました。トレバーのために断酒を心がけているものの、うまくいかず、夜通し働いているため、トレバーは寂しい思いをしていました。ある日、担任であるシモネット先生が「世界をよりよくするには自分は何をしたらよいか?」という課題を出します。トレバーは3人に親切をし、その3人は別の3人に親切をするという「ペイ・フォワード」を提案しました。トレバーは早速シモネット先生、ホームレスのジュリー、クラスのいじめられっ子の3人にペイ・フォワードを実行することにしました。
ペイフォワード可能の王国のネタバレあらすじ:承
ホームレスのジュリーは薬物中毒の上、失業をしていました。トレバーは彼を家に招きいれ、自らのお金を渡します。ジュリーはそのお金で服と靴を買い、再就職します。見知らぬホームレスを招きいれたことに驚いたアーリーンはシモネット先生に文句を言いに行きます。アルコール依存症もあり、トレバーとコミュニケーションがうまくとれていなかったのです。しかし後日ジュリーは再び薬物に手を出してしまいました。次にトレバーはシモネット先生にペイ・フォワードを実行します。アーリーンが手紙を書いたことにしてシモネット先生に渡し、家に来るようにさせました。アーリーンとシモネット先生をくっつけようとしたのです。しかしこのことでアーリーンはトレバーを叩き、トレバーは家を飛び出してしまいました。困ったアーリーンはシモネット先生に連絡し、一緒に探してもらいます。バスの乗り継ぎ場でトレバーは見つかり、シモネット先生とアーリーンは距離が少し縮まります。
ペイフォワード可能の王国のネタバレあらすじ:転
アーリーンとシモネット先生は距離が縮まるようになっていきました。シモネット先生は顔にやけどを負っており、当初アーリーンと男女の仲になることにとまどいがあり、拒絶してしまいます。トレバーの励ましもあり、シモネット先生は過去に負ったやけどの件や男女の仲などをアーリーンに話しました。すべてを受け入れたアーリーンは先生と結ばれます。しかし2人が一緒にいるところをアルコール依存症の夫リッキーが帰ってきます。シモネット先生は黙って家を出て行きます。些細なことで手を上げたリッキーでしたが、アーリーンはトレバーの前で夫と別れると伝えます。一方トレバーの知らないところでペイ・フォワードは広まっていました。ホームレスだったジュリーが立ち直っており、自殺しようとしていた女性を救っていたのです。そして「次につなげ」と話したのです。記者のクリスですが、ジャガーをくれた男性に会いに行きます。その男性は自分の娘が発作で病院に行った時、流血している黒人男性が病院で順番をゆずってくれたと話し、最後にペイ・フォワードのことを語ったそうで、クリスにもジャガーを渡したとのことでした。黒人男性に話を聞くため追跡すると、刑務所に収監されていました。仮釈放を条件にペイ・フォワードを伝えた人物を聞き出します。それは車上暮らしの老婆で、アルコールで身を崩したようでした。
ペイフォワード可能の王国の結末
クリスは老婆を追ってラスベガスにいました。ちょうどその頃トレバーは誕生日を向かえます。久しく会っていなかった祖母もトレバーの元に来ていました。そこに取材に申し込んだのがクリスでした。老婆はトレバーの祖母であり、アーリーンが次につなげと話したのでした。トレバーはテレビのインタビューを受けます。学校の教室で撮影され、トレバーは勇気を持つことの大切さを訴えます。しかし自分には何もできなかった、ロウソクの灯は消えたとも話しました。撮影終了後、学校のいじめっ子がクラスメートをいじめていました。当初怖くて何もできなかったトレバーでしたが、インタビューで語ったことで勇気を出し、いじめを止めます。その時相手がナイフを取り出し、トレバーの腹部を刺しました。アーリーンとシモネット先生が駆けつけますが、トレバーは亡くなってしまいました。インタビューと共にトレバーの死が報道されました。悲しみに暮れるアーリーンとシモネット先生でしたが、外の異変に気づきます。ドアを開けると多数のロウソクがあり、1人1人がロウソクを持ち、次々と献花していたのでした。
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