マンハッタン恋愛セラピーの紹介:2006年アメリカ映画。恋人ができずに悩むキャリアウーマン、グレイ。一緒に暮らす兄サムの結婚相手チャーリーに、奇妙な感情を抱くようになる。それはいつしか恋ごころとなり、グレイは自分がゲイであることに気づく…。単なるラブコメに終わらず、自分のアイデンティティと向き合い、ポジティブに生きようともがく1人の女性の成長物語となっている。また、クレアの兄サムを海外ドラマ「THE FLASH/フラッシュ」で知られるトム・キャヴァナーが演じている。「キリング・ミー・ソフトリー」(2001)や「ハングオーバー!消えた花ムコと史上最悪の二日酔い」(2009)のヘザー・グラハム、そして「コヨーテ・アグリー」(2000)や「アイ、ロボット」(2004)のブリジット・モイナハンという2大セクシー女優が共演したラブコメディ。
監督:スー・クレイマー 出演者:ヘザー・グラハム(グレイ)、トム・キャヴァナー(サム)、ブリジット・モイナハン(チャーリー)、アラン・カミング(ゴーディ)、シシー・スペイセク(シドニー)、レイチェル・シェリー(ジュリア)、モリー・シャノン(キャリー)ほか
映画「マンハッタン恋愛セラピー」ネタバレあらすじ結末と感想
映画「マンハッタン恋愛セラピー」のあらすじをネタバレ解説。予告動画、キャスト紹介、感想、レビューを掲載。ストーリーのラストまで簡単に解説します。
マンハッタン恋愛セラピーの予告編 動画
映画「マンハッタン恋愛セラピー」解説
この解説記事には映画「マンハッタン恋愛セラピー」のネタバレが含まれます。あらすじを結末まで解説していますので映画鑑賞前の方は閲覧をご遠慮ください。
マンハッタン恋愛セラピーのネタバレあらすじ:起
ニューヨークに住む、キャリアウーマンのグレイ(ヘザー・グラハム)。マンハッタンのマンションで、兄のサム(トム・キャヴァナー)と同居中です。子供の頃からとても仲の良い2人は、大人になった今でさえ何をするのも一緒。初対面の相手には、いつもラブラブカップルと勘違いされてしまいます。しかし実際のところ、グレイもサムも恋人がほしくてたまりません。グレイの悩みは、恋愛下手なことと優秀すぎる兄への劣等感。グレイのセラピスト、シドニー(シシー・スぺイセク)は、サム以外の誰かと生活するべきだとアドバイスします。ある日、出会いを求めてセントラルパークに出掛けたグレイとサムは、1人の美女(ブリジット・モイナハン)に目をとめます。サムはたちまち恋に落ちますが、シャイで口下手なためしどろもどろ。そんな兄を見たグレイは、積極的に話しかけて友達になります。美女の名はチャーリーといい、サンフランシスコから移り住んできたばかり。チャーリーに好感を持った2人はディナーに誘い、その夜は3人楽しく過ごします。すっかりいいムードのサムとチャーリーを残し、グレイは1人で帰宅。幸せそうな兄の姿に、かすかな寂しさを感じています。
マンハッタン恋愛セラピーのネタバレあらすじ:承
知り合ったばかりにも関わらず、サムはチャーリーにプロポーズ。チャーリーはイエスと言い、週末にベガスで結婚式を挙げることに。展開が早すぎると慌てるグレイでしたが、しぶしぶベガスに同行します。式の前夜、花婿抜きで女だけのパーティをするチャーリーとグレイ。グロリア・ゲイナーのショーを見て盛り上がり、酔っぱらってホテルに戻ります。泥酔したチャーリーに軽くキスしたつもりが、激しく唇を求めてしまったグレイ。初めて会った時からチャーリーに恋していた自分に気づき、「私はゲイなんだ!」と大混乱に陥ります。翌朝、どん底気分で一睡もしていないグレイを尻目に、サムとチャーリーはハッピーな式を挙げます。ベガスから戻ったグレイの相談を受けたシドニーは、グレイはゲイではなく、単に兄の妻に嫉妬しただけだと回答。ますます混乱したグレイは、やけを起こして1日に2人の男とデート。どちらとも撃沈に終わります。
マンハッタン恋愛セラピーのネタバレあらすじ:転
落ち込むグレイをなぐさめたのは、顔見知りのタクシー運転手、ゴーディ(アラン・カミング)でした。グレイに恋しているゴーディは、彼女がゲイだと見抜いていました。なぜなら、チャーリーの話をする時だけグレイの瞳はキラキラ輝いていたのです。悩むグレイにゴーディは言います。「本当の自分として生きるんだ。自分を偽るなんて疲れるよ」。翌日、サムが勤める病院へ乗り込んだグレイ。自分がゲイであることを打ち明けます。サムは驚きもせず、気づいていたよとグレイを抱きしめます。しかしグレイがチャーリーを愛していることを打ち明けた途端、その顔色が変わります。妹の裏切りに腹を立て、3人で住む部屋から出ていけと言います。何も知らないチャーリーは、いきなり出て行ったグレイを心配します。傷心のグレイは仕事にも集中できず、会議中にキレてしまい解雇を覚悟します。ゴーディはグレイに、チャーリーと話し合うべきだと忠告。グレイはチャーリーの職場を訪ねます。チャーリーは、自分がどれほどサムを愛しているかを語ります。その姿に、チャーリーへの愛を打ち明けることができなくなってしまうグレイ。一方、サムもグレイを追い出したことを後悔していました。チャーリーは、グレイと仲直りするよう諭します。
マンハッタン恋愛セラピーの結末
てっきり会社をクビになると思っていたグレイでしたが、上司のジュリア(レイチェル・シェリー)はグレイのアイデアと独創性を買っていました。新たにクリエイティブ・ディレクターに任命され大喜びしているところへ、サムが現れます。サムはグレイに謝罪し、兄妹は仲直りのハグをします。ところが、そんな2人の姿は社内モニターにばっちり映っており、社員達はグレイがゲイであることを知ってしまいます。あまりの恥ずかしさにエレベーターに閉じこもるグレイでしたが、サムはそんな妹を優しく勇気づけるのでした。自分のアイデンティティに自信を持ったグレイは、シドニーのセラピーと決別宣言します。ゴーディは、グレイをレズビアン・バーへと連れていきます。そこにいたのは上司のジュリアでした。彼女もまたゲイだったのです。ジュリアはカミングアウトしたグレイを称え、あなたのことをずっと可愛いと思っていたのとささやきます。ドキドキが隠せないグレイでしたが、ジュリアの家に誘われてついて行きます。翌朝、ジュリアのマンションから幸せそうに出てきた笑顔のグレイがいました。
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