映画「ドゥーマ」のあらすじをネタバレ解説。予告動画、キャスト紹介、感想、レビューを掲載。ストーリーのラストまで簡単に解説します。
ドゥーマの紹介：2005年アメリカ映画。南アフリカの大草原を背景にした感動作品です。南アフリカの農場で暮らす少年ザンとチーターの赤ちゃんドゥーマの成長と、ドゥーマを自然に帰す旅を描いた心が揺れる作品です。又、動物との別れを体験した人は必ずハンカチを手に少し覚悟をして鑑賞しましょう。
監督：キャロル・バラード 出演：アレクサンダー・ミハルトス（ザン）、キャンベル・スコット（ピーター）、ホープ・デイヴィス（クリスティン）、イーモン・ウォーカー（リプクーナ / リップ）、ジェニファー・ステイン（グウェン）、ほか
この解説記事には映画「ドゥーマ」のネタバレが含まれます。あらすじを結末まで解説していますので映画鑑賞前の方は閲覧をご遠慮ください。
ザンは父の運転する車で走っている時に、親からはぐれたのチーターの赤ちゃんを保護します。アイスクリームを溶かしたミルクを飲ませ、大きくなったら草原に戻す約束で自宅に連れ帰り“ドゥーマ”と名づけます。それはスワヒリ語でチーターを意味します。父ピーターはザンにたくさんの事を教え、ザンはドゥーマと共に成長します。そんな時、ピーターが病におかされます。ピーターはザンに「ドゥーマを自然に戻す時が来た事を知らせ、来週連れて行こう。キャンプしながら釣りして明るく見送ってやろう」と言います。ザンには回復したと見えていた父ピーターだったのですが、ある夜突然救急車で運ばれ、そのまま帰らぬ人となってしまいます。母キャロルと共に悲しみにくれる日々、そして農場を離れ、都会に住む叔母の所へ行くことになります。しかしドゥーマはあと少しで動物保護区に移すとキャロルはザンに言います。
母キャロルとザン、そしてドゥーマと共に叔母の家で暮らし始めます。テレビの音に驚き自宅を抜け出たドゥーマはザンの学校に行き、学校はパニック、ドゥーマを捕獲しようと警察に追われます。なんとか逃げ切りドゥーマを捕まえたザンは都会の街並みを見て、ドゥーマを自然に戻すことを決心します。バイクのサイドカーにドゥーマを乗せて旅に出たザン。旅の途中でバイクがガス欠になり休んでいる時に、アフリカ人青年リプクーナとマシャカ（ガラコという動物）に出会い、水と引き換えにバイクに乗せることになりますが、周囲には店もなにも無く、車も通らずバイクは動きまん。風がある日は帆をつけてバイクを走らせながらリプクーナと途中まで旅を共にする事になります。途中、母キャロルの乗るヘリコプターが上空を通りますがリプクーナが「悪人だ」と言って隠れたため発見されませんでした。ザンはリプクーナがドゥーマを売ると大金が入ると言った事で恐くなり、洞窟で生き埋めになったリプクーナを置き去りにし、ドゥーマとマシャカと共に旅を続けます。
途中、川を下る時はイカダから落ちてワニの餌食になりそうになりながらも旅を続けますが、ザンはイノシシに追いかけられ、ドゥーマは密猟者の罠にかかってしまいました。気を失ったザンでしたが目覚めたときにはリプクーナとドゥーマの姿があり、リプクーナとの誤解も解け、また一緒に旅を続けます。途中で鹿の残骸を見つけて食べ始めたドゥーマに触ろうとするザンを、ドゥーマは威嚇します。初めての体験に傷ついたザンをリプクーナは慰めます。やがてリプクーナはジジという大量の虫に襲われ、旅の途中で病魔に襲われ、家族がいる渓谷の側まで来た所で床に伏してしまいます。ライオン達が様子をうかがう暗闇の中、ドゥーマがライオンを追い払い、ザンは村へ走って助けを呼びに行きます。村人達に助けられたリプクーナの病気は回復し、無事に家族とも再会することができました。
ドゥーマは1匹のチーターと出会い、戯れ、そしてそのチーターと共にザンの前に姿を現し、狩りをします。その姿を少し離れたところから見ながらザンは父の言葉を思い出します。『この子は生まれつき野生の本能がある』『骨や血に染み込んでいる』『キャンプしながら釣りをして明るく見送ってやろう』。その父の言葉を思い出しながら涙しているとドゥーマが来て、まるで子猫の様にじゃれてきます。ザンは「ついにやったな、相棒を見つけた」とドゥーマを褒め、「お別れだ。寂しいよ」と言うとドゥーマに背を向け、歩き出します。しばらくするとドゥーマは相棒のチーターの所へ、そして野生に戻っていくのでした。ザンの寂しげな肩をリプクーナはそっと抱き寄せます。そしてザンは農場で働く母キャロルの元に帰ります。ドゥーマを自然に戻す旅で僕は多くを学んだ。“時が変わっても愛は変わらない” “違う所で暮らしてもこの世を去っても僕とドゥーマは永遠の親友だ。” 農場には一回り大きくなったザンの笑顔が輝いていました。
以上、映画「ドゥーマ」のあらすじと結末でした。
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