世界でいちばんのイチゴミルクのつくり方の紹介:2014年ドイツ映画。ドイツのとある村。老人ホームにに入れられてしまったおじいちゃんとおばあちゃんを助けるために悪戯な子供たちが奮闘する。
監督:ファイト・ヘルマー 出演:ベンノ・フユルマン、フリッツィ・ハーバーラント、アレクサンダー・シェーア、ロルフ・ツァハー、ザムエル・フィンツィ、ユーレ・ブーヴェ、ファビアン・ブッシュ、ウド・シェンク、ほか
映画「世界でいちばんのイチゴミルクのつくり方」ネタバレあらすじ結末と感想
映画「世界でいちばんのイチゴミルクのつくり方」のあらすじをネタバレ解説。予告動画、キャスト紹介、感想、レビューを掲載。ストーリーのラストまで簡単に解説します。
世界でいちばんのイチゴミルクのつくり方の予告編 動画
映画「世界でいちばんのイチゴミルクのつくり方」解説
この解説記事には映画「世界でいちばんのイチゴミルクのつくり方」のネタバレが含まれます。あらすじを結末まで解説していますので映画鑑賞前の方は閲覧をご遠慮ください。
世界でいちばんのイチゴミルクのつくり方のネタバレあらすじ:起・ハナグマ・ギャングと銀色団
ドイツの中心にあるボラースドルフという村では、六人の子供たちがハナグマ・ギャングと名乗りペットのハナグマとクレーンを秘密基地にしていた。その村へ、そこがドイツの中心で平均的な町だからと、銀色団と言う新商品モニターの会社やってきた。平凡、平均的である事を喜んだ村長や大人たちは、彼らを受け入れ、スーパーには青汁コーンフレークや、激辛コーヒーなど奇妙なものが並び、テレビではまったく美味しくないそれらのCMが流れた。平均的な村だからと、ハナグマを飼うことも禁止され、ハナグマのクアッチも捕獲されそうになるものの、家の中で隠れて難を逃れ、大好きなイチゴミルクを秘密基地で飲んだ。やがて、新商品モニターは家電におよび、パーマ機、アイロン、ミキサーが家々に届いたが、すべて失敗。子供たちはスーパーから美味しくない商品を追い出そうをしたが、銀色団に追い出されてしまった。 村で変わらないのはパンクのスコーシュだけだった。
世界でいちばんのイチゴミルクのつくり方のネタバレあらすじ:承・おじいちゃんとおばあちゃんを助け出せ
子供たちの祖父母は変わり者ばかり、平均的でないとみなされた彼らは、平均的な老人らしく老人ホームへ送られてしまう。大好きな祖父母達を助けるために、子供たちは、救出作戦を考え、この村を平均的ではない村にして銀色団を追い出そうした。ハナグマのクアッチた届けた世界記録の本を見た子供たちは、世界記録を作って平均的ではない事をアピールしようと、インチキをして長いソーセージ、大きな魚、早い馬を作った。そしてやって来た世界記録の調査団を驚かせるが、子供たちを見ていたジュリアンにインチキをばらされて計画は失敗してしまった。
世界でいちばんのイチゴミルクのつくり方のネタバレあらすじ:転・理想の街づくり
子供達は村の未来図を作り、パンやミルクを店や牧場から家に直接届ける仕組みを考えた。悠々自適に過ごしていた祖父母達がホームの警備員に睡眠薬で無理矢理眠らされるのを目にした子供達は、薬屋からハナグマを使って睡眠薬を盗み出し給水塔に入れ、村の大人達を眠らせ、自分たちの考えた村の設備を作ろうをした。けれど、どれも失敗してしまい、唯一お酒を飲んでいて眠らなかった警察に見つかり、追いかけられるうちに、清掃車、トラクター、船、列車、消防車、クレーンを壊し村を滅茶苦茶にしてしまった。 その頃、ハナグマのクアッチは、子供達の残したホースで村の苺畑を繋ぎ何かを作っていた。 そんな子供達の様子を見ていた祖父母達は、自分たちの道具を持ってホームから出て子供達所へ行き、一緒に滅茶苦茶になってしまった村を直し始めた。
世界でいちばんのイチゴミルクのつくり方の結末:新しい村の形
眠りから覚めた大人達は、村がすっかり様変わりしている事に驚き、銀色団や村長は、その滅茶苦茶加減を怒った。 子供と祖父母達が力を合わせ、壊れたクレーンはコースターに、船は潜水艦に、トラクターは楽器に清掃車はリサイクル自転車工場内臓に、汽車は飛行機になって元パイロットの老婆とその孫娘の手で飛び立った。飛行機は湖に墜落してしまったが、二人は無傷だった。 大人達が感心する中、幼稚園に戻って勉強をするように怒る村長だったがそこに、世界記録の審査員が再びやってくる。そこでハナグマのクアッチは機会を作動させ、町の広場にあったプールをイチゴミルクで満たした。それは、世界最大のイチゴミルクに認定された。 やがて、村には観光客やテレビ局がやってくるようになり、祖父母達はそれぞれの家に戻った。銀色団は新しい平凡な調査場所を探して村を去った。村長は村を離れ、外国へ行ったらしい。 幼稚園は子供と祖父母達の研究所になり毎日実験や活動が行われた。 捕獲しようとしていたことを謝り、クアッチにはパートナーのハナグマが贈られた。
以上、映画「世界でいちばんのイチゴミルクのつくり方」のあらすじと結末でした。
子供達の描いた村の未来予想図はけして絵空事では終わらない。もちろん発想は突飛の一言に尽きる。それこそ作中に出てくる「平均的な大人」からすればとんでもない事ばかり。けれど、それらを子供の理想そのものとはいかないまでも、叶えたのが、彼らの祖父母達だった。物語の最後では、幼稚園で子供達とその祖父母が実験や研究をしている姿があるが、小さなコミュニティ内での世代間の繋がりの一つのモデルケースのようにも見える。