アンディ・ウォーホルのBADの紹介:1977年アメリカ映画。ポップ・アートで知られるアンディ・ウォーホルが製作に関係した最後の映画。ちまちました美容室を経営するセクシーだけどケチなエイケン夫人には、強欲な犯罪請負人の裏の顔があった。夫人にピンハネされながら、夫人の仲介で女たちが金目当てに人を殺したり、死体の指を切ったりと、残虐行為を続ける。作品冒頭から生理的嫌悪感を引き起こすに違いないシーンが続きます。
監督:ジェド・ジョンソン 出演者:キャロル・ベイカー(ヘイゼル・エイケン)、ペリー・キング(LT.)、スーザン・ティレル(マリー)
映画「アンディ・ウォーホルのBAD」ネタバレあらすじ結末と感想
映画「アンディ・ウォーホルのBAD」のあらすじをネタバレ解説。予告動画、キャスト紹介、感想、レビューを掲載。ストーリーのラストまで簡単に解説します。
映画「アンディ・ウォーホルのBAD」解説
この解説記事には映画「アンディ・ウォーホルのBAD」のネタバレが含まれます。あらすじを結末まで解説していますので映画鑑賞前の方は閲覧をご遠慮ください。
アンディウォーホルのBADのネタバレあらすじ:一文無しの男
エイケン夫人はニューヨークで家を美容室にして、夫、義母、娘のマリー、娘の赤ちゃんと生活している。娘はトラック運転手の夫が帰ってくるのを二か月待っている。エイケン夫人には、依頼人から残虐な犯罪を請け負って他の女たちに実行させているという裏の顔があった。その女たちの多くは彼女の家の間借り人でも彼女の脱毛の客でもあった。彼女はどの仕事にも女を使うことに決めていたが、C.C.という女から頼まれて特別に男を使うことにする。その男L.T.は一文無しで、間借りする気で荷物ももってきた。エイケン夫人は気が進まないがL.T.を住まわせることにする。
アンディウォーホルのBADのネタバレあらすじ:切り取られた指
サラ・リッチマンという若い女から仕事の依頼がある。エイケン夫人はP.G.に話を回す。サラの夫はミュージシャンだったが、地下鉄の線路に突き落とされて電車に片腕をちぎられてしまった。夫を押した男は軽罪で済んで釈放された。その男を地下鉄の線路に突き飛ばして現場をポラロイド写真で撮影しろという仕事である。サラは受け身な態度の夫にも悪態をつく。P.G.は、だが、依頼と違って、職場のガソリンスタンドにいた男の頭部を棒でたたく。そして死体の指を一本切り取ってカバンに入れるのだった。
アンディウォーホルのBADのネタバレあらすじ:放火された映画館
常連の依頼人であるエステルの仕事がマーシャとグレンダの男漁りが好きな姉妹にあてがわれる。エステルは向かい家の犬を痛めつけて殺せという。飼い主の男に自分の体型をばかにされたからである。マーシャはP.G.にいじめられたマリーに、息抜きのために映画に行こうと誘う。だが、映画館ではトイレに行くと言って席を立ったグレンダが映写室に潜り込んで放火する。騒ぎになる前にマーシャ、グレンダ、マリーは映画館を出る。マーシャとグレンダは自動車を盗難してマリーを置いてきぼりにして去ってしまった。翌朝、映画館で14体の遺体が見つかったというテレビのニュースを見てグレンダは笑っている。夜、彼女とマーシャはエステルの仕事をする。飼い主の男を蹴飛ばしまくり、犬の体を刺す。マリーやP.G.とのおしゃべりによりLT.の素性が断片的にわかってくる。ニュージャージーに子供がいる、自殺未遂をした等。しかし、仕事まで間があるので金を入れず家でだらけているLT.が目障りなエイケン夫人は、彼をだましてガラスのかけらを踏ませていじめる。
アンディウォーホルのBADのネタバレあらすじ:投げ棄てられた赤ちゃん
一人の女に仕事の依頼の電話が来る。赤ちゃんを処分する仕事だった。30分後と約束して、L.T.としていたゲームをやめて出かける。だが、彼女が約束の場所に着く前に依頼主の女は男に電話でせかされたために自分で自分の赤ちゃんを高層アパートの窓の外に放り投げてしまう。地上に落下した赤ちゃんの頭が割れて血が飛び散る。
アンディウォーホルのBADの結末:エイケン夫人の最期
その日、やっとL.T.の仕事がその日の晩と決まる。知恵遅れの息子を殺してほしいというジョイナー夫人からの依頼である。母親のビジネスがますます嫌になってきたマリーはL.T.の仕事を阻止しようとするが、ジョイナー氏と間違ってクリーニング店の人に息子殺しの計画の話をしてしまう。夜、L.T.はジョイナー邸に忍び込むが、子供を見て殺す気を失くしてしまう。ジョイナー夫人に「自分でやれ」と言って帰ってしまう。L.T.はエイケン夫人を金の亡者と批判して家を出る。その時、家には前からエイケン夫人の裏稼業を知っていて彼女に情報をよこすようにゆすっていた刑事が入っていた。夫人が「ニガ―」とののしったので、逆上した刑事は流しの水に夫人の首を突っ込んで殺してしまう。マリーがそこに現れるが、刑事は死体の発見者を装い、夫人から仕事を請け負っている一人だと言って、夫人が仕事相手をメモしていたアドレス帳を持って去る。
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