死霊館の紹介:2013年アメリカ映画。アメリカのホラー映画シリーズ『死霊館』の第1作目となる作品です。数多くの超常現象を解明してきた実在の超常現象研究家、エド・ウォーレンと妻のロレイン・ウォーレンが1971年に体験した衝撃の事件を基にしています。
監督:ジェームズ・ワン 出演者:ヴェラ・ファーミガ(ロレイン・ウォーレン)、パトリック・ウィルソン(エド・ウォーレン)、リリ・テイラー(キャロリン・ペロン)、ロン・リビングストン(ロジャー・ペロン)、ジョーイ・キング(クリスティーン・ペロン)、マッケンジー・フォイ(シンディ・ペロン)、カイラ・ディーヴァー(エイプリル・ペロン)ほか
映画「死霊館」ネタバレあらすじ結末と感想
映画「死霊館」のあらすじをネタバレ解説。予告動画、キャスト紹介、感想、レビューを掲載。ストーリーのラストまで簡単に解説します。
死霊館の予告編 動画
映画「死霊館」解説
この解説記事には映画「死霊館」のネタバレが含まれます。あらすじを結末まで解説していますので映画鑑賞前の方は閲覧をご遠慮ください。
死霊館のネタバレあらすじ:起
1968年、超常現象研究家エド・ウォーレン(パトリック・ウィルソン)と妻ロイレン(ヴェラ・ファーミガ)の元に、女性看護師のデビー(モーガナ・メイ)が同居する女性と男性に付き添われて相談に訪れました。デビーは母からもらった人形が突然動き出すと説明、そのことを霊媒師に相談したところ、人形には“アナベル・ヒギンズ”という7歳の少女が憑依しているということでした。デビーたちは少女の霊に憐れみを感じて人形に取り憑いて自分たちと同居していいという許可を与えたのですが、ウォーレン夫妻はその人形には少女の霊ではなく悪魔が憑りついていることを暴き、神父に除霊をしてもらいデビーたちは無事平穏な暮らしを取り戻すことができました。ウォーレン夫妻はその人形を譲り受け、コレクションに加えておきました。
1971年、ロードアイランド州ハリスヴィル。一家の大黒柱である配送員のロジャー(ロン・リビングストン)と妻のキャロリン(リリ・テイラー)、長女・アンドレア(シャンリー・カズウェル)、次女・ナンシー(ヘイリー・マクファーランド)、三女・クリスティーン(ジョーイ・キング)、四女・シンディ(マッケンジー・フォイ)、五女・エイプリル(カイラ・ディーヴァー)、そして愛犬セイディーからなる大家族のペロン一家は、この田舎町にある古い屋敷を購入して引っ越してきました。ところが、引っ越してきた翌日から一家は奇妙な現象に見舞われるようになっていきました。
死霊館のネタバレあらすじ:承
エイプリルが自宅近くの池で謎のオルゴールを拾ったその直後、キャロリンの体に謎の痣が現れ、一家の愛犬セイディーが謎の死を遂げました。更には屋敷中の全ての時計がなぜか午前3時7分で止まる現象が発生、夢遊病状態に陥ったシンディはアンドレアの部屋に入り頭を打ち付け、そしてオルゴールを拾ったエイプリルには見えないはずのローリーという少年と仲良くなるなどの不可思議な現象が相次いだことから、恐れをなしたペロン夫妻はウォーレン夫妻に助けを求めることにしました。
ウォーレン夫妻が屋敷の経歴を調査したところ、この屋敷は元々農家であり、1863年にジェドソン・シャーマンという人物が建てたものでした。しかし、彼の妻・バスシーバの裏の顔は魔女であり、我が子を悪魔の生け贄にしようとしたのを夫に見つかってしまい、「この土地を奪う者は呪ってやる」と叫んで自殺、悪霊と化したのです。その時刻はちょうど午前3時7分であり、その後この屋敷の持ち主となったウォーカー夫人の息子こそがエイプリルが見たローリーそのものであり、近くの森で謎の失踪を遂げていたのです。ローリー失踪後、ウォーカー夫人は隠し地下室で自殺し、その後もこの屋敷や土地を受け継いだ人々が次々と怪奇現象に見舞われ、中には命を落とした者もいたのです。
死霊館のネタバレあらすじ:転
ウォーレン夫妻がセッティングしていたテープレコーダーのスイッチが勝手に入り、獣のような唸り声と女性のうめき声が再生されました。時計はちょうど午前3時7分を指していました。
ウォーレン夫妻は早速バチカンに悪魔祓いの許可を得るため、屋敷内に熱探知センサーを設置するなど証拠集めに奔走していたある夜、「あの女がやらせた」という若い女性の囁くような声が聞こえてきました。声の主はかつて自殺したウォーカー夫人であり、彼女は魔女に操られてローリーに手をかけてしまっていたのです。シンディはローリーの霊に導かれるままに2階の部屋のクローゼットの裏の空間へと入り込み、追ってきたロレインがそこに首つりのロープがあるのを見つけたその時、床が突如抜け落ちてロレインは隠し地下室に転落してしまいました。バスシーバの次の目論みがキャロリンに憑りついて娘を殺させることに気付いたロレインは、何か見えない力によって部屋中を引きずり回されているナンシーを助け、ペロン一家全員をモーテルに一時避難させました。一方、バチカンではゴードン神父(スティーヴ・コールター)が窓口となって上層部に掛け合っていましたが、元々ペロン夫妻は信仰心が薄く、子供たちにも洗礼を受けさせていなかったため、予想以上に悪魔祓いの許可を得るのに時間がかかっていました。
死霊館の結末
ウォーレン夫妻の一人娘ジュディ(スターリング・ジェリンズ)は父の研究室に入り込んだところ、両親が3年前に譲り受けたアナベル人形によって部屋に閉じ込められてしまいました。間一髪のところでジュディはウォーレン夫妻に救い出されましたが、バスシーバに憑り付かれてしまったキャロリンがクリスティーンとエイプリルを連れ出して行方をくらましてしまい、バスシーバがキャロリンの娘を悪魔の生け贄にするつもりだと睨んだウォーレン夫妻は助手のドルー(シャノン・クック)やロジャーらとともに屋敷へと急ぎました。ウォーレン夫妻らはまずクリスティーンを救い出し、キャロリンを教会に連れて行こうとしましたが、霊能力を持つロレインが透視してみると、キャロリンは憑依された状態で屋敷から連れ出すと死んでしまうことがわかり、ウォーレン夫妻はバチカンの許可を待たずに独断で悪魔祓いをすることを決断しました。一方、キャロリンは激しく暴れ回り、キッチンに床下に隠れたエイプリルに迫っていましたが、ウォーレン夫妻やロジャーは必死の説得を試み、ようやくキャロリンは憑依から解き放たれて本来の自分自身を取り戻し、バスシーバは地獄へと追い払われていきました。こうしてペロン一家にはようやく平穏が訪れ、ウォーレン夫妻はエイプリルが拾ったオルゴールを譲り受けてコレクションのひとつに加えることにしました。
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