キュア ~禁断の隔離病棟~の紹介:2017年アメリカ映画。スイス・アルプスを舞台に、とある診療所に行ったっきり戻って来ない上司を迎えに行くよう命じられたウォール街の金融マンが、この診療所に秘められた恐ろしい真実に気付くというサスペンス・ホラー作品です。
監督:ゴア・ヴァービンスキー 出演者:デイン・デハーン(ロックハート)、ジェイソン・アイザックス(ヘインリッチ・ヴォルマー)、ミア・ゴス(ハンナ)、ハリー・グローナー(ローランド・ペンブルック)、セリア・イムリー(ビクトリア・ワトキンス)ほか
映画「キュア 禁断の隔離病棟」ネタバレあらすじ結末と感想
映画「キュア 禁断の隔離病棟」のあらすじをネタバレ解説。予告動画、キャスト紹介、感想、レビューを掲載。ストーリーのラストまで簡単に解説します。
キュア 禁断の隔離病棟の予告編 動画
映画「キュア 禁断の隔離病棟」解説
この解説記事には映画「キュア 禁断の隔離病棟」のネタバレが含まれます。あらすじを結末まで解説していますので映画鑑賞前の方は閲覧をご遠慮ください。
キュア 禁断の隔離病棟のネタバレあらすじ:起
ニューヨーク、ウォール街の若き野心的なエリート金融マン、ロックハート(デイン・デハーン)はある日、会社の上層部の会議に召集されました。ロックハートの上司であるペンブルックCEO(ハリー・グローナー)が2週間前にスイス・アルプスの療養所に行ったっきり戻っておらず、しかもペンブルックが担当した仕事に不正の疑いがあることから、会社はロックハートに対して急遽ペンブルックを連れ戻してくるよう命じました。自分も罪に問われると脅されたロックハートは、スイスへ向かう途中で自らの過去を振り返っていました。かつてウォール街の金融マンだった父(バート・ティッシェンドルフ)はバブル崩壊を苦に自ら命を絶ち、母(レベッカ・ストリート)は仕事一筋で家庭を顧みないロックハートに対して、バレリーナの人形を作りながら「彼女は好きな踊りをひたすらしているのだけど、自分が夢の中にいるのを分かっていないの」と語っていました。ロックハートは、母の形見であるその人形を片身離さず持ち歩いていました。
キュア 禁断の隔離病棟のネタバレあらすじ:承
スイスに到着したロックハートは、診療所に向かうタクシーの中で、運転手から診療所に関する言い伝えを聴きました。診療所のある場所には約100年前にバロンという貴族の館があったというのです。バロンは貴族の血を絶やさぬように妹と近親結婚したのですが、妹は不妊だと知ると近隣の村人を使って人体実験をしたがために村人の怒りを買い、バロンは妹と共に館ごと燃やされたというのです。診療所に着いたロックハートは早速ペンブルックと対面しますが、彼は診療所を出る気は全くなく、ロックハートは仕方なく一旦ホテルに引き上げようとしたのですが、道中で飛び出してきた鹿と衝突して車は横転、足を骨折したロックハートは診療所のベッドで目を覚ましました。院長のヴォルマー(ジェイソン・アイザックス)からこの診療所での治療を勧められました。
キュア 禁断の隔離病棟のネタバレあらすじ:転
ロックハートはこの診療所で、謎めいた少女・ハンナ(ミア・ゴス)と出会いました。この診療所の患者はみなヴォルマーに心酔しきっており、謎の水を飲まされたりプールに入れられたりと皆が同じような治療を受けていました。ロックハートもまた大量のウナギのような魚の入った水中カプセルに入れられました。その一方で、ヴォルマーやハンナなど数名は謎の青いボトルから謎の液体を摂取していました。やがてロックハートはこの診療所の歴史について新たな真実を知ります。何と、バロンと妹との間に生まれた子供は密かに生き延びたというのです。ロックハートは会社命令で24時間以内にペンブルックを連れ戻さなければならないのですが、ペンブルックは頑なに拒否し続けました。その頃、ハンナに生理が訪れたことが判明、さらには骨折したと思われていたロックハートの足は何ともなかったことが判明しました。
キュア 禁断の隔離病棟の結末
ロックハートは患者たちに「院長に騙されている」と逃げるよう忠告しましたが、既にヴォルマーに心酔しきっている患者たちは聞く耳を持とうとはしませんでした。ロックハートは捕えられて口の中に大量のウナギを流し込まれ、汗を採取されました。ヴォルマーの狙いとはロックハートのような方法で体内から汗のような液体を抽出することであり、用済みとされた患者はウナギの餌食とされるのです。そしてその液体を飲めば老化することなく長寿の身体となるのです。ロックハートは診療所内の写真から、ヴォルマーの正体は死んだはずのバロンであり、ハンナこそがバロンと妹の娘だということを知りました。その頃、ヴォルマーはハンナを部屋に連れ込み、血の繋がった子供を作ろうと性交を迫っていました。ロックハートは部屋に乗り込んでハンナを助けようとすると、ヴォルマーの顔の皮膚がめくれて中から焼け爛れたバロンの顔が姿を現しました。ロックハートとハンナはヴォルマー(バロン)を殺し、診療所に火を付けて逃走しました。そこにニューヨークから会社の上層部が現れ、ロックハートにニューヨークへ戻るよう指示しましたが、ロックハートは不敵な笑みを浮かべるとハンナと共にいずこへと去っていきました。
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