映画「沈黙の報復」のあらすじをネタバレ解説。予告動画、キャスト紹介、感想、レビューを掲載。ストーリーのラストまで簡単に解説します。
沈黙の報復の紹介：2007年アメリカ映画。スティーヴン・セガールの代表作である『沈黙』シリーズの1作品である本作品は、潜入捜査官だった一人息子を何者かに殺されたセガール演じる元CIA捜査官が復讐のために立ち上がる姿を描きます。
監督：ドン・E・ファンルロイ 出演者：スティーヴン・セガール（サイモン・バリスター）、エディ・グリフィン（アーマンド・タッカー）、カーク・B・R・ウォーラー（フランク・ショウ）、カーメン・セラーノ（アリス・パーク）、リーズル・カーステンス（リンダ・バリスター）、ダニー・トレホ（エル・チヴォ）ほか
この解説記事には映画「沈黙の報復」のネタバレが含まれます。あらすじを結末まで解説していますので映画鑑賞前の方は閲覧をご遠慮ください。
イースト・ロサンゼルスでは、エル・チヴォ（ダニー・トレホ）率いるヒスパニック系マフィア“ハイド・パーク・ギャング”とアーマンド・タッカー（エディ・グリフィン）率いる黒人ギャング集団“イースト・サイド・ギャングスターズ”の2大ギャング勢力が激しい抗争を繰り広げていました。若き潜入捜査官マックス・バリスター（コリー・ハート）は妻との夕食中に、情報提供者であるゲイリー・モリソン（ジェイド・ヨーカー）からの電話を受けた直後、何者かに狙撃されて殺害されました。
警察の取り調べの結果は、マックスがギャングの抗争に巻き込まれて無差別殺害の犠牲となったというものでしたが、1人息子を失ったマックスの父親で元CIA捜査官、そして武術の達人であるサイモン・バリスター（スティーヴン・セガール）はその調査結果に納得がいきませんでした。
悲観に暮れながらも、激しい怒りと復讐心を燃え滾らせたサイモンはマックスの敵討ちを誓い、手掛かりを求めて独自に調査を開始しました。サイモンは雑貨屋の女主人アリス・パーク（カーメン・セラーノ）の2階に下宿を取り、マックスが殺害された危険地帯であるノースセントラル1001番地区へ単身乗り込みました。ゲイリーの情報からサイモンはエル・チヴォに辿り着き、彼のクラブで早速証言を聞くと、対立関係にあるタッカーがマックスの殺害を指示していたことを仄めかしました。
タッカー率いるイースト・サイド・ギャングスターズの手下らは密かにサイモンの車を尾行していました。それに気づいたサイモンはあえて手下らに挑み、一人を倒すと生き残ったゲイリーの兄イザヤ（トランタリオ・“TJ”・ジョーンズ）を捕えて尋問しました。タッカーからゲイリーを人質に取られ、サイモンを殺すよう命令されていたことを明らかにしました。翌日、サイモンはゲイリーを助け出し、イザヤがマックスを殺したのか問いましたが、ゲイリーは何ひとつ語ることはありませんでした。サイモンはゲイリーの去り際に、密かに追跡装置を取り付けました。
サイモンはゲイリーの後を追って倉庫に侵入、そこで行われていたギャング同士の会話を盗聴しました。どうやらハイド・パーク・ギャングとイースト・サイド・ギャングスターズがコカイン密売の取引をしているようです。その時、銃声が倉庫内に鳴り響きました。汚職警官のフランク・ショウ刑事（カーク・B・R・ウォーラー）がハイド・パーク・ギャングのメンバーらを射殺、タッカーと共に金とコカインを奪いました。サイモンはショウらの後を追い、別の倉庫でコカインを発見しました。サイモンはタッカーの手下らを倒していきましたがタッカーに撃たれてしまい負傷しました。サイモンはアリスに助けられ、彼女の従兄弟であるウィンストン（ディエゴ・ロペス）が勤務するメディカルセンターまで連れていきました。
翌日、サイモンはイザヤとゲイリーの家に乗り込み、イザヤを打ちのめして凶器を見つけました。そこへゲイリーが帰宅、サイモンに対して事件の真相を語り始めました。マックスはショウとタッカーの取引現場を目撃したことから、口封じとしてショウに消されたというのです。その日の夜、ショウとタッカーは倉庫でニューヨークのドラッグ密売人と会っていました。サイモンは倉庫に乗り込み、タッカーの手下らを次々と血祭りにあげていきました。ショウもドラッグ密売人を殺し、遂にサイモンは息子の仇であるショウと対峙しました。ショウはタッカーにサイモンを撃つよう命じましたが、タッカーは応じませんでした。サイモンはショウの首を絞めて殺害しました。タッカーはサイモンに銃を向けましたが、サイモンは「俺は目的を果たした。お前に用はない」と見逃して去っていきました。タッカーはサイモンの後姿を見て「あいつはクールなワルだな。本物のギャングだったぜ。」と呟きました。
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