CUB/カブ 戦慄のサマーキャンプの紹介:2014年ベルギー映画。シッチェス国際映画祭で監督賞を受賞。新たなホラー映画監督の誕生と話題を呼んだ、ジョナス・ゴーファートの初長編。少年ばかりを集めたカブスカウトの一行が、夏のキャンプに出掛ける。その場所には、狼人間に姿を変える少年“カイ”が出没するという噂があった。カブスカウトでいじめを受け孤立しているサムは、森の中で奇妙な面をかぶった少年の姿を目撃。それがカイだと確信するが…。
監督:ジョナス・ゴーファート 出演者:マウリス・ルイテン(サム)、ティトゥス・ヴォーフト(クリス)、ステフ・アーツ(ピーター)、エヴェリン・ボスマンス(ヤスミン)、ギル・エエッケアート(カイ)、ジャン(フランジュ巡査)ほか
映画「CUB カブ 戦慄のサマーキャンプ」ネタバレあらすじ結末と感想
映画「CUB カブ 戦慄のサマーキャンプ」のあらすじをネタバレ解説。予告動画、キャスト紹介、感想、レビューを掲載。ストーリーのラストまで簡単に解説します。
CUB カブ 戦慄のサマーキャンプの予告編 動画
映画「CUB カブ 戦慄のサマーキャンプ」解説
この解説記事には映画「CUB カブ 戦慄のサマーキャンプ」のネタバレが含まれます。あらすじを結末まで解説していますので映画鑑賞前の方は閲覧をご遠慮ください。
CUB カブ 戦慄のサマーキャンプのネタバレあらすじ:起
カブスカウトのキャンプに参加することになった少年サム。出発の朝から遅刻をしてしまい、隊長のクリスや副長のピーターから大目玉をくらいます。クリスとピーターのような大人にとって、サムは厄介なトラブル・メーカー。つねに問題を起こし、周囲を混乱させる存在だと思われています。しかし、キャンプに料理係として同行したヤスミンには、素直でおとなしいサムのどこに問題があるのか理解できません。少年たちを整列させ、クリスとピーターが目的地の説明を始めました。今から行く森のキャンプ地には問題がある。最近、カップルが失踪するという怪事件が起きていて、その犯人は、狼に変身することができる“カイ”という少年だ。カイに噛まれたら、自分も狼人間になってしまう…。実はそれは子供たちに恐怖を与えるための作り話で、子供たちも笑って本気にしません。こうして賑やかに出発した一行は、キャンプ地“カッセルロケ”を目指します。深い森の中に入ったカブスカウト隊。キャンプ地に着くと、マルクとヴァンサンという2人の若者がすでに陣取っていて場所を譲ろうとしません。クリスとピーターは彼らと小競り合いになり、しぶしぶ森のさらに奥へと進むことにします。マルク達の通報を受け、フランジュ巡査がカブスカウト隊のもとへやって来ます。巡査はクリスに、ここは過去に失業者たちが首を吊ったいわくつきの場所だと語り、警告して帰っていきます。
CUB カブ 戦慄のサマーキャンプのネタバレあらすじ:承
森の中を歩いていたサムは、異様なものを目にします。ツノの生えた木の面を被った、全身泥だらけの少年です。驚いたサムはキャンプに逃げ帰り、「カイが出た」と話します。しかしサムの話を本気にしない少年たちは罵声をあびせ、サムに殴りかかります。クリスとピーターは再びサムにうんざりします。次にサムは森の中で大きなツリーハウスを見つけますが、今度は口をつぐんでいます。その夜、全員がテントで眠っていると、あの面の少年が現れてサムの上にかがみこみます。翌朝、ピーターは少年たちの持ち物検査をします。ヤスミンの腕輪や、ピーターの飼い犬ゾルタンの餌が紛失したのです。犯人はカイに違いない、サムだけがそう考えていました。サムは1人でツリーハウスへ登ります。そこには盗まれたものがありました。双眼鏡を見つけて覗きこむと、キャンプ地が丸見えです。一方、森の中を1人で歩いていたマルクは、巡査のバイクが道に倒れているのを発見。とその時、誰かが仕掛けたトラップに捕まり、矢に体を貫かれて絶命します。再びツリーハウスに登ったサムに、カイが襲いかかってきます。しかしカイは、サムが差し出した缶詰と缶切りをひったくります。その頃、1人の中年男がマルクの死体をひきずり、地下にある隠れ家へと入っていきました。夜が来て、狼男に扮装したクリスが、少年たちを驚かせます。少年たちはこのお遊びに大はしゃぎし、森の中へ逃げ出します。暗闇にいたサムは、ピーターとヤスミンがキスしている姿を見ます。ピーターはサムに気づくと激怒し、ゾルダンもサムの腕に噛みつきます。その様子を、カイが木の陰から見つめていました。
CUB カブ 戦慄のサマーキャンプのネタバレあらすじ:転
真夜中、テントにいたサムを、カイが呼び出します。ついて行くと、木につるされたゾルダンがいました。カイはゾルダンを木の棒で殴り、サムも一緒に殴ります。ゾルダンの死体を見たピーターはショックを受け、サムを殴りつけます。ピーターはサムを嫌っていました。サムは過去に虐待のトラウマがある少年で、養母に「息子から目を離さないでほしい」と頼まれていたのです。サムは森の中に逃げ出し、クリスとピーターとヤスミンはその後を追います。クリスはツリーハウスを見つけ、そこに巡査の死体を発見します。ヤスミンはマルクのようにトラップにかかり、宙づりにされます。サムは地下に続く隠れ家を見つけ、中へと入っていきます。そこには複数の死体があり、あの男とカイが暮らしていました。慌てて外へ逃げ出したサムを男が追い、サムを助けようとしたクリスが逆に男に殺害されます。サムがキャンプに戻ると、トラックに乗った男がテントの少年たちを轢き殺します。サムは機転をきかせ、キャンプファイヤーに車を誘導して爆破させます。サムはヤスミンを探すため、再び森に入ります。そこで見たのは、トラップにかかり、大木に脚をつぶされたピーターでした。サムはなんとか救出しようとしますが、別の大木が倒れてきてピーターも死にます。
CUB カブ 戦慄のサマーキャンプの結末
ヤスミンは男の隠れ家に拉致されていました。ヤスミンを助けようとするサムに、カイがとびかかってきます。腕を縛られたヤスミンがカイを蹴とばし、カイは階下にある貯水庫に落ちていきます。しかしそこに全身大やけどを負った男が戻ってきて、再びヤスミンとサムは捕らわれます。男はサムに、ヤスミンを殺せとけしかけます。ヤスミンはカイと同様、サムも貯水庫へ突き落とします。水の中で、サムとカイが格闘になります。決着がつき、水から上がってきたのは面をかぶったカイでした。ヤスミンは隙を見て森に逃げ出しますが、男とカイに捕まります。男はカイにナイフを手渡し、ヤスミンを殺害するよう命じます。抵抗するヤスミンが、カイの面をはぎとります。それはカイではなくサムでした。ヤスミンは必死に殺さないでと懇願しますが、サムの表情は冷たいまま、無言でナイフをヤスミンに突き立てます。ヤスミンの命が尽きると、男は地面に落ちていた面を拾い、サムにつけてやります。2人は言葉を交わさず、並んで隠れ家へと帰っていきます。
「CUB カブ 戦慄のサマーキャンプ」感想・レビュー
-
結局、沢山殺されてきたわけど、ヤケドまみれになったおっちゃん、何であんなに強いの?痛覚なし?顔半分焼けてんのやで?変な施設も何なの?
サム。仮面でヤケド野郎の手下になってしまったの?仮面呪われてるの?動物野獣の声しか出せなくなるのかな。話せなくなって狼人間的なものになるの?
どういう設定なのか、サッパリわからないまま終わった。
カイは、ヤケド野郎の息子だったわけでもなさそうだし。
何がなんだか。誰か考察してー。
犬好きには要注意作品。
祖母は良かれと思ってサムをボーイスカウトに入隊させたが、サム本人は体よく厄介払いされたと思ったかも。
その上片思いしているヤスミンは自分にきつく当たるピーターの女であることを知ってしまうし、ピーターの愛犬に噛まれるし、ピーターを助けようとしたけれど逆に殺してしまうし、色々なことがチリツモになって悪夢のキャンプ地を自分の居場所と決めた模様。
ピーターが何かとサムにきつく当たる部分がとても大人げなく感じたが、サムは今までもボーイスカウト内でトラブルを起こす問題児だった。
キャンプ集合の日も遅刻するし勝手に木登りをするし、わりと時間やルールを守れないタイプである意味で周囲の好感度低いのもやむなし。
まともに見えたクリスも最終的にはサムにイラついていたし、わりとガチめにサムは信用されていないし好かれていなかった。
それでもピーターはサムを嫌いすぎな気がするが。
ぶっちゃけピーターだけが生き残ったら逆に面白かったのに。
最後、残った全員を〇す気満々で子供たちのテントへ向かう。
けれどサムの唯一の親友まで〇すのだろうか…?