荒野の一つ星の紹介:1967年イタリア映画。無実の罪で追われる保安官が、潔白を証明するため悪に挑むマカロニ・ウエスタン。新しく保安官に就任したライアンは、以前から保安官の地位を狙っていたロイドの恨みを買ってしまう。ライアンを追い落とすため、ロイドは殺人事件を起こしその罪をライアンに被せた。脱走したライアンは、無実と正義を証明すべく戦いを挑む。
監督:カルヴィン・ジャクソン・パジェット 出演者:ジュリアーノ・ジェンマ(ゲイリー・ライアン)、テレサ・ギンペラ(エブリン)、セルジュ・マルカン(フレッド・ロイド)、ゲルマン・コボス(サミュエル・ゴールド)、ジア・サンドリ(ジェレマイヤー・プレスコット)ほか
映画「荒野の一つ星」ネタバレあらすじ結末と感想
映画「荒野の一つ星」のあらすじをネタバレ解説。予告動画、キャスト紹介、感想、レビューを掲載。ストーリーのラストまで簡単に解説します。
映画「荒野の一つ星」解説
この解説記事には映画「荒野の一つ星」のネタバレが含まれます。あらすじを結末まで解説していますので映画鑑賞前の方は閲覧をご遠慮ください。
荒野の一つ星のネタバレあらすじ:新しい保安官
舞台はアメリカ西部、グリーンフィールド。町の酒場では「ゴールド市長万歳!」と歓声が上がっていました。サミュエル・ゴールドが新しく市長に就任したのです。更に新保安官としてフレッド・ロイドが推薦を受けますが、反対の声が上がりました。反対したのはボブ・ベイカーという男で、彼はロイドを大泥棒だと糾弾します。そこに現れたのがゲイリー・ライアン、グリーンフィールドの正式な新保安官です。裁判官モートン・アンダーソンからの任命書類を見せるとゴールドは納得しました。そして早速、ライアンに金塊輸送の仕事を依頼します。しかし以前から保安官の地位を狙っていたロイドは面白くありません。彼はライアンが出発した後、周辺で有名な悪党ガリード・ゴメスに金塊が輸送されることを教えます。隣町ブライトンの出納係エイモス・サットンが待つ酒場へ向かうライアン。ところが一足先にガリードの手下が襲撃し、サットンを射殺してしまいます。事態を知ったライアンは、酒場で出会った賭博師マーティン・ヘイウッドと手を組みブライトンへ行くことにしました。その途中には金塊を狙うガリード一味が待ち受けています。
荒野の一つ星のネタバレあらすじ:仕組まれた冤罪
峡谷でガリード達の襲撃を受けたライアンは、銃やダイナマイトを用いて応戦。ガリード達を罠にかけて撃退し、無事ブライトンまで金塊を届けました。この件でライアンの名声は一気に高まります。そんな折、グリーンフィールドにアンダーソンがやって来ました。なんでもウイリアム・ベイカーという元牧場主が殺害されたので、その対策本部をこの町に作るつもりのようです。アンダーソンが宿泊しているホテルにライアンも入り浸っていると聞いたロイドは、奸計を巡らせました。マシューズという男を唆し、ライアンに喧嘩を売るよう仕向けます。目論見通りマシューズがライアンを挑発するのを隠れて見ていたロイドは、窓から発砲してマシューズを射殺。そしてライアンが撃ち殺したと騒ぎたて、彼を犯人に仕立て上げました。仲間でホテルの女主人、シェリルもライアンが発砲したと口裏を合わせます。その夜、捕まったライアンはボブの協力を得て脱走に成功します。ボブは先日兄ウイリアムをロイドに殺害され、復讐の一環としてライアンに手を貸しました。その件について、ジェレマイヤー・プレスコットという男が何か知っているらしいと話すボブ。詳しい事情を聞くためボブの姪エブリンが住むプアーランドへ向かおうとしますが、ボブは脱走に気付いたロイドに銃撃され落馬してしまいます。逃げたライアンを追うロイドとゴールドは、5000ドルもの賞金をかけ捕まえようとするのでした。
荒野の一つ星のネタバレあらすじ:プレスコットを探して
プアーランドでヘイウッドと再会したライアンは、グリーンフィールドにいるアンダーソンに働きかけてくれるよう頼み、ウイリアム・ベイカーの牧場へ向かいます。そこで出会ったエブリンは、ロイドの裏で指示を出しているのはゴールドだと話しました。プレスコットはプエブロ・コネホスの牧場主で、昔はゴールドの部下だったそうですが最近姿を消したそうです。カルメロ牧師なら何か知っているかも知れないと言われたライアンはプエブロ・コネホスへ向かいました。その頃、ヘイウッドはグリーンフィールドに到着しシェリルのホテルへ来ていました。宿泊客を装ってアンダーソンの部屋を訪れたヘイウッドは、ライアンの無実を証明するため協力を要請します。
荒野の一つ星のネタバレあらすじ:偽の烙印
プエブロ・コネホスのカルメロ牧師に会ったライアンは、プレスコットが姪ジュリーと一緒に暮らしている隠れ家の場所を教えて貰います。プレスコットを訪ねゴールドを倒すために手を組もうと持ちかけるライアン。プレスコットは以前、ゴールドの命令で偽の烙印を作っていました。家畜に押された烙印の上から別の烙印を押し、ゴールド牧場の印に偽造していたのです。ライアンは偽の烙印を押しているという場所へ乗り込み、証拠となる烙印を押収しました。しかしライアンが戻るとプレスコットの家が燃えています。ライアンを探しに来たロイド達の仕業でした。ライアンはロイド達を追い払いジュリーを救出しますが、プレスコットは死亡してしまいます。ジュリーを連れてカルメロ牧師の教会へ戻ったライアンは、再会したエブリンに必ず戻ると約束して抱き合いました。烙印を持ってグリーンフィールドへ向かう途中、待ち伏せをしていたロイド達に捕まってしまうライアン。実は烙印を運んでいたのはライアンではなく後から出発したエブリンでしたが、運悪く鉢合わせてしまい結局烙印を奪われてしまいます。
荒野の一つ星の結末:最終決戦
ロイドはライアンを連れ、意気揚々とグリーンフィールドに帰還します。ところがヘイウッドの働きにより、シェリルが偽証を認め真犯人はロイドだと証言していました。旗色が悪くなったと見たロイドはゴールド牧場へ逃走し、助けを求めますが拒絶されてしまいます。そこへライアンが現れ、最後の銃撃戦が始まりました。勝てないと見たロイドは、ゴールドに捕まっていたエブリンを人質にして逃げようとしますが上手くいかず、ライアンとの殴り合いにもつれ込みます。ロイドから保安官バッジをむしり取り、見事に勝利したライアン。エブリンは烙印を処分しようとしていたゴールドに銃を突きつけ、彼の罪を白日のもとに晒しました。アンダーソン達が到着し、悪事を働いた2人を捕まえます。正義を証明したライアンとエブリンが抱き合い、この映画も終わりを迎えます。
以上、映画 荒野の一つ星のあらすじと結末でした。
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