侍女の物語の紹介:1990年アメリカ,ドイツ映画。マーガレット・アトウッドの同名小説を原作にした近未来SF映画。ほとんどの女性が子供を産めなくなった未来、とりわけ女性が抑圧されている全体主義国家のギレアデ共和国。妊娠可能な少数の女性は「侍女」として特権階級の夫婦に仕えなければならなかった。夫を殺され娘と引き離されたケイトも侍女にさせられる。同じ原作から2017年にHuluにより製作されたドラマは第69回エミー賞の主要部門で受賞を果たした。
監督:フォルカー・シュレンドルフ 出演者:ナターシャ・リチャードソン(ケイト/オフフレッド)、フェイ・ダナウェイ(セリーナ)、エイダン・クイン(ニック)、エリザベス・マクガヴァン(モイラ)、ロバート・デュヴァル(フレッド)
映画「侍女の物語」ネタバレあらすじ結末と感想
映画「侍女の物語」のあらすじをネタバレ解説。予告動画、キャスト紹介、感想、レビューを掲載。ストーリーのラストまで簡単に解説します。
映画「侍女の物語」解説
この解説記事には映画「侍女の物語」のネタバレが含まれます。あらすじを結末まで解説していますので映画鑑賞前の方は閲覧をご遠慮ください。
侍女の物語のネタバレあらすじ:侍女になる
かつてアメリカ合衆国のあった場所にある、旧約聖書に則った統治を行う全体主義国家ギレアデ共和国からケイトとその夫と娘は逃亡を図るが、国境警備隊に見つかり、夫は射殺され、娘は行方知らずになる。囚われたケイトはレッド・センターと呼ばれる施設に送りこまれる。環境破壊のせいでほとんどの女性が子供を産めなくなっていた。妊娠可能な女たちはレッド・センターで洗脳され、神と国家に仕える「侍女」となり、支配階級の女性の代わりに子供を作る。本当の気持ちを隠して生きなければならないセンターでケイトがただ一人心を許せるのは同性愛者のモイラだけだった。
侍女の物語のネタバレあらすじ:司令官の家
ケイトは司令官のフレッドとセリーナの夫婦の侍女に採用され、オフフレッドの名で呼ばれることになる。妊娠のための「儀式」を夫婦と行うのが彼女の仕事だ。しかし、オフフレッドとの関係を深めたい司令官は夜こっそり彼の部屋にオフフレッドを招いてゲームをして楽しむ。
侍女の物語のネタバレあらすじ:娘は生きている
司令官が街を離れている時オフフレッドはレッド・センターに戻る。オフフレッドはそこでモイラの脱走を助ける。司令官はオフフレッドと二人で過ごす秘密の時間に幸福を味わっていた。しかし、儀式は続けられてもオフフレッドは妊娠しない。司令官に子種がないのだ。子供が欲しいセリーナと期限内に妊娠できずに自分の身が危なくなることを恐れるオフフレッドは利害が一致し、信頼できる男、運転手のニックにセリーナはオフフレッドとのセックスを命じる。元からオフフレッドに思いを寄せていたニックとオフフレッドはベッドの上で激しいセックスをする。そのご褒美のようにセリーナはオフフレッドの娘が生きていることを教える。
侍女の物語のネタバレあらすじ:モイラとの再会
姦通した侍女と侍女をレイプした男の公開処刑が行われる。侍女たちは男に襲いかかるが、オフフレッドといっしょに食料品店にお使いに行く近所の家の侍女のオフグレンは、男がレイプ犯ではなく実は反体制派であることを教える。反体制グループによる爆破事件が起きる街で、オフグレンはオフフレッドに、政府の治安部門のトップである司令官の殺害を依頼する。 司令官はオフフレッドに特別な贈り物をする。彼女を黒いボアと黒いドレスで着飾らせて、公式には禁じられているはずの夜の遊び場へ連れて行く。そこでは特権階級の男たちだけのために酒と様々な女たちが提供される。その女たちの中にオフフレッドはモイラを見出す。二人は再会を喜ぶ。モイラは国境でつかまり、汚染された植民地に送られるかこの店で働くかを選ばされ、後者を選んだのだった。しかし、オフフレッドはモイラの手が義手に代えられているのに気づく。
侍女の物語の結末:自由をめざして
帰宅したオフフレッドはニックに妊娠したことを告げ、二人で逃げようと言う。自室に戻った彼女は「明日午後10時」という書き置きと司令官を殺すためのナイフを見つける。 オフグレンは別の侍女に代えられ、セリーナは夫の裏切りに気づいてオフフレッドをののしる。窮迫したオフフレッドは決心して、その夜、司令官の首をナイフで深く切りつける。直ちに逮捕されるが、逮捕に来た男たちは実は反体制グループだった。反体制グループの一員であることを隠していたニックがケイトを脱出させるために芝居を打ったのだ。ケイトは山間の隠れ家にかくまわれ、子供の出産と、離れ離れになった娘との再会の日を一人で待つ日々を送る。
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