ゲーム・オブ・デスの紹介:2010年アメリカ映画。「有罪かどうかは、俺が決める」というキャッチコピーで、悪に走った仲間のCIA工作員に葛藤しながらも、敢然と立ち向かっていく孤高の男の闘いを描いたクライム・ハードアクション映画です。
監督:ジョルジョ・セラフィーニ 出演: ウェズリー・スナイプス(マーカス)、ゲイリー・ダニエルズ(ザンダー)、ゾーイ・ベル(フローリア)、ロバート・ダヴィ(スミス)、フランク・ジーガー、サイモン・リー、ジェイミー・モイアー、ほか
映画「ゲーム・オブ・デス」ネタバレあらすじ結末と感想
映画「ゲーム・オブ・デス」のあらすじをネタバレ解説。予告動画、キャスト紹介、感想、レビューを掲載。ストーリーのラストまで簡単に解説します。
ゲーム・オブ・デスの予告編 動画
映画「ゲーム・オブ・デス」解説
この解説記事には映画「ゲーム・オブ・デス」のネタバレが含まれます。あらすじを結末まで解説していますので映画鑑賞前の方は閲覧をご遠慮ください。
ゲーム・オブ・デスのネタバレあらすじ:1.仲間
ある深夜の裏町、あるクラブを一人の運転手の男がじっと見つめていました。出てきたのは、護衛の男たちに囲まれたある男と、はしゃぐ女たちでした。その中の一人の女が「少し酔っちゃった」と言い、脚に隠し持っていたナイフで突如、その男を斬り殺しました。パニック状態の中、その女は襲いかかる護衛の男にも敢然と立ち向かっていきました。するとその女を援護するかのように、近くのビルにいた男がライフルで護衛の男たちを次々に射殺していきました。運転手の男は後部座席の男に逃げるように命じられましたが、男は銃で彼を撃ち殺しました。
これはあるマフィアを一掃するためのCIAの極秘暗殺計画でした。運転手の男の名はマーカス、女はフローリア、スナイパーはザンダーでした。3人はいつも仲間としてCIAの極秘任務を遂行していました。
ゲーム・オブ・デスのネタバレあらすじ:2.告白
月日は流れ、敏腕CIA工作員だったマーカスはある貧民街を訪れました。いつの間にか彼は指名手配犯となっていました。子供たちが元気にバスケットボールで遊んでいました。そのコーチをしていた牧師にマーカスは目をつけました。マーカスはその牧師を尾行し、教会に入りました。マーカスは牧師に手に持っていたかばんの100万ドルの大金を、貧民街のために使ってくれないかと尋ねました。牧師はマーカスに静かに問いました。「それはありがたいが、その金の出所を教えてください。それからあなたの罪の告白なさっては」と。牧師に促されたマーカスは、静かにその大金にまつわる過去を語り始めました。
敏腕CIA工作員だったマーカスは、その類まれなるスキルと国家のためという強い信念から、与えられたミッションを黙々とこなし続け、数々の暗殺事件に携わってきました。そんなある時、マーカスはアフリカのゲリラへの武器密売をビジネスとしているスミスの組織に潜入し、彼に資金提供している投資会社レッドベイル社を破滅させよという新しい任務が与えられました。マーカスは長年の仲間のザンダーとフローリアと共に、その極秘任務遂行のために動き出しました。ただ、ザンダーは精神的に落ち込んでいたフローリアにある計画を持ち掛けていました。
それから半年後、マーカスはボディガードとして、スミスの組織に潜入しました。そしてマーカスらがその任務を遂行しようとしたそのとき、スミスが突如、心臓発作で倒れました。マーカスはスミスを必死で救急病院に運びました。
ゲーム・オブ・デスのネタバレあらすじ:3.裏切り
病院に同行したマーカスは、そこで謎の暗殺者たちからに命を狙われました。それは長年信頼していた仲間のザンダーとフローリアの差し金でした。2人はマーカスが慕っていたボスを暗殺し、次にマーカスの命を狙いました。マーカスは2人が送り込んできた暗殺者を次々に倒し、真相を突き止めるため動きました。そんなマーカスの前に、フローリアが現れました。彼女は躊躇なくマーカスを狙撃してきました。マーカスは気づきました。ザンダーとフローリアが裏切ったのっだと。その目的はスミスとレッドベイル社との裏取引の1億ドルという大金でした。長年、暗殺という裏稼業に携わってきたザンダーとフローリアは、そんな生活に疲れ始め、その大金を奪って新生活を始めたかったのでした。フローリアはマーカスと激しい銃撃戦を繰り広げながら、彼を仲間に引き入れようとしましたが、マーカスはその言葉に一切、耳を傾けませんでした。
その頃、ザンダーは賛同する部下を率いて、スミスの治療に当たる女医・レイチェルを脅迫し、スミスとレイチェル医師を拉致しました。ザンダーは隙を見て確保したマーカスを、病院内での虐殺犯としてCIAに報告、全ての罪をマーカスに着せようとしました。しかし、いち早く気が付いたマーカスは、ザンダーたちが行くレッドベイル社へと急行しました。
ゲーム・オブ・デスのネタバレあらすじ:4.死闘
ザンダーたちは、息絶え絶えのスミスを連れて、取引相手のレッドベイル社のベイル社長と面会しました。ザンダーたちに用心深いベイルは不信感を募らせ、取引延期を申し出してきましたが、ザンダーはそれを許しませんでした。ザンダーは目撃者を全員射殺しながら、裏取引の大金が保管されている地下金庫へと、ベイル社長を脅して侵入しました。そこにはスミスに渡す予定だった1億ドルという大金が準備されていました。ザンダーは「この世は金がすべてだ」とスミスに言い、フローリアともう一人の手下・クレイドに大金を3つのバッグに詰め込ませました。そこにマーカスが駆けつけて来ました。銀行の地下金庫への廊下には、ザンダーが撃ち殺した警備員の遺体が転がっていました。マーカスは銃を構え、ひっそりとザンダーたちを待ち伏せしました。そこに一つのバックに金を詰み込み終えたクレイドが、ザンダーの指示で先にバッグを持ち、逃走用のヘリを呼ぶため金庫室から出てきました。マーカスはクレイドの背後に密かに近づき、彼を瞬殺し、バッグを奪いました。しかし、その僅かな気配をザンダーは感じ、マーカスが待ち伏せしていることに気づきました。
そんな時、突如、車椅子のスミスが苦しみ、悶え始めました。レイチェルは「早く助けを呼ばないと死んでしまう」と訴えました。人質としてマーカスはスミスとベイルをとっていましたが、マーカスは死にそうなスミスを見捨て、レイチェル女医を人質にとり、マーカスに「銃を捨て、大人しくここから消えろ」と命じました。マーカスは仕方なくは女医・レイチェルを助けるため、銃を捨てました。ザンダーは金庫室から出て、用済みになったレイチェルとマーカスを撃ち殺そうとしました。しかし、間一髪のところでマーカスが彼女を助け出しました。マーカスは女医をビルの警備員に預け、再び金庫室へと向かいました。
その頃、金庫室では、苦しんでいたスミスが突如起き上がり、フローリアに飛びかかりました。スミスは女医と申し合わせて、発作の振りをしていたのでした。フローリアはスミスを刺し殺しますが、それを見たベイルが彼女を奇襲しました。ベイルはフローリアと格闘し、金庫室の鉄柵を閉め、フローリアを閉じ込めましたが、隙を突かれて彼女に刺殺されました。金庫室の異変に気付いたザンダーは、フローリアを助け出し、残りの金の入ったバッグを手に屋上のヘリポートへと急いで向かいました。
その途中、待ち伏せしていたマーカスは、フローリアを一発で仕留めました。ザンダーはマーカスと銃撃戦をしながら、屋上へと逃げました。マーカスも彼の後を追い、屋上へと向かいました。信頼していた仲間に裏切られたマーカスは、心の中で葛藤しながらも、裏切ったザンダーを許すことができず、徒手空拳で激しい死闘を繰り広げました。そして、マーカスはザンダーを打倒しました。
ゲーム・オブ・デスの結末:5.懺悔
全員を殺したマーカスは、大金の入ったバッグを手に、警察の包囲網を掻い潜り、逃亡しました。マーカスに助け出されたレイチェルは、マーカスが命との恩人であると警察に訴えました。
マーカスへの容疑は晴れましたが、マーカスはやりきれない気持ちを抱え、辿り着いた教会で牧師にこれら全てを告白、懺悔しました。マーカスは牧師に促され、神に祈りを捧げました。「神と共に歩みなさい。あなたは許される」と牧師はマーカスに告げました。マーカスは金を置いて、何も言わず教会を立ち去っていきました。
「ゲーム・オブ・デス」感想・レビュー
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BSの放送で観ました。題名とは異なってまじめなサスペンスでしたが、殺人があまりにも多すぎたのが残念でした。主人公の懺悔には共感できましたが、寄付にしてはお金の額が2桁か3桁ほど多すぎたように思います。
この映画をBSテレビで見ました。皆いい演技で引き込まれました。ただ、マーカスは何も悪いことしてないのに、信じていた仲間達に裏切られたり、冤罪を着せられたり、可哀そうでした。悪役ではフローリアが一番嫌いでした。女のくせにしぶとくてザンダーが悪役でもまともに見えました。だから一発でやられた時はスカッとしました。