映画「アナザー プラネット」のあらすじをネタバレ解説。予告動画、キャスト紹介、感想、レビューを掲載。ストーリーのラストまで簡単に解説します。
アナザー プラネットの紹介：2011年アメリカ映画。MITに合格しながら、死亡交通事故を起こして4年の刑期を務めたローダ。彼女は突然現れた「もう一つの地球」への旅を夢見る。そこにはもう一人の「私」がいる。2011年のサンダンス映画祭で審査員特別賞を受賞した低予算SF映画。正体を隠して事故の被害者と親しくなったローダは罪を償うことができるのだろうか。主演のブリット・マーリングがマイク・ケイヒルと共同で脚本も書いている。
監督：マイク・ケイヒル 出演者：ブリット・マーリング（ローダ・ウィリアムズ）、ウィリアム・メイポーザー（ジョン・バローズ）、ロビン・ロード・テイラー（ジェフリー・ウィリアムズ）、リチャード・ベレンゼン（本人として）その他
この解説記事には映画「アナザー プラネット」のネタバレが含まれます。あらすじを結末まで解説していますので映画鑑賞前の方は閲覧をご遠慮ください。
マサチューセッツ工科大学入学が認められた17歳のローダはその夜、パーティーで酔っていい気分で自動車を運転しながらカーラジオから流れるDJの、生き物が住める惑星が発見された、空に見える青い星だということばを聞いて外を見る。よそ見運転を続けた彼女は横断歩道に停まっていた自動車に正面衝突する。女性が即死、子供が車外に倒れていた。
4年後、刑務所を出たローダを両親と弟のジェフリーが迎える。あの青い星は今や月よりはるかに大きくなり、昼間でも肉眼で見える。その惑星は地球そっくりの地形や街がある第二の地球だった。
ローダは高校の清掃の仕事を得る。仕事帰りに事故現場に寄ると、自動車から降りておもちゃを置いて去っていく男がある。ローダはインターネットで、あの事故で妊婦の妻と男の子を失った音楽家でイェール大学教授だったジョンが昏睡状態から回復して自宅に帰っていることを調べる。彼の家を確かめた後、ローダは線路の上を歩き雪の上に裸で寝る。凍死せずに救われたが指を凍傷した。
ローダはとうとうジョンの家のドアを開けたが謝罪することができない。清掃会社の者で掃除の無料サービスのために来たと嘘をついてしまう。乱雑な部屋を掃除すると毎週一回掃除に来いと言われる。
億万長者の起業家の財団が第二の地球に飛行する民間人を募集している。ローダはそれに応募する文章を作る。大航海時代に最初に西へ行く船に乗ったのは最下層の人たちだった。だから犯罪者の私がこの旅行にふさわしいのではないか。そして、第二の地球に住む人との交信が初めて成功する。SETIのタリス博士の交信相手は驚いたことにやはりSETIのタリス博士で二人は誕生日も思い出も全て同じだった。その惑星には地球にいる「私」と同じもう一人の「私」がいることがわかった。
毎週清掃を続けているうちに、最初は心を閉ざしていたジョンと、ローダは打ち解けてくる。ジョンの食事につきあい、ゲームをし、帰りに自動車で送ってもらうようになる。だが、ある日ローダが勝手に赤いセーターを洗ってしまったのでジョンが怒りだす。
高校での仕事から帰ると、ローダの家の前にジョンの自動車が停まっている。ジョンは謝罪に来たのだ。無人のホールにローダを連れて行き、舞台に上ってのこぎりで不思議なメロディを奏でる。そしてジョンの家で二人はキスし、ベッドを共にする。ベッドの上でジョンは初めて事故の話をする。事故を起こした名も知らぬ未成年者を殺しかねない自分を恐れていた。
ある日、ローダが留守の間に電話を受取った弟のジェフリーから教えられた番号に電話すると、ローダが第二の地球に行くことが決まったとわかる。ローダはジョンに報告に行く。お祝いにジョンが料理を作る。だが、もし宇宙旅行で死んだらという話をしているうちに、行かないでくれとジョンが言いだす。ローダはとうとう自分が事故を起こしたことを話す。ショックを受けたジョンに追い出される。
彼女が宇宙飛行士に選ばれたことを知ってマスコミが押し寄せている家に帰ったローダはテレビでベレンゼン博士の理論を聞く。もう一つの地球を私たちが発見して以来二つの地球はシンクロしなくなったのでは。再びジョンに会いに行ったローダは無理に家に入り、もう一つの地球ではあなたの妻と子供はまだ生きているかもしれないと言う。
やがて第二の地球に行く飛行士の訓練がモハベ砂漠で始まる。ローダは辞退して清掃の仕事を続けている。代わりにジョンが訓練を受けていた。そして 四か月後の冬の日、ローダは家の外でもう一つの地球から来たもう一人の自分に遭遇する。
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