映画「ダブル・リベンジ 裁きの銃弾」のあらすじをネタバレ解説。予告動画、キャスト紹介、感想、レビューを掲載。ストーリーのラストまで簡単に解説します。
ダブル・リベンジ 裁きの銃弾の紹介：2014年イギリス映画。妻子を殺され復讐を誓った男は首謀者を求めてイギリスの麻薬組織にたどり着く。そこには組織を家族と呼ぶ少年がいた。少年が真実を知ったとき戦う力を男に求めた。今二人の復讐劇が幕を開ける。
監督：モー・アリ 出演：ラールス・ミケルセン（ディミトリ）、マッケル・デヴィッド(モンタナ）、ミシェル・フェアリー（ジェス）、ズラッコ・ブリッチ（スラヴコ）、アダム・ディーコン（ピット）、アシュリー・ウォルターズ（ライアン）、ダレル・ドゥシルバ(ラザルス)、ほか
この解説記事には映画「ダブル・リベンジ 裁きの銃弾」のネタバレが含まれます。あらすじを結末まで解説していますので映画鑑賞前の方は閲覧をご遠慮ください。
1995年ボスニア、内戦による戦火の中ある施設に拘束され尋問される一人の男がいた。男の妻子も捕らわれ一緒に殺される運命のようだ。男の名はディミトリ、内戦前は暗殺を生業としていた凄腕だ。しかし今、民兵に捕らわれ武器も奪われている。”妻子を殺されるのを聞かせてやろう”民兵の指揮官らしき男がそう言い立ち去る。朦朧とする意識の中、息子の口笛を聞き最後の力を振り絞り反撃にでるディミトリ。体当たりで銃を奪い兵士の排除に成功。しかし無情にも妻子は処刑された後だった。それから時は流れ現在、ロンドンを舞台に話は始まる。少年モンタナはある場所に向かう途中、チンピラに絡まれる少女ジェスを助けることに。ジェスと知り合いになるモンタナでしたが急ぎの用があります。当初の目的地であるライアンとその相棒ピットのもとに向かいます。ライアンとピットはラザルス率いる麻薬密売組織の構成員です。そうモンタナは組織の麻薬を買い手に届ける運び人でした。ただモンタナにとってライアン達は家族でした。麻薬の運び人という自覚より家族を手伝っているという認識のほうが強かったのです。しかし組織ではある問題がボス、ラザルスのもとに挙がっていました。
組織の問題は大きく二つ挙げられます。ひとつは麻薬の運び人を襲い取引の売上金を奪う通り魔が現れたこと。そしてもうひとつの問題は最近、犯罪者を狩る謎の人物が現れたことです。この人物について何も分かっておらず組織と内通する警官スラヴコの情報ではその見事な殺し方から明らかにプロの手による犯行ということでした。警察も必死にこの人物を捜査していますが手がかりがなく今のところお手上げでした。そんな中モンタナはひとつ目の問題に遭遇します。つまり麻薬を運んだ帰りを通り魔に襲撃され金を奪われたのです。組織の金を失った、これは重大です。ラザルスに呼びつけられたモンタナはそのままライアン達に車に乗せられとある広場に。車にはライアン他数人の男が乗っています。「出ろ」車が停車しライアンに告げられるモンタナ。いつもと違う雰囲気を察したモンタナは逃走するも逃げ切れず殴り倒され気絶します。モンタナはこれまでなのか。しかし意外な助けが入りました。モンタナを追ってきた男達を殺す謎の人物が現れたのです。
この人物こそディミトリでした。彼は家族を殺したラトコという民兵組織のリーダーを探してモンタナのいる麻薬組織を見張っていたのです。そんな中襲われていたモンタナを助けたディミトリは彼から組織のボスについて情報を聞き出そうとします。ディミトリは民兵組織のリーダーがかつて暗殺者として活動していた頃の仲間であることを突き止めていました。そしてモンタナからの情報でラザルスが探している人物ラトコであることを知ります。一方ラザルスからモンタナの件を処理するよう命令されるライアン。実はライアンとピットは一連の通り魔事件の首謀者でした。警官スラヴコ等と組んでラザルスを追い落とし自分の組織を立ち上げるため金を集めていたのです。一方モンタナはディミトリから自身の父親が組織に殺されたことを知ります。組織が決して家族などではなかったことを知ったモンタナは復讐することを決意。ディミトリから殺しの技術を学ぼうとします。モンタナはディミトリから格闘術や銃を使った戦闘方法、そして遠距離からの狙撃など様々な技術を伝授されます。しかしライアン達も無駄に時をすごしていたわけではありません。モンタナと親しいジェスを見つけ出したのです。そして警官であるスラヴコに依頼し捕まえることに成功します。しかし外では意外な事態が発生していました。ラザルスに対し事を起こそうと言うピットにまだ弱気なライアン。ピットはそんなライアンを撃ち殺し、ジェスを確保したスラヴコ達と合流します。ピットはラザルスを倒すため戦闘員を集めます。一方ディミトリとモンタナは準備を終えラザルスの経営する風俗店へ来ていました。
正面から客を装いディミトリが潜入。モンタナは裏から陽動を仕掛けます。モンタナの陽動に混乱した店内をディミトリは進みます。警備員を倒すだけでも一苦労です。ある時は敵の油断を誘い銃撃、ある時はその身を削る肉弾戦を展開し進む二人。そしてディミトリはラザルスを仕留めることに成功します。ディミトリの復讐は終わりました。しかしモンタナはピットからジェスを誘拐したことを知らされます。ジェスを救出するため二人はピット達のアジトへ。しかしこの時ディミトリは連戦で重傷を負っていました。アジトに隙間なく配置された敵の中、ディミトリの援護を受けモンタナは進んでいきます。明かりを潰し暗がりの中、暗視スコープを使って巧みに敵を排除するモンタナ。スラヴコ達を射殺し残るはジェスを人質にとるピットだけ。最後の戦いが始まります。ピットはジェスを盾にモンタナに銃を捨てさせ肉弾戦を仕掛けてきます。不意を打たれ倒れるモンタナを更なるピットの攻撃が襲います。しかしピットが父を殺した事を知ったモンタナは捨て身の反撃でピットを追い詰め止めを刺しました。度重なる騒ぎで警察に取り囲まれるアジト。モンタナとジェスをアジトから送り出したディミトリはひとり警官隊の前に投降します。重傷を負い最期が近いディミトリは警官隊の中にかつての妻子の幻を見ます。幸せそうな姿です。それを目にして倒れるディミトリ。彼の闘いは終わったのです。－エンディング－
以上、映画ダブル・リベンジ 裁きの銃弾のあらすじと結末でした。
この映画の感想を投稿する