映画「DEMON デーモン」のあらすじをネタバレ解説。予告動画、キャスト紹介、感想、レビューを掲載。ストーリーのラストまで簡単に解説します。
DEMON デーモンの紹介：2015年アメリカ映画。田舎町を牛耳る絶対的な悪との戦いを描いたサイコ・サスペンス。母の死をきっかけに生まれ故郷に戻って来たリリアンは、ブラックウェイという男から執拗な嫌がらせを受けていた。町の住人はブラックウェイを恐れ誰も手を貸してくれない。そんな折、製材所で働くレスターとネイトが手を差し伸べた。ブラックウェイに恨みを持つレスターは、銃を手に復讐劇を開始する。
監督：ダニエル・アルフレッドソン 出演者：アンソニー・ホプキンス（レスター）、ジュリア・スタイルズ（リリアン）、アレクサンダー・ルドウィグ（ネイト）、ロックリン・マンロー（マードック）、レイ・リオッタ（ブラックウェイ（リチャード））ほか
この解説記事には映画「DEMON デーモン」のネタバレが含まれます。あらすじを結末まで解説していますので映画鑑賞前の方は閲覧をご遠慮ください。
舞台は現代アメリカ、山奥の閉塞的な田舎町。シアトルから生まれ故郷であるこの町に越して来たリリアンは、大きな悩みを抱えていました。勤めているバーで出会ったブラックウェイという男に襲われ、それ以来執拗な嫌がらせを受けていたのです。切羽詰まったリリアンは町の保安官ウィンゲートに相談しますが、町から出て行くよう勧められてしまいました。ブラックウェイは町を牛耳る有名な悪人で、誰もが彼を恐れていたのです。呆れ果てるリリアンに、ウィンゲートは町の反対側にあるメイベルレイク製材所に行ってみてはどうかとアドバイスしました。そこで働くスコッティという男もブラックウェイに恨みを持っているので、力になってくれるかも知れないと考えたのです。リリアンはメイベルレイク製材所を訪ねますが、スコッティはもういないと教えられました。製材所の作業員達も皆リリアンに手を貸す気は無いようです。「情けない」と吐き捨て製材所を出て行くリリアン。そんな彼女に、年老いた作業員レスターが手を差し伸べました。いつも彼にくっついている若者ネイトも一緒です。レスターは娘を亡くしており、同じ年頃のリリアンを放っておけなかったようです。レスターの娘は薬物の過剰摂取で死亡しました。そのきっかけを作ったのはブラックウェイだったので、レスター自身も恨みを持っていたのです。
レスターは自宅から銃を持ち出し、まずはブラックウェイの居所を探し始めました。伐採作業員のフィッツを訪ねますが、彼は怯えて口を割りません。仕事でブラックウェイと揉めたフィッツは、逆らえば幼い娘に危害を加えると脅されていたのです。昼は代行教員として働いているリリアンは、フィッツの娘を知っていました。それを知ったフィッツは、ダイヤモンド・ピークの伐採チームが何か知っているかも知れないと教えてくれます。しかし向かった先に有力な情報は無く、ブラックウェイの仲間である会計士マードックから挑発を受けました。怒って殴りかかったネイトを引っ張り、次に向かったのはダイナーです。そこの厨房スタッフから、40号線脇のモーテルにブラックウェイがいるらしいと聞き出しました。モーテルの様子を窺ったレスターは、ここがブラックウェイのアジトだと判断します。
モーテルに潜入した３人。そこでリリアンは、偶然高校の同級生トルーディが監禁されているのを見つけます。リリアンがトルーディを救出する間、レスター達は銃で脅してブラックウェイの居所を聞き出しました。「タウンズの森に家がある」と答えるブラックウェイの仲間。ネイトの発砲で火事になってしまったため、レスター達は急いでモーテルを後にします。バスで町を去る直前、トルーディは森の古い金鉱に宿舎があり、そこにブラックウェイがいるかも知れないと教えてくれました。不気味なタウンズの森を歩くレスター達。リリアンはブラックウェイと初めて会った時のことを思い出していました。リリアンが働くバーにやって来たブラックウェイは執拗に彼女を口説きました。リリアンは軽く受け流しましたが、ブラックウェイは諦めず駐車場で待ち伏せていました。勝手な理屈でリリアンを引き止め襲いかかるブラックウェイ。リリアンは何とかその場から逃げられましたが、それ以来ブラックウェイが付き纏うようになったのです。親切に接したことを悔やむリリアンに、レスターは誰の人生にも悪いことは起こると呟くのでした。
宿舎の前には古いバスが廃棄されていました。レスターはネイトに火を起こすよう頼みます。夜、辺りを見てくると言って２人のそばを離れるレスター。リリアンはネイトから何故町を出なかったと問われ、「疲れたの。逃げることに」と答えました。その頭に突然銃口が突きつけられます。暗闇から現れたのはブラックウェイでした。リリアン達の情報はブラックウェイにも伝わっており、周辺に潜んでいたのです。レスターはバスの中からブラックウェイを狙っていました。しかしネイトがブラックウェイに殴りかかったため、上手く銃の狙いを定められません。逆にマードックに見つかり銃撃されてしまいました。リリアンは追って来るブラックウェイから逃げ回り、必死に抵抗しますが追い詰められてしまいます。勝利を確信したブラックウェイの背後に立ったのはレスターでした。彼は迷いなくブラックウェイを射殺し、ネイトもマードックを殴り殺します。２人の遺体は森に捨てることにしました。怪我の応急処置をしながら、「おとりに使われた」と呟くリリアン。レスターはブラックウェイを仕留めるため、わざとリリアンとネイトを焚き火の近くに残したのです。平然と肯定したレスターは、悪者が油断した時第二の悪者にチャンスが訪れるのだと語りました。
町に戻った３人は、まずレスターの家に寄ります。リリアンがブラックウェイの仲間について話そうとすると、レスターは「ブラックウェイ？誰だ それは？」と答えました。リリアンはネイトに促され、レスターの家を後にします。レスターが家の中からぼんやりと外を眺め、この映画も終わりを迎えます。
以上、映画DEMON デーモンのあらすじと結末でした。
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