スローガンの紹介:1968年フランス映画。歌手・ソングライター・映画監督と多彩な活躍をしたセルジュ・ゲンズブールと女優・歌手・モデルのジェーン・バーキンの出会いをもたらしたラヴ・ストーリー。二人の子供が女優のシャルロット・ゲンズブール。監督のピエール・グランブラはフランスのテレビ・映画で活躍。フランソワ・トリュフォーの協力で監督デビューし、『スローガン』の脚本でもトリュフォーの助言を得たという。
監督:ピエール・グランブラ 出演者:セルジュ・ゲンズブール(セルジュ・ファベルジェ)、ジェーン・バーキン(エヴリン・ニコルソン)、アンドレア・パリジー(フランソワーズ)、ジュリエット・ベルト(セルジュのアシスタント)その他
映画「スローガン」ネタバレあらすじ結末と感想
映画「スローガン」のあらすじをネタバレ解説。予告動画、キャスト紹介、感想、レビューを掲載。ストーリーのラストまで簡単に解説します。
スローガンの予告編 動画
映画「スローガン」解説
この解説記事には映画「スローガン」のネタバレが含まれます。あらすじを結末まで解説していますので映画鑑賞前の方は閲覧をご遠慮ください。
スローガンのネタバレあらすじ:起・映画祭の後のバカンス
コマーシャル・フィルムのディレクターのセルジュはヴェネツィア広告映画祭で、アクション映画風のローションのコマーシャルでグランプリを受賞。アシスタントは妊娠中の妻の元にすぐ帰るように勧めるが、聞く耳をもたない。愛人を呼び寄せてヴェネツィアでバカンスを過ごす。ところが、婚約者と旅行に来ていた若いイギリス人女性エヴリンと知り合うことになる。
スローガンのネタバレあらすじ:承・エヴリンとの深まる関係
パリに帰ったセルジュは仕事をこなす合間にエヴリンとデートを重ねる。エヴリンは婚約者と別れるが、婚約者はいつかセルジュと彼女の関係は終わると確信している。エヴリンに「待っている」と言って去っていく。実際セルジュとエヴリンは破局しかけて、エヴリンは元婚約者と結婚すると姉を通じてセルジュに伝えてロンドンに行くが、会ってくれなければ死ぬと電話で呼び出されたセルジュがロンドンに行ってよりを戻す。娘を既に出産した妻のフランソワーズは40歳にもなって若い女の子と浮気する夫を諫めるがセルジュは本気だった。
スローガンのネタバレあらすじ:転・エヴリンと暮らし始める
再びヴェネツィア広告映画祭。フランソワーズとヴェネツィアで過ごした後、帰国してからセルジュはフランソワーズを一人で家に帰らせる。セルジュとエヴリンは同居を開始する。離婚はまだ成立しないが、セルジュはエヴリンをパーティーで紹介するようになる。
スローガンの結末:エヴリンとの別れ
セルジュとエヴリンの蜜月は続かない。フランソワーズとの離婚が成立しない。セルジュが娘の顔を見に行くのも面白くない。そして1分のコマーシャルではなく長編映画の監督になる野心をもっているセルジュが映画の構想について話すのにも聞き飽きる。
再びヴェネツィア広告映画祭に今度はエヴリンと出かける。セルジュ、エヴリンと友人夫婦はダドという青年にモーターボートに誘われる。他の舟から顰蹙を買うほどの猛スピードでボートを走らせるダドだが、セルジュたちは楽しい時間をすごす。
やがて撮影のための出張から帰ったセルジュを空港でエヴリンが迎える。なんと、留守中にセルジュが呼びよせたダドとエヴリンは結婚するという。空港からセルジュとエヴリンの乗る自動車をダドの自動車が追いかけるが、それをセルジュはまこうとする。その日はそうやってエヴリンにダドとの結婚を思いとどまらせた。だが、結局エヴリンは書き置きを残し、服をクローゼットから持ち出してセルジュの元を去っていった。
再びヴェネツィア広告映画祭が開催された。セルジュは再びグランプリを受賞する。だが、グランプリ受賞者に与えられるカップをもって歩く彼に人がぶつかりカップが地面に落ちて割れてしまう。彼はぶつかった若い女性と見つめ合う。新たな恋のようである。
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