地球に落ちて来た男の紹介:1976年イギリス映画。故郷の星を救おうと地球に降り立った宇宙人が、帰郷目前で夢絶たれ、研究材料にされて地球に留め置かれてしまう。D・ボウイ主演のSF映画。
監督:ニコラス・ローグ 出演:デヴィッド・ボウイ、リップ・トーン、キャンディ・クラーク、バック・ヘンリー、バーニー・ケイシー、ほか
映画「地球に落ちて来た男」ネタバレあらすじ結末と感想
映画「地球に落ちて来た男」のあらすじをネタバレ解説。予告動画、キャスト紹介、感想、レビューを掲載。ストーリーのラストまで簡単に解説します。
地球に落ちて来た男の予告編 動画
映画「地球に落ちて来た男」解説
この解説記事には映画「地球に落ちて来た男」のネタバレが含まれます。あらすじを結末まで解説していますので映画鑑賞前の方は閲覧をご遠慮ください。
地球に落ちて来た男のネタバレあらすじ:起・謎の男
ニューメキシコ郊外の湖に謎の物体が落下し、1人の男が降り立った。水に執着するその男はトーマスと名乗っていた。トーマスは特許を専門とする弁護士オリバーのもとを訪ねる。彼の持ってきた書類を見たオリバーは、そこに記された技術を使えば9つの特許をとってカメラ産業を独占することができ、かなりの利益も得られると確信した。多額の資金を必要としていたトーマスは、オリバーを介して会社を設立し、その技術を活かすことにする。オリバーの予想通り会社は莫大な利益を上げていった。また、大学で教えていた技術者のネイサンがトーマスの会社に興味を持ち、社員となって高給を得るようになる。
地球に落ちて来た男のネタバレあらすじ:承・宇宙計画
そんな中、トーマスは宿泊していたホテルの従業員メリー・ルーと出会い、トーマスに惹かれたメリー・ルーは彼と暮らし始める。ある日、メリー・ルーを連れて郊外のへ向かう途中、トーマスは干上がった惑星で妻子を残し、ひとり宇宙船に乗り込んだときのことを思い出す。そして彼は会社として宇宙計画に着手することをオリバーに指示し、技術者のネイサンが任される。
地球に落ちて来た男のネタバレあらすじ:転・正体は宇宙人
トーマスは次第に酒におぼれるようになり、メリー・ルーとの間にも不和が生じていた。また、業界ではトーマスの会社が莫大な利益をあげていることを苦々しく思っている者も少なくなかった。トーマスの様子に不審なものを感じたネイサンは、トーマスの家に隠しカメラを設置し、彼の正体を知る。トーマスは干上がってしまった惑星から水を求め、妻子を置いて地球にやってきた宇宙人だった。その頃、メリー・ルーもトーマスに本当の姿を見せられ、ショックを受ける。
地球に落ちて来た男の結末:阻まれた帰郷
そしてついに社をあげて取り組んだ宇宙船が完成し、話題を集める。ところがオリバーは会社を敵視する者の手にかかり、また宇宙船に乗り込む寸前だったトーマスもネイサンの密告によって宇宙人であることが知られ、研究材料として監禁されてしまい、宇宙船も破壊されてしまう。
長い年月が過ぎ、ある時トーマスは自分の存在が忘れられていることに気づき、部屋を出てどこへともなく去っていく。さらに時は流れ、年老いたネイサンはメリー・ルーと結婚し、つつましい生活を送っていたが、とあるレコードによってトーマスの居場所を知り、彼を訪ねる。
カフェでひとり酒を飲むトーマスは、研究と称して浴びせられたX線のせいで視力をほとんど失っていた。メリー・ルーを気にするトーマスに、ネイサンは彼女と結婚したことは話さなかった。トーマスはまだ資金は残っているからネイサンの技術力を貸してほしい、と話すが、その希望の言葉とはうらはらに彼はうなだれる。
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