アルバート氏の人生の紹介:2011年アイルランド映画。女性の独り身での自活の道が閉ざされていた19世紀のアイルランドを舞台に性別を偽り生きるある女性の苦難の道を描いた作品。アメリカの女優グレン・クローズが主演、第24回東京国際映画祭で主演女優賞を受賞、第84回アカデミー賞など各賞ノミネート多数。
監督:ロドリゴ・ガルシア 出演者:グレン・クローズ、ジャネット・マクティア、ミア・ワシコウスカ、アーロン・ジョンソンほか
映画「アルバート氏の人生」ネタバレあらすじ結末と感想
映画「アルバート氏の人生」のあらすじをネタバレ解説。予告動画、キャスト紹介、感想、レビューを掲載。ストーリーのラストまで簡単に解説します。
アルバート氏の人生の予告編 動画
映画「アルバート氏の人生」解説
この解説記事には映画「アルバート氏の人生」のネタバレが含まれます。あらすじを結末まで解説していますので映画鑑賞前の方は閲覧をご遠慮ください。
アルバート氏の人生のネタバレあらすじ1
19世紀、アイルランド。ホテルのウェイターとして住み込みで働くアルバート・ノッブスの姿があった。「ようこそ」「かしこまりました、奥様」コツコツと真面目に働くアルバート。しかし、私生活ではなぜか人付き合いを避けていた。ある日、ペンキ職人ヒューバート・ペイジが彼の部屋に泊まることに。アルバートは内心穏やかではいられない。なぜなら、アルバートは女であったのだから。
アルバート氏の人生のネタバレあらすじ2
現代と違い、独身女性が自活して行くことが難しかった時代。性的暴力を受けた過去もあり、自分を偽って男の振りをして生きることを選んだのだった。だが、ヒューバートに女と見破られてしまう。万事休す。しかし、実はヒューバートも女であった。さらに、「結婚」しているという。ヒューバートはそこに、自由と独立を得て、自分らしく生きる方法を見つける。貯めた金でタバコ屋を買い、同じホテルのメイドとして働くヘレンと偽装結婚をして、一緒に暮らすのだと。
アルバート氏の人生のネタバレあらすじ3
アルバートはヘレンに交際を申し込んだ。しかし、ヘレンはボイラー職人としてやってきたジョーと恋仲になっていた。ジゴロのジョーはアルバートの金欲しさに、ヘレンにアルバートをそそのかすように勧める。ジョーに言われるまま、ヘレンはアルバートに集り、アルバートは高価なプレゼントをヘレンに与え続ける。そんな折り、街をチフスの流行が襲い、ヒューバートの「妻」が死んでしまった。ヒューバートを訪れたアルバートは、ヒューバートの妻が作ったドレスで、女の姿に戻って海辺を駆ける。自分を取り戻した瞬間だった。
アルバート氏の人生の結末
アルバートは、ホテルに戻り、夢を実現するため、ヘレンに求婚したが、ヘレンは拒否する。しかし、その日の夕方、妊娠したことで、ジョーと揉めているヘレンを庇い、壁に叩きつけられたアルバートは頭を強打してしまう。自室に戻って、ベッドに横たわったアルバートは、二度と目覚めることはなかった。タバコ屋を買うためのアルバートの蓄えは、ホテル支配人のベイカー夫人に掠め取られ、ジョーはヘレンと子供を残して、アメリカへと去った。アルバートの金を元手にホテルの改装することになり、雇われたペンキ職人ヒューバートは、仕事の代金としてアルバートの金を取り戻す。そして、父親のない子供を抱え、ベイカー夫人にタダ働きをさせられていたヘレンの面倒をみることを決意するのだった。
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