いつだってやめられる7人の危ない教授たちの紹介:2014年イタリア映画。神経生物学者のピエトロは革新的な研究成果を残すが研究費削減のため大学の職を追われることになってしまう。恋人ジュリアに詰め寄られ生活苦から脱するために、違法薬物に未指定の合法ドラッグ-スマートドラッグの製造を思いつく。才能がありながら不遇な学者仲間たちを次々と集め、チームを結成。たちまちドラッグは大人気となる。しかし彼らの行為が悪党ムレーナの目に留まり大きな事件へと発展していく。イタリアで空前の大ヒットを記録した『いつだってやめられる10人の怒れる教授たち』のプロローグにあたる作品。
監督:シドニー・ジビリア 出演:エドアルド・レオ(ピエトロ・ズィンニ)、ヴァレリア・ソラリーノ(ジュリア)、ステファノ・フレージ(アルベルト・ペトレッリ)、ヴァレリオ・アプレア(マッティア・アルジェリ)、 パオロ・カラブレージ(アルトゥーロ・フランティーニ)、ほか
映画「いつだってやめられる7人の危ない教授たち」ネタバレあらすじ結末と感想
映画「いつだってやめられる7人の危ない教授たち」のあらすじをネタバレ解説。予告動画、キャスト紹介、感想、レビューを掲載。ストーリーのラストまで簡単に解説します。
映画「いつだってやめられる7人の危ない教授たち」解説
この解説記事には映画「いつだってやめられる7人の危ない教授たち」のネタバレが含まれます。あらすじを結末まで解説していますので映画鑑賞前の方は閲覧をご遠慮ください。
いつだってやめられる7人の危ない教授たちのネタバレあらすじ:起
覆面をした強盗集団が薬局を襲います。それより4ヶ月前、神経生物学者ピエトロは予算委員会の役員たちを前にし、新たに開発した画期的なアルゴリズムを発表していました。ところが途中でプロジェクターが壊れてしまい、発表は中断。結果、予算は打ち切られることが決まり、月500ユーロの給与も断たれてしまうことになってしまいました。家に帰ると、審議会を心待ちにしていた恋人ジュリアを前に、本当のことが切り出せないピエトロ。その場しのぎで、審議も通り月1800ユーロの月収は固いと嘘吹いてしまったのです。途方に暮れたピエトロは、ラテン語学者の友人マッティアたちが働くガソリンスタンドへ行き、お金を借りようと相談しました。そこへ偶然高級車で入ってきたピエトロの生徒 の一人の少年。払うべき授業料を払わず、両親が他界し、週末は生活費を稼ぐために朝までバイトをしていると言っていた生徒でした。生徒に欺かれていたことを知ったピエトロは彼の車を追って、ディスコへと入っていきます。滞納していた授業料の半分とディスコの入場料は取り返せたものの。100ユーロもするドラッグ入りのドリンクを飲まされ気絶。目を覚ましたピエトロは、原価2ユーロ程度の合法ドラッグが100ユーロで売られている事実を知ることとなります。イタリアでは、保険衛生省が発表している違法成分のリストに載っていない成分から製造されるドラッグを取り締まることはできません。ピエトロはそこに目をつけ、新しいドラッグの開発を決心しました。
いつだってやめられる7人の危ない教授たちのネタバレあらすじ:承
ピエトロは計画を実行するために仲間を集めます。まず声をかけたのは、中華料理店で働くアルベルト。ところがスカウトを迫るピエトロに対し、皿洗いから調理に昇格しそうだったアルベルトは断ります。しかし、中華料理店の月収が30分で稼げると説得され、アルベルトは仲間に加わることにしました。更に、考古学者アルトゥーロ、数理経済学者バルトロメオ、人類生物学者アンドレアなどを呼び、ラテン語学者マッティアとジョルジオが働くガソリンスタンドへ集め、研究員で構成されたギャング団が結成されました。バルトロメオがロマの恋人から借りたお金で軍資金を作り、原材料となる成分を抽出するため熱帯魚のエサや洗剤などを手分けして大量に購入。それを人がいない深夜の大学でピエトロとアルベルトがドラッグへと製造し試作品が完成しました。試作品の実験はディスコ。人類学者のアンドレアが麻薬の売人に見えるようマッティアやジョルジオらを指導し、若者に売っていきます。試作品は大成功。瞬く間に飛ぶように売れ、ついには社会現象となっていきます。それと同時に服装が派手になり金遣いが派手になる研究員ギャング団。毎日のように朝帰りのピエトロをジュリアは怪しみ問い正すと、ピエトロの嘘はほころび、悪行がばれてしまいました。さらにジュリアからは妊娠していることを打ち明けられたのでした。
いつだってやめられる7人の危ない教授たちのネタバレあらすじ:転
それとは逆にみるみる成功を収め、取り引きが大きくなるギャング団。マッティアとジョルジオはペナントハウスで豪遊三昧、アルベルトはロシア人の娼婦に入れ込んでいくあまり、自らが製造したドラッグにも嵌っていき、少しずつチームに陰りが見えてきます。ジュリアから遠ざけられていたピエトロでしたが、なんとかディナーを取り付けつけることができました。しかし、レストランでジュリアを待つピエトロの前に現れたのは、ローマの麻薬を取り仕切っていたムレーナでした。銃を見せられ、手を引くよう脅すムレーナに対し、ピエトロは引きません。ムレーナは取引をもちかけ「妻の名前はジュリアだな」と言い残し去っていきました。それを聞いたピエトロは急いでジュリアに電話しますが、つながりません。一方、アルベルトは交通事故を起こし、車中から大量のドラッグが見つかったことで警察に拘束されてしまいました。さらにそこへ、ムレーナからの電話。ジュリアは誘拐され、10キロのドラッグと引き換えるよう取引を持ちかけられます。ピエトロは、チームへ最後のミッションとして10キロのドラッグの取り引きを受けることを告げます。10キロ分の原材料を調達するために、チームは薬局に強盗に入ったのでした。ところが薬剤師に顔が割れたことに同様したマッティアが誤って発砲してしまい強奪は失敗。さらには薬剤師に重症まで負わせてしまうことに。まだ命があった薬剤師をトラックに乗せ、ピエトロは店にあった薬品から短期記憶を消す薬を作り、起死回生を試みます。
いつだってやめられる7人の危ない教授たちの結末
こうしてムレーナとの取引の日がやってきました。取引場所に選んだのは、ロマ族の結婚式会場でした。ロマ族の粗野や性格がムレーナからの盾になると考え、結婚に気がすすまないバルトロメオを押し切ってピエトロが無理やりこじつけました。10キロのドラッグを前に、ムレーナは1錠試してみます。その昂揚感に満足し、無事ジュリアは開放されました。実は10キロのドラッグは砂糖から作った偽物でした。ムレーナにはピエトロが持っていた最後の1錠を混ぜた酒を飲ませていたため、砂糖から作った偽物に気付かなかったのです。さらにピエトロはムレーナが人を撃って逃げていると警察へ通報します。ムレーナと取り引きをしている間に、気を失っていた薬剤師をトランクへ移動させておいたのです。責任をとるために自分が刑務所に入るピエトロ。代わりにアルベルトは釈放され、研究員で構成されたギャング団は解散。みながまた元の生活に戻っていくのでした。1人収監されたピエトロは刑務所で教鞭を振るい、手当として給料をもらっています。模範囚なら半年で出所することができますが、実のところ刑務所からの給料で家計が助かっている状況。ジュリアより、早く出れないようになんとかならないかと聞かれ、暴動でも起こしたらもう少しいられるかもしれないと答えるピエトロでした。
以上、いつだってやめられる 7人の危ない教授たちのあらすじと結末でした。
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