ハッピーエンドの選び方の紹介:2014年イスラエル映画。尊厳死を尊重し、同じ老人ホームで暮らす友人夫婦の願いを聞き届けるために安楽死装置を作り出した男が、認知症の妻を前に葛藤する。重いテーマの中にもコミカルな場面をちりばめたヒューマンドラマ。
監督シャロン・マイモン、タル・グラニット 出演:ゼーヴ・リヴァシュ(ヨヘスケル)、レヴァーナ・フィンケルシュタイン(レバーナ)、アリサ・ローゼン(ヤナ)、イラン・ダール(ドクター・ダニエル)、ラファエル・タボール(ラフィ・セガール)、ほか
映画「ハッピーエンドの選び方」ネタバレあらすじ結末と感想
映画「ハッピーエンドの選び方」のあらすじをネタバレ解説。予告動画、キャスト紹介、感想、レビューを掲載。ストーリーのラストまで簡単に解説します。
ハッピーエンドの選び方の予告編 動画
映画「ハッピーエンドの選び方」解説
この解説記事には映画「ハッピーエンドの選び方」のネタバレが含まれます。あらすじを結末まで解説していますので映画鑑賞前の方は閲覧をご遠慮ください。
ハッピーエンドの選び方のネタバレあらすじ:起・発明品
老人ホームで暮らす発明好きなヨヘスケルと妻のレヴァーナは、ある日末期で延命治療中の友人マックスを見舞ったヨヘスケルらは、マックスから「死なせて欲しい」と頼まれる。安楽死は殺人だとするレヴァーナに対し、彼の様子を“生き地獄”だと尊厳死を肯定するヨヘスケルは、夫の望みをかなえるために薬を大量に手にいれようとしたヤナを見て彼らを救おうと決意、元獣医のダニエルに相談して安楽死装置を作る。夜間、ヨヘスケル、ヤナがダニエルの部屋を訪れ、3人で装置の確認をしていると、夫がいないことに気づいたレヴァーナがやってきて3人がやろうとしていることを知って錯乱状態になり病院へ運ばれる。認知症を発症していたレヴァーナはこの時を境に症状が悪化していく。
ハッピーエンドの選び方のネタバレあらすじ:承・安楽死装置
ヨヘスケルはレヴァーナを1人にできないために実行を待って欲しいとヤナに話すが、夫の体がもたないと言われ実行を決意する。そしてヨヘスケル、ヤナ、ダニエルと彼の同性愛相手のセガールの4人がマックスの病室に集まり、装置をセットする。本人の意思による行為であることを証明するため、装置のスイッチは本人が押し、その様子をビデオで撮影する。妻と仲間が見守る中、マックスは最期の言葉を残してスイッチを押し、息を引き取る。マックスの死は不審に思われることもなく無事埋葬される。しかしどこから漏れたのかヨヘスケルらが安楽死させたという話を聞いたドゥベクという男が、癌の末期で苦しむ妻を救って欲しい、と持ちかけてくる。シラを切るヨヘスケルらだったがドゥベクは執拗に付きまとい、やってくれなければマックスの件を通報する、と脅し、4人は再びドゥベクの妻に装置を使う。
ハッピーエンドの選び方のネタバレあらすじ:転・立場の逆転
一方、レヴァーナの認知症の症状が悪化していく中、ホームの責任者から介護施設に移ることを進められ、レヴァーナもそれを受け入れようとするが、ヨヘスケルは認知症を認めようとしない。しぶしぶ施設を見学するが入所には反対し、自分が面倒を見ると言い張るヨヘスケルに、これまで安楽死に反対していたレヴァーナは自分の考えが間違っていたとつぶやく。そんな時にもヤナからまた依頼があったと連絡が入るが、レヴァーナを1人にできないと断る。3人はヨヘスケル抜きで実行しようとするが装置が故障し、結局はヨヘスケルが現場に駆けつけたものの故障は直らず、実行されずに終わった。そこでセガールが依頼人からこっそり報酬を受け取っていたことを知りヨヘスケルは激怒する。
ハッピーエンドの選び方の結末:愛する人の選択
その後、レヴァーナがヤナと話している様子を見たヨヘスケルは、レヴァーナが安楽死を考えていることを知ってたまらず装置を壊す。しかしヨヘスケルを薬局へ行かせた隙にレヴァーナは大量の薬を飲んで自殺を図る。かろうじて助かったものの、ヨヘスケルはレヴァーナの決意を知り、再び装置を作る。そしてレヴァーナはスイッチを手に娘へのメッセージをビデオに残し、ヨヘスケルへ最期のキスをする。
この映画の感想を投稿する