トランジット(誓いの追撃)の紹介:2012年アメリカ映画。湿地帯広がるルイジアナを舞台に、家族との絆を取り戻そうとする父親が、執拗に追撃してくる冷酷無比な強奪犯たちとたたかう、手に汗握るノンストップ・クライム・アクション映画です。
監督:アントニオ・ネグレ 出演:ジェームズ・カヴィーゼル(ネイト)、ジェームズ・フレイン(マレク)、ディオラ・ベアード(アリエル)、エリザベス・ローム(ロビン)、ライアン・ドノフー(エヴァース)、スターリング・ナイト(シェーン)、ハロルド・ペリノー(ロサダ)、ジェイク・チェリー(ケニー)、ほか
映画「トランジット」ネタバレあらすじ結末と感想
映画「トランジット」のあらすじをネタバレ解説。予告動画、キャスト紹介、感想、レビューを掲載。ストーリーのラストまで簡単に解説します。
トランジットの予告編 動画
映画「トランジット」解説
この解説記事には映画「トランジット」のネタバレが含まれます。あらすじを結末まで解説していますので映画鑑賞前の方は閲覧をご遠慮ください。
トランジットのネタバレあらすじ:起
ある夜、現金輸送車が武装強盗に遭いました。「なんで殺した!殺しはなしだと言ってただろう!」「あれは嘘だ」マレックは協力者を殺し、400万ドルを奪い、アリエル、エバース、ロサダと漆黒のスポーツカーで逃走しました。
野生のワニも生息する湿地帯が広がるルイジアナは、連日酷暑が続いていました。警察は検問を敷き、厳戒態勢でひいていました。「だから言ったんだ!」「どうすんだよ!」「騒ぐんじゃねえ。落ち着け」目前に検問が迫るマレックたちは、休憩所に車を止めました。「マジでどうする?」その時、1台のランドローバーが入ってきました。その屋根にはキャンプ道具が積まれていました。マレックはその車に目をつけました。「うまくいくはずねえ!」「やるぞ!」反対するロサダを制し、マレックは命じました。隙をついてアリエルは、ランドローバーに強奪した400万ドルを隠しました。
そのランドローバーを運転していたのは、ネイトという男でした。ネイトは妻ロビン、息子シェーン、ケニーと家族旅行でした。彼らは家族の絆を取り戻すため、キャンプへ行くところでした。それはネイトが不動産詐欺の仮釈放中の身で、その事で家族が崩壊の危機に陥っていたからでした。この旅行は、父ネイトが再び昔のような明るい家庭に取り戻したい一心で計画した家族旅行なのでした。
トランジットのネタバレあらすじ:承
なんとか無事に2台の車は検問を通過しました。「なんだよ、見失ったのか!」「いた!あそこ!」「おい!どうすんだよ!」マレックたちはネイトの車を猛追しました。何も知らないネイトは、マレックの車を振り切るためスピードを上げました。「サツよ!」「ほっとけ!」「減速しろ!」マレックは猛追をやめ、スピードを落としました。「あの車が追ってきたんです!捕まえてください!」ネイトは訴えましたが、そのままスピード違反で捕まってしまいました。
息子たちと近くのモーテルに泊まり、夫ネイトの帰りを待つことにしたロビンを、その夜、マレックたちは襲いました。しかし、肝心の金は見つけることはできませんでした。「今の問題は金だ!奴らどこに向かう気だ…」「南だ…旅行を続けるさ」マレックの読み通り、家族のもとに戻ったネイトは、ロビンたち説得し、再びキャンプに向かいました。
しかしその途中、荷物の中から大金が見つかりました。全て前科持ちの夫ネイトの仕業だと思った妻ロビンは、大金と共にネイトを置き去りにして車を走らせました。そんなロビンたちの車を、再びマレックたちが追撃してきました。金がネイトの元にあると知ったマレックたちは、ロビンたちを人質にしてネイトを捜しました。
金を湿地帯に隠したネイトは、迫ってくるマレックに金と家族の交換を求めました。「輸送車を襲ったんだろ?」「黙ってろ!頭、カチ割られたいのか!」「あなた、ごめんなさい…」「金は?」「頼む。解放してくれ。取引しよう」「お前、取引できる立場か!」「案内するよ」しかし、隠したはずの大金は、隠し場所から忽然と消えてしまいました。ネイトは絶体絶命のピンチに陥りました。「どっちがボスなんだ?」「俺だ!」「誰がボスだ!」「このクソ野郎が!」「やめろ!」強奪犯の仲間割れを利用して、ネイトは家族と車で逃走しました。
トランジットのネタバレあらすじ:転
「奴らは人殺しだ。僕らもただじゃすまない」「お金を渡さなきゃ、ずっと追われるのよ!」「その金は?」「失くした!」ネイトたちは必死で逃げました。「奴の女房と上のガキを殺してやる…。次は下のガキだと脅せば、大人しく話すさ…」追うマレックは冷たく呟きました。「なんで隠したの!」「お前たちと交換するために決まってるだろ!」口論するネイトたちの前にパトカーが現れました。
ネイトは警官に助けを求めますが、追って来たマレックに警官は殺されてしまいました。ネイトたちは再び逃走しました。マレックたちは執拗に猛追してきました。「クソ!」デッドヒートの末、マレックはハンドルを誤り、横転してしまいました。そして、ネイトたちも車ごと湿地帯に突っ込んでしまいました。
湿地帯に逃げたネイトたちは、ボートの男と遭遇しました。男に助けを求めましたが、追ってきたマレックたちに男はあっけなく殺されてしまいました。ネイトたちはボートで逃走しました。「お前のせいだぞ!お前なんか、もういらねえ!用済みだ!」ネイトたちを取り逃がし、憤るロサダ、エバースはマレックへ銃を向けました。しかし、不敵なマレックは銃を即座に奪うと、銃口をロサダたちに向けました。その狂気に満ちたマレックの姿に、ロサダたちは震撼しました。「それじゃあ金を取り返しに行くか…」マレックは呟きました。
トランジットの結末
「ママのことは頼むぞ」ネイトは家族と別れ、囮になりました。ネイトは単身、マレックに向かっていきますが、捕らえられてしまいました。ネイトと別れたロビンたちは、ボートの男の小屋に逃げ込み、そこで金を発見しました。「嘘じゃなかったんだ…」その時、ロサダ、エバースが来ました。二人の容赦ない銃撃に、小屋の中のライフルでロビンは応戦し、ロサダに深手を負わせました。「こっちに近づいたら燃やしてやる!」その言葉に二人は銃撃をやめました。
そこにマレックが傷ついたネイトを人質に現れました。「金を寄こせ!じゃないと…」ロサダは銃口をネイトの頭に突きつけました。「待って!これ…」「残念だな…」ロサダはロビンの銃撃の前に倒れました。マレックたちは小屋を銃撃しました。その一瞬の隙にネイトはマレックから銃を奪い、決死の格闘の末、撃破しました。決死の覚悟で互いを守り抜こうとしたネイトたち家族は、再び心の絆を取り戻したのでした。
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