アトラクション 制圧の紹介:2017年ロシア映画。巨大UFOがロシア・モスクワに墜落。大きな被害を受けやり場のない悲しみに憤る市民と侵略意図はないと語る異星人、そしてUFOを撃墜したロシア政府。三者の視点からこの不幸な事故の顛末が語られるロシア発SF超大作。異星人とのコンタクトは成功するのでしょうか?
監督:フョードル・ボンダルチュク 出演:オレグ・メンシコフ(レベデフ)、イリーナ・ストラシェンバウム(ユリア)、アレクサンダー・ペトロフ(チョーマ)、リナル・ムハメトフ(ヘイコン)、ほか
映画「アトラクション 制圧」ネタバレあらすじ結末と感想
映画「アトラクション 制圧」のあらすじをネタバレ解説。予告動画、キャスト紹介、感想、レビューを掲載。ストーリーのラストまで簡単に解説します。
アトラクション 制圧の予告編 動画
映画「アトラクション 制圧」解説
この解説記事には映画「アトラクション 制圧」のネタバレが含まれます。あらすじを結末まで解説していますので映画鑑賞前の方は閲覧をご遠慮ください。
アトラクション 制圧のネタバレあらすじ:起
事件はロシア・モスクワで発生しました。ある日ロシア軍のレーダーが大気圏へ突入する未確認飛行物体を捕えた事から始まります。緊急対応により戦闘機がスクランブル。対象が巨大な人工物であることを報告された司令部は迎撃命令を出しました。攻撃によりなんらかの損傷を受けた対象はマンションが建ち並ぶ居住区へ墜落。甚大な被害を周囲に与えました。被害者の中には本作主人公のユリアとその恋人チョーマ、そして友人スヴェタが入っていました。事件当日、モスクワは隕石雨という世紀の天体ショーが見られるということで賑わっていました。ユリアも軍人の父レベデフの反対を押し切りチョーマと一緒にスヴェタのマンションにいました。墜落時ユリアとチョーマはスヴェタの部屋にいて軽症ですみましたが屋上で隕石雨の観賞中だったスヴェタはマンションの崩壊に巻き込まれ死亡しました。その他200人以上が亡くなり怪我人も多数出たこの事件はまだ終わっていませんでした。
アトラクション 制圧のネタバレあらすじ:承
墜落した物体は異星人の宇宙船でした。世界中が注目する中、ロシア政府は国民の混乱を収めるため戒厳令を敷きます。また交渉のためユリアの父レベデフが派遣されました。交渉で異星人に敵意はないことと宇宙船の修復後はすぐに地球を離れることが確認されます。政府は宇宙船がある現場一帯を封鎖、民間人の立ち入りを禁止します。事態を静観することにしたのです。一方ユリアはこの事件で失った友人を思い落ち込んでいました。また、このままではすまさないと憤るチョーマはユリアと仲間を引き連れ封鎖区域内へ進入します。荒れ果てた現場を探るチョーマ達。一方ユリアは事故で倒壊したマンションで異星人と遭遇します。驚き悲鳴を上げるユリア。そして足を滑らしたところを異星人に助けられます。しかし悲鳴を聞き駆け付けたチョーマ達はユリアが襲われていると誤解し攻撃、異星人はマンションから落下していきます。その後ユリアとチョーマ達は異星人のパワードスーツらしきものと不思議な物体を発見します。興奮するチョーマ達でしたが時間はありません。一連の騒ぎで軍が動くはずです。結局パワードスーツだけを盗み出すことに成功しますが不思議な物体はそのまま残され駆け付けた軍に回収されることに。騒ぎの後ユリアはもう一度ここを訪れ運命の出会いを果たします。
アトラクション 制圧のネタバレあらすじ:転
ユリアは異星人ヘイコンと出会います。彼は地球へ偵察に来たこと、そしてその途中ちょっとした不注意から隕石雨に巻き込まれ地球に侵入してしまったと語ります。ヘイコンは人間の男性と同じ姿でした。ユリアは彼から故郷に帰るためには墜落で失われた「シルク」と呼ばれる部品が必要であることを聞かされ、それが封鎖地域で発見した不思議な物体であることに気づきます。まずは軍に押収された「シルク」を奪取することが必要だと考えます。そんな話をする中、ユリアはヘイコンが親友の仇というイメージから程遠いことに気づきます。とても素直で裏表がなく純粋なヘイコン。ユリアにとって彼は新鮮で興味を引かれる存在でした。「シルク」の奪取を手伝うことにするユリアは父レベデフの名を使い軍の簡易研究施設に潜入、それほど手間をかけずに取り戻すことに成功します。軍の追跡から逃れるため人の大勢集まるライブ会場に身を隠すユリア達。地球の文化に触れ、また助力するユリアに惹かれ始めたヘイコンはユリアに母星の風景を見せます。幻想的な風景です。ユリア自身もヘイコン対し特別な感情が生まれていることを自覚します。そんなユリア達をチョーマの仲間が見つけます。親しげに話すユリア達の様子をチョーマに伝えます。ユリア達が宇宙船に向かう途中、チョーマとその仲間の待ち伏せを受けることに。大切で愛するユリアをヘイコンに奪われたと感じたチョーマは怒りを露にします。ヘイコンを殴るチョーマ。そしてユリアにも怒りをぶつけ始めます。そんな様子にヘイコンは反撃にでます。自分のことなら我慢できたヘイコンでしたがユリアへの暴力は見逃せなかったのでした。チョーマ達を圧倒するヘイコンでしたがチョーマの仲間が銃を発砲、しかしその銃弾はヘイコンに掴みかかっていた仲間に命中します。その仲間は死亡しました。そんな中、軍の追跡部隊が到着、チョーマ達は逃亡しました。
アトラクション 制圧の結末
軍の作戦指揮所につれてこられたユリア達はこの場を指揮する父レベデフと会う事になります。ユリアはヘイコンを宇宙船に帰すよう説得しますがなかなか上手くいきません。そんな中、怒りにかられたチョーマ達が群衆を扇動し封鎖を突破、宇宙船へと向かっていきます。異星人側と乱闘になる群衆。そんな報告をレベデフと一緒に聞いていたユリア達は強引にその場を脱出、宇宙船に向かいます。群衆と異星人、そして軍の警備部隊という三つ巴の争いのなか、ユリア達は車を走らせています。そこにヘイコンのパワードスーツを着たチョーマが襲い掛かります。ヘイコン対チョーマの一騎打ちが始まります。しかし生身のヘイコンは圧倒的に不利です。そこでユリアは機転を利かせパワードスーツを壊すことに成功。ヘイコンの元に駆け寄ります。一方故障したパワードスーツから降りたチョーマは警備兵の一人を倒し持っていた小銃を手に入れます。そしてその銃口をユリアとヘイコンに向け発砲。とっさにヘイコンはユリアを抱きしめ庇います。ヘイコンはこの銃撃で死亡し庇われたユリアも瀕死の重傷を負います。そんな二人の前に暴徒を鎮圧したレベデフが到着。チョーマは警備兵に捕まります。娘のユリアを心配するレベデフ。しかし運命はまだ彼女を見捨てていませんでした。異星人により宇宙船へ招かれたのです。しかしここで意外なことが分かります。レベデフは娘の治療が可能であると聞かされるのですがその相手は宇宙船の人工知能でした。そもそも搭乗していた異星人はヘイコンだけでした。異星人は地球に行くこと自体も禁じていたのです。地球人の今までの歴史が苛烈であったためです。しかしヘイコンはそんな方針に疑問を持ち地球を訪れました。禁止事項を破り地球に来たヘイコンを助けたユリアと彼女のために永遠の命を捨てたヘイコン。これらの事柄は地球との関係を見直すに値するかもしれないと告げられます。永遠の命より大切なもの。それを見つけたヘイコンの亡骸を乗せ宇宙船は宇宙へと帰っていったのでした。
以上、映画アトラクション 制圧のあらすじと結末でした。
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