トゥー・リブ・アゲインの紹介:1998年アメリカ映画。娘を事故で亡くした元福祉局員が、16年間母親に監禁された女性の人生を取り戻すべく、再びケースワーカーとして奔走する。実話に基づいた社会派ドラマ。
監督:スティーヴン・シャクター 出演:ボニー・ベデリアアナベス・ギッシュティモシー・カーハートボー・ビリングスリーフランシス・スターンハーゲンブレイディー・コールマンマイケル・コステロデブラ・アイセンシュタット、ほか
映画「トゥー・リブ・アゲイン」ネタバレあらすじ結末と感想
映画「トゥー・リブ・アゲイン」のあらすじをネタバレ解説。予告動画、キャスト紹介、感想、レビューを掲載。ストーリーのラストまで簡単に解説します。
映画「トゥー・リブ・アゲイン」解説
この解説記事には映画「トゥー・リブ・アゲイン」のネタバレが含まれます。あらすじを結末まで解説していますので映画鑑賞前の方は閲覧をご遠慮ください。
トゥー・リブ・アゲインのネタバレあらすじ:起・監禁された娘
2年前に娘を事故で亡くしたアイリスはそれまで勤めていた福祉局の仕事をやめ、今は自然に囲まれた場所で動物の世話をして暮らしていた。そこへ元同僚のハンクが助けを求めてやってくる。その案件は母親によって16年間部屋に監禁されていた女性だという。その女性カレンの家を訪れたアイリスらに、母親はカレンは病気なので自分が面倒を見ているのだと言い張り、家に入れることを頑なに拒否する。有無を言わせず部屋に入ったアイリスはその状態に驚愕、外から鍵を掛けられた部屋を開けると、薄暗く不衛生な部屋の隅で汚れきったカレンがうずくまっていた。アイリスらはカレンを連れ出し、健康状態を見るため彼女を病院へ連れて行く。
トゥー・リブ・アゲインのネタバレあらすじ:承・自我の回復
カレンには障碍者手当が出ているものの、役所には彼女に関する資料がいっさい残っていなかった。突然外に出て慣れない環境にとまどい暴れたカレンに対し、医師は“分裂症”と診断し、精神病患者の施設“ピットマンへ移送することを決めるが、彼女に回復の見込みをみたアイリスは、審問会で最終的な決定を下すまでは施設へ入れることを良しとせず、自分が引き取って面倒を見ることにする。
アイリスはカレンの今の状態は監禁されたことによるPTSDだと考え、これまでの投薬をやめて様子をみることにする。カレンを引き取った翌日、母親が彼女を連れ戻しにやってくる。アイリスは即刻追い返すが、怯えたカレンは家を飛び出してしまい、アイリスとハンクが懸命に捜すが見つからない。しかしその晩、カレンはアイリスの元へ戻り、初めて「助けてほしい」と言葉を口にする。施設行きはいやだというカレンにアイリスは普通の生活ができるように買物や家事などを教えていく。その中でカレンから監禁中に一度、役所の人間が訪ねてきたことがあることを聞いたアイリスはハンクにその記録を調べるよう頼む。
トゥー・リブ・アゲインのネタバレあらすじ:転・母の執念
審問会まであと2週間、落ち着きを取り戻し普通の生活にもようやく慣れた頃、母親が再び現れてカレンを連れ去り、施設へ入所させてしまう。慌てたアイリスは施設や保安官に訴え出るが取り合ってもらえず、暴れたカレンは再び投薬によってもとの状態に戻ってしまう。
そんな中、ハンクがついにカレンについての資料を見つけ出す。そこには11年前の面談で、カレンの症状は監禁によるものであり、病院での適切な診察を要することが記載されていた。行政のずさんな資料管理のために人権侵害が見過ごされてきたことをアイリスらに指摘されたことで審問会が早まることになる。カレンに面会できないアイリスは施設に忍び込み、彼女に助け出すことを約束、薬は飲まないように助言する。
トゥー・リブ・アゲインの結末:人生を取り戻す
そして審問会の日、母親側、アイリス側の意見が出された後、カレン本人が呼ばれる。その場でカレンは人生を取り戻し、アイリスと同じような生活をしたい、という自分の気持ちをはっきり口にする。彼女はアイリスの助言に従い薬を飲まずにいたのだった。
審問の結果、カレンは自立可能と判断され、アイリスが後見人となることが認められる。その後カレンはアイリスやハンクに見守られながら自活し、人生を取り戻しつつあった。
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