ラムの大通りの紹介:1971年フランス映画。禁酒法の時代、カリブ海でさかんに行われていた密輸と、それを生業にしていた密輸船の船長が恋に落ちた映画女優をめぐって巻き起こる騒動を描く。
監督:ロベール・アンリコ 出演:リノ・ヴァンチュラ(コルニー)、ブリジット・バルドー(リンダ・ラルー)、ビル・トラヴァース(サンダース)、クライヴ・レヴィル(ハモンド卿)、ほか
映画「ラムの大通り」ネタバレあらすじ結末と感想
映画「ラムの大通り」のあらすじをネタバレ解説。予告動画、キャスト紹介、感想、レビューを掲載。ストーリーのラストまで簡単に解説します。
映画「ラムの大通り」解説
この解説記事には映画「ラムの大通り」のネタバレが含まれます。あらすじを結末まで解説していますので映画鑑賞前の方は閲覧をご遠慮ください。
ラムの大通りのネタバレあらすじ:起・密輸船
1920年代、米国で禁酒法の時代。中米メキシコなどから米国への密輸ルート“ラムの大通り”で密輸船の船長として働くコルニーは、ある時航海中に米国の警備船に攻撃され、国境に近いメキシコの海岸に流れ着く。警察の目を逃れ近くの宿屋に辿りついたコルニーは、そこで再び船を手に入れるため“暗闇撃ち”の賭けを引き受ける。銃弾を受けながらも生き残ったコルニーは大金を手に入れ、半年後には購入した船でジャマイカに戻る。“ラムの大通り”を取り仕切るサンダースはさっそくコルニーに仕事の依頼をする。
ラムの大通りのネタバレあらすじ:承・船長と女優
コルニーは雨宿りのつもりで入った映画館で観た映画のヒロインに目を奪われる。ヒロインを演じた女優リンダに心惹かれた彼は仕事そっちのけでリンダの映画を観るためにあちこちの港を渡り歩く。サンダースはやっとのことでコルニーを探し出して連れ戻し、次の仕事を依頼する。
依頼主の屋敷で仕事の手順を確認したコルニーは、その帰りに海辺で偶然休暇中のリンダに出会う。その晩、リンダの気まぐれでパーティに招かれたコルニーだったが、その日を境に2人は付き合うようになる。またも仕事をほったらかしにするコルニーにサンダースらはあれこれと手段を講じ、なんとか仕事に戻らせるが、コルニーは彼との生活を選び映画界を引退したリンダを同行させる。
ラムの大通りのネタバレあらすじ:転・心変わり
リンダを乗せて出帆した密輸船は、途中再び米国の警備船から攻撃を受けて激しい戦闘になる。そこへ英国船が現れ、危ういところを英国貴族の末裔ハモンドに助けられる。この戦いは“ラムの大戦”としてマスコミにも大々的に取り上げられる。そんな中、ハモンドはリンダの美しさに惹かれてプロポーズし、リンダはハモンドの身分に惹かれて結婚を承諾する。2人の結婚式の場でリンダが席をはずしている隙にコルニーは「1週間以内にリンダを寝取る」と宣言し、ハモンドと“暗闇撃ち”の賭けをする。そしてコルニーの宣言通り、リンダは自ら彼の元にやってきて身を任せたため、ハモンドは“暗闇撃ち”の標的となる。賭けが行われ、ハモンドは撃たれずに終わったが、不審に思ったハモンドが調べると銃は空砲だった。情けをかけられて助かったことを知ったハモンドは剣で正々堂々と決闘することを申し入れるが、戦いの最中に沿岸警備隊に逮捕されてしまう。
一方、そのころリンダはコルニーの船から映画関係者によって拉致され、“ラムの大戦”を映画化して大儲けしようとリンダを説得し、彼女もまたその話に乗って映画界に復帰する。
ラムの大通りの結末:愛はいつまでも
禁酒法が廃止となった1933年、解放されたコルニーらは町で堂々と酒を飲み、酔った勢いで乱闘が繰り広げられる。人々の騒ぎから抜け出したコルニーは、そこにリンダの姿を描いた映画館の看板を見る。思わず中へ入り映画を観ると、それはあの“ラムの大戦”をモチーフにしたものだった。映画の中でかつてと変わらず美しいリンダの姿に、コルニーは切なさで涙する。
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