映画「サイコパス 地下戦慄」のあらすじをネタバレ解説。予告動画、キャスト紹介、感想、レビューを掲載。ストーリーのラストまで簡単に解説します。
サイコパス 地下戦慄の紹介：2015年イギリス映画。2003年にスタートした海外ドラマ「The O.C.」で、一躍ティーンのアイドルとなったミーシャ・バートン。近年はサスペンスやスリラー映画で活躍する彼女が、絶体絶命のヒロインを演じるサバイバル・ホラー。恋人の浮気を疑うエラは、親友のモリーと共に大きな貸倉庫へとやって来る。目的は、恋人が倉庫に隠している日記を盗み見るため。地下4階にあるという恋人の倉庫の扉を開けた2人に、見たこともない恐ろしい何かが襲いかかる…。
監督：マット・ウィン 出演者：ミーシャ・バートン（エラ）、ロバート・ネッパ―（バーンズ刑事）、エミリー・アタック（モリー）、バレン・カネ（ウィロウ）、ジョン・サックヴィル（イアン）、シャーロット・ソルト（サラ）、リチャード・サミットロ（ラシード）、アンドリュー・バックリー（ステファン）、エド・クーパー・クラーク（ブラッド）ほか
この解説記事には映画「サイコパス 地下戦慄」のネタバレが含まれます。あらすじを結末まで解説していますので映画鑑賞前の方は閲覧をご遠慮ください。
ニューヨークに住むエラ（ミーシャ・バートン）の心配事は、恋人ブラッド（エド・クーパー・クラーク）の浮気疑惑でした。ブラッドの行動を探るため、彼の日記を盗み見ようと考えたエラは、親友のモリー（エミリー・アタック）に協力を頼みます。ブラッドはマンハッタンから離れた場所に貸倉庫を借りていて、仕事関係の荷物を保管しています。彼の日記もそこにあるため、モリーに倉庫までついてきて欲しいと頼んだのです。渋るモリーと一緒に、貸倉庫に到着したエラ。貸倉庫は、何部屋もある巨大な建物でした。受付のステファン（アンドリュー・バックリー）という男は、25分後に閉店だから急いでと告げます。ブラッド所有のカードキーを見ると、彼の倉庫は地下4階。エラとモリーがエレベーターに乗り込むと、後から来た若い男（リチャード・サミットロ）が2人にナンパを仕掛けてきました。モリーが冷たくあしらい、男は諦めてエレベーターを出て行きます。地下４階で降り、真っ暗な廊下を進んで行くエラとモリー。ようやくブラッドの貸倉庫4059番を見つけ、開かない鍵を無理にこじ開けます。先に入ったモリーを、いきなり化け物のような何かが襲います。化け物の口元は、ホッチキスの針でいくつもとめられています。パニックになったエラは、大急ぎでエレベーターに戻ってボタンを押しますが動きません。天井扉を開けて地下３階のドアを叩くと、見知らぬ男（ロバート・ネッパー）が助け出してくれます。
男はバーンズと名乗る刑事でした。エラはバーンズに、友達が化け物に殺されたと訴えます。そこへもう1人、ウィロウという女性（バレン・カネ）が現れます。ウィロウも何が起こったかわからない様子です。バーンズはエラとウィロウを残し、地下4階のブラッドの倉庫を見に行きます。モリーの姿はなく、ドアに血痕が残されています。バーンズはエラの話に疑問を抱きます。なぜならブラッドのカードキー番号は地下3階で、エラは間違えて地下4階の倉庫を開けていたからです。バーンズとエラがもめている頃、倉庫のアルバイト青年が何者かに殺害されます。エラとバーンズとウィロウは非常階段を上ります。そこでイアン（ジョン・サックヴィル）という男に遭遇します。イアンは、離婚することになった妻のサラ（シャーロット・ソルト）と共に倉庫の整理に来ていました。エラに化け物の話を聞いて驚いたイアンは、急いでサラのもとに戻ります。しかしサラの姿は消えていて、床に大きな血だまりが。バーンズはイアンに疑惑の目を向け、銃を構えます。その時、サラとモリーがエレベーターで出会った、あのナンパ青年が現れます。青年はラシードという失業者で、3日前から倉庫で暮らしていました。
ラシードの提案で、5人は用具室へと向かいます。用具室には武器になりそうなチェーンソーがありました。ウィロウの吸う煙草が火災報知器に反応し、天井から大量の水がふり注ぎます。混乱状態の中、現れた化け物がウィロウにとびかかり、バーンズが銃で撃つと姿を消します。防火壁が作動して、ラシードだけが壁の反対側に残されます。化け物はラシードを襲い、エラ達の耳にラシードの悲鳴が響きます。バーンズが先頭に立って廊下を走りますが、周囲は防火壁で塞がれています。バーンズは地下3階にある自分の倉庫から、札束が入った大きなバッグをとり出します。驚くエラ達を残し、バーンズは1人で去ってしまいます。しかしバーンズもまた、暗い廊下で化け物に襲われて息絶えます。ウィロウは、糖尿病の注射をうつため自分の倉庫に戻りたいと言います。ウィロウの倉庫に入ったエラとイアンは、段ボールに入ったモルヒネを発見。ウィロウは薬物中毒でした。ハイになって動けないウィロウを倉庫に寝かせ、エラとイアンは逃げ道を探しに出ます。1人残ったウィロウに、見えない何者かが襲いかかりました。
地下4階に来たエラとイアンは、最初にエラが開けたあの倉庫に入ります。しかしそこは倉庫ではなく、幾つもの個室がある廊下です。エラは、ステファンが被っていた帽子を見つけます。部屋の1つから血まみれのサラが飛び出してきますが、驚いたイアンはサラを射殺してしまいます。サラはあの化け物と同様、ホッチキスで口をとめられていました。エラとイアンは、ステファンの声を聞いて慌てて隠れます。ステファンは、捕えたウィロウを台に縛り付けています。逃げようとするエラとイアンにステファンが気づき、廊下を走るエラを追ってきました。ブラッドの倉庫を見つけたエラは中に隠れますが、ステファンに見つかり襲われます。しかしそこに現れた化け物がステファンにとびかかり、エラは逃げのびます。ステファンは化け物を殺害し、再びエラを追います。ステファンに捕まったエラが目覚めると、あの実験室に拘束されています。隣にはホッチキスで口をとめられたイアンが。ステファンは、エラが間違った倉庫を開けたおかげで化け物の“ジェフリー”が逃げ出したと責めます。隙を見たイアンが、隠し持っていた小さなメスをエラに手渡します。エラは拘束を切断、部屋からとび出し走ります。地下道でモリーの死体を見つけ、泣きながら外へと続く階段を上ります。ようやく日が射す場所に出て安堵するエラでしたが、ブラッドの倉庫から持ってきた日記が階段に落ちています。拾おうと手をのばした途端、ステファンがエラを捕まえました。そして数週間後。何事もなかったように受付に座るステファンのもとに、ブラッドが現れました。ブラッドは、恋人とその友人が音信不通になったと話します。倉庫の荷物はもう必要ないので売り払ってほしいと言うブラッドの申し出を、ステファンは快く引き受けます。地下4階の暗闇の中、ホッチキスで口をとめられ涙を流すエラがいました。
この映画の感想を投稿する