おかしな二人の紹介:1968年アメリカ映画。劇作家ニール・サイモンが生みだした舞台作を映画化した作品。正反対の性格である二人の中年男性が同居することで巻き起こる騒動を軽妙に描いたコメディ映画です。
監督:ジーン・サックス 出演者:ジャック・レモン(フェリックス・アンガー)、ウォルター・マッソー(オスカー・マディソン)、ジョン・フィードラー(ヴィニー)、ハーバート・エデルマン(マレー)、デヴィッド・シェイナー(ロイ)
映画「おかしな二人」ネタバレあらすじ結末と感想
映画「おかしな二人」のあらすじをネタバレ解説。予告動画、キャスト紹介、感想、レビューを掲載。ストーリーのラストまで簡単に解説します。
映画「おかしな二人」解説
この解説記事には映画「おかしな二人」のネタバレが含まれます。あらすじを結末まで解説していますので映画鑑賞前の方は閲覧をご遠慮ください。
おかしな二人のネタバレあらすじ:起
ある暑い夜、ニューヨークのむさ苦しいアパートに集った男達がポーカーを楽しんでいます。家主のオスカーは何事にもずぼらな性格、妻とも別れて一人気ままにこのアパートで暮らしているのでした。仲間達はポーカー仲間の一人であるフェリックスがやって来ないことを心配しています。そこへフェリックスが行方不明になっているという知らせが入ります。ただ事ではないと感じた仲間達は、フェリックスが部屋に入ってくると普段通りに接しようと試みるのでした。思いつめた様子のフェリックスは、妻に別れを切り出されて自暴自棄になっています。フェリックスは自殺をほのめかしますが、仲間達によって励まされます。仲間たちはポーカーを切り上げ、オスカーは心身共に弱っているフェリックスをとりあえず泊めてあげることにしたのでした。
おかしな二人のネタバレあらすじ:承
妻への未練を断ち切れないフェリックスに、オスカーは結婚生活は終わったのだと諭します。そしてオスカーは自分のアパートで共同生活をしないかと提案するのでした。こうして始まった男同士の生活ですが、几帳面で綺麗好きのフェリックスは部屋を綺麗に磨きあげ、オスカーやポーカー仲間に手料理をもてなすなど素晴らしい家事能力を発揮し始めます。フェリックスはオスカーのだらしない性格が許せず、つい彼に説教してしまいます。そしてオスカーのほうは妻のように口うるさいフェリックスの存在をだんだん鬱陶しく感じるのでした。
おかしな二人のネタバレあらすじ:転
息苦しい生活から解放されたいオスカーは、階上に住むイギリス人姉妹とダブルデートをしないかとフェリックスに持ち掛けます。フェリックスも渋々この提案に同意します。姉妹がディナーにやって来る夜、フェリックスは腕に寄りをかけて手料理を作りますが、オスカーの帰りは遅く、フェリックスはついイライラしてしまいます。そして部屋に姉妹を迎えてディナーが始まりました。オスカーがカクテルを作る間、フィリックスは姉妹の相手をすることになりました。しかしフェリックスは離れて暮らす自分の家族がいかに素晴らしいかを語りだし、感傷的になってついに二人の前で泣き出してしまうのでした。フェリックスの家族を思う優しさに胸を打たれた姉妹は、すっかりフェリックスに同情して一緒に泣きはじめます。オスカーは三人が肩を寄せ合って泣いている姿を見て、すっかり白けた気分になるのでした。姉妹が帰った後、機嫌の悪いオスカーはフェリックスの性格や癖をことごとく批判し、カチンときたフェリックスも応戦します。こうして二人の罵りあいは大喧嘩に発展し、オスカーはフェリックスにアパートを出ていくよう怒鳴ってしまいます。そしてついにフェリックスは家を出て行ってしまうのでした。
おかしな二人の結末
ポーカー仲間達は友達を追い出したオスカーの薄情さを責め立てます。皆フェリックスがどこに行ったかのか心配し、オスカーも自分の言動を大人げなかったと反省するのでした。チャイムが鳴り、入ってきたのはフェリックスとイギリス人姉妹でした。なんとフェリックスはすっかりイギリス人姉妹と仲良くなり、しばらくの間彼女達の部屋で暮らすというのです。オスカーとフェリックスは同居は解消したものの、これまで通りポーカー仲間としての付き合いは続けていくことで和解するのでした。フェリックスが荷物を持って出ていくと、普段通りポーカーゲームを楽しむ夜が始まります。皮肉にもオスカーは以前に比べて少しだけきれい好きな性格になっていることに気づかされるのでした。
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