バニー・レークは行方不明の紹介:1965年アメリカ映画。イヴリン・パイパーの同名小説の映画化。初公開時はヒッチコックの「サイコ」同様、上映開始後の入場が許されなかった。最後に犯人が明かされる場面が印象的で、カルト的な人気を集めている。
監督:オットー・プレミンジャー 出演:キャロル・リンレー(アン・レイク)、キア・デュリア(スティーブン・レイク)、アンナ・マッシー(エルヴァイラ)、エイドリアン・コリ(ドロシー)、マーティタ・ハント(エイダ・フォード)、ノエル・カワード(ウィルソン)、ローレンス・オリヴィエ(ニューハウス警部)、ほか
映画「バニー・レークは行方不明」ネタバレあらすじ結末と感想
映画「バニー・レークは行方不明」のあらすじをネタバレ解説。予告動画、キャスト紹介、感想、レビューを掲載。ストーリーのラストまで簡単に解説します。
バニー・レークは行方不明の予告編 動画
映画「バニー・レークは行方不明」解説
この解説記事には映画「バニー・レークは行方不明」のネタバレが含まれます。あらすじを結末まで解説していますので映画鑑賞前の方は閲覧をご遠慮ください。
バニー・レークは行方不明のネタバレあらすじ:起
ニューヨークで暮らしていたシングルマザーのアン・レイクが娘のバニーを連れてロンドンに引っ越してきます。雑誌社の記者である兄のスティーブンがこちらで仕事をしているため、彼女も彼を頼って生活の拠点を移すことにしたのです。アンは兄の家に一旦滞在した後、バニーを「リトル・ピープルズ・ガーデン・プレスクール」という保育園に連れていきます。電話で聞かされていた待機部屋に娘を置いておき、給食係の女性にそのことを告げると、アンは引越し先となるアパートへ。ちょうど荷物が運び込まれるところでしたが、そこに同じアパートに住むウィルソンという老人がやってきます。チワワを抱き、絶えず喋り続けるこの老人はアパートの大家。「自分は有名人だ」と自慢する彼はアンにちょっかいを出そうとしますが、アンの方では適当にあしらいます。
バニー・レークは行方不明のネタバレあらすじ:承
荷物の片付けと買物を終えると、アンは再び保育園へ。たくさんの子供が母親に連れられて帰っていきますが、バニーの姿が見当たりません。どこを探してもいないため、次第にパニックになっていくアン。給食係の女性に話を聞こうとしますが、彼女は料理のことで文句をつけられたというので姿を消していました。保育士たちに文句を言っても、バニーの存在すら知らない彼女たちは戸惑うばかりです。埒が明かないと考えたアンはスティーブンに連絡。彼はすぐにやってきました。保育士の許可を取り、スティーブンはアンを連れて園内を探索。最上階へ行ってみると、そこにはこの保育園の創立者だという老女がひとりで暮らしていました。バニーのことを聞いてみるのですが、要領を得ない答えしか返ってきません。
バニー・レークは行方不明のネタバレあらすじ:転
園内にはバニーはいないと考えたスティーブンは警察に通報。ニューハウス警部とその部下たちが保育園にやってきます。警察犬も動員され、大掛かりな捜査が開始されることに――。警察が給食係の女性を見つけ出し、話を聞きますが、彼女は「女の子の姿など見ていない」というばかり。さらにアンがアパートの部屋に戻ってみると、バニーの持ち物がすべて消えています。目撃者がいない上に、持ち物まで見当たらないというので、ニューハウス警部はバニーの存在自体がアンの幻想かもしれないと思い始めます。警部はスティーブンにも話を聞きますが、彼も実際にバニーと会ったわけではなく、アンから姪の話を聞いているだけです。四面楚歌の状況で精神的に追い詰められるアン。
ところが夜になって突然、バニーの人形を修理屋に出したことを思い出します。夜も遅いというのにアンは人形修理店を再訪。無理やりバニーの人形を取り戻すと、後から駆けつけたスティーブンに「これがバニーがいる証拠よ」といって手渡します。しかし、スティーブンはライターでその人形を燃やし、アンを殴って気絶させるとそのまま病院へ。どうやらスティーブンがこの誘拐事件の犯人のようです。
バニー・レークは行方不明の結末
アンはしばらく気を失っていましたが、すきを見て病院を脱走。そのままスティーブンの家へ向かいます。家にこっそり入り込んで窓から部屋をのぞくと、彼がバニーの持ち物を暖炉で燃やしていました。そして外へ出たスティーブンは車のところへ。トランクを開くとそこに気を失っているバニーがいました。その体を持ち上げ、家の中に連れて行きます。ネクタイを外すとそれでバニーの首を閉めようとするスティーブン。アンの愛情を独占しようという余り、邪魔者になるバニーを排除したかったのです。堪らず止めようとしたアンの言葉に耳も貸しません。しかし、アンが子供に話しかけるように「一緒に遊ぼう」というと素直に従います。かくれんぼをするうちにアンはバニーを連れて逃げようとしますが、スティーブンは油断なく彼らを逃しません。そして続いてブランコで遊んでいるうちに、真相に気づいたニューハウス警部と部下たちが駆けつけます。たちまちスティーブンは逮捕。ようやく解放されたバニーを前に警部は「やっと会えた」と笑顔で告げます。しかし兄が逮捕されたアンの顔は暗いままでした。
以上、映画「バニー・レークは行方不明」のあらすじと結末でした。
ヤバい兄貴を、扱うアンの勝ち。殺されなくて良かったね。