かいじゅうたちのいるところの紹介:2009年アメリカ映画。モーリス・センダックの世界的ベストセラー『かいじゅうたちのいるところ』を実写映画化。人間の少年と不思議な「かいじゅうたち」の交流を描くファンタジー・アドベンチャー。8歳のマックスは、母や姉に構って貰えず不満を抱いていた。ある夜母を激怒させたマックスは家の外に飛び出し、海を渡って不思議な島に到着する。そこには毛むくじゃらで大きな体のかいじゅうたちがいた。成り行きで彼らの王様になったマックスは、皆が幸せになる場所を作ろうとする。
監督:スパイク・ジョーンズ 出演者:マックス・レコーズ(マックス)、キャサリン・キーナー(ママ)、マーク・ラファロ(ママの恋人)、ローレン・アンブローズ(KW)、クリス・クーパー(ダグラス)ほか
映画「かいじゅうたちのいるところ」ネタバレあらすじ結末と感想
映画「かいじゅうたちのいるところ」のあらすじをネタバレ解説。予告動画、キャスト紹介、感想、レビューを掲載。ストーリーのラストまで簡単に解説します。
かいじゅうたちのいるところの予告編 動画
映画「かいじゅうたちのいるところ」解説
この解説記事には映画「かいじゅうたちのいるところ」のネタバレが含まれます。あらすじを結末まで解説していますので映画鑑賞前の方は閲覧をご遠慮ください。
かいじゅうたちのいるところのネタバレあらすじ:マックスと家族
舞台は現代アメリカ。8歳の少年マックスは、やんちゃで悪戯が大好きな男の子。母子家庭で育つ彼の家族はママと年の離れた姉クレア。マックスはもっと2人に構って貰いたいと思っていましたが、ママは仕事で忙しく、クレアも自分の友人とばかり遊んでいます。マックスの部屋には父から贈られた地球儀が飾ってありました。「世界の王 マックスへ」と書かれたそれを見つめます。ある夜、工作が得意なマックスは自分の部屋に砦を作っていました。自信作をママに披露しようとしますが、ママは恋人と談笑中で相手にしてくれません。癇癪を起こしたマックスは狼の着ぐるみを着て、ママに暴言を吐いたり暴れたりします。怒ったママに捕まったマックスは、その肩に思い切り噛み付きました。「手に負えない子ね!」と言われたマックスは、「僕は悪くないもん!」と叫んで夜の街に飛び出します。全速力で街を駆け抜けたマックスは、気が付くと水辺に来ていました。ボートに乗り込み、大海原へ旅に出ます。酷い嵐の末、マックスは夜の闇に包まれた孤島にたどり着きました。
かいじゅうたちのいるところのネタバレあらすじ:かいじゅうたちの王様
島では何か騒ぎが起きていました。マックスが隠れて様子を見ていると、毛むくじゃらで大きな体と牙を持つ「かいじゅうたち」が現れます。どうやらキャロルという名前のかいじゅうが、自分達の家を破壊しているようです。キャロルは仲間のKWが出て行ったことに腹を立て、このままでは駄目だと家を壊しているのです。「誰も俺の味方してくれないのか!?」と叫ぶキャロル。思わず飛び出したマックスは一緒に家を壊し始めますが、他のかいじゅうたちに囲まれてしまいました。食べられそうになったマックスは、咄嗟に偽の武勇伝を作り上げ、自分は力を持った王様なのだと話します。そこへちょうどKWが帰って来たことで、かいじゅうたちはマックスの嘘をすっかり信じ込みました。キャロルから王冠を渡されたマックスは上機嫌になって、かいじゅうたちと遊びます。
かいじゅうたちのいるところのネタバレあらすじ:綻び
キャロルとKWの他、マックスが出会ったかいじゅうは、キャロルと仲良しで頼れるダグラス。気分屋のジュディスとその恋人アイラ。目立ちたがり屋のアレクサンダーに、牛に似ている物静かなかいじゅうです。キャロルはマックスをある場所へ連れて行きます。そこには理想の街の模型がありました。はじめは皆で作っていたものの、今ではキャロルだけになってしまったそうです。仲間がバラバラになっていく寂しさを訴えるキャロルに、マックスは理想を実現させようと提案しました。皆で力を合わせて、完璧な砦を建設するのです。かいじゅうたちもやる気になって、皆で楽しく作り始めました。隊長に任命されたキャロルは、指示を出したりマックスと狼の遠吠えをしたり、充実した毎日を送ります。しかしかいじゅうたちは次第に自我を主張し始め、ギスギスした雰囲気になってしまいました。悩むマックスに、KWはボブとテリーに相談してみようと提案します。ボブとテリーはKWの友人で、非常に賢いそうです。KWに案内され砦を離れたマックスは、フクロウのボブとテリーに会いました。しかし彼らの言葉がマックスには理解出来ません。KWはボブとテリーの答えに満足し、彼らを砦に連れて帰りました。それがキャロルの逆鱗に触れてしまいます。KWがコミュニティを離れる原因となっているボブとテリーを、キャロルは非常に嫌っているのです。マックスは気分をスッキリさせようと泥団子合戦を提案しますが、本気の喧嘩に発展してしまい、かいじゅうたちから失望されてしまいました。
かいじゅうたちのいるところのネタバレあらすじ:マックスの成長
怖くなったマックスは、かいじゅうたちが入って来られないような小部屋を砦に作ろうとします。それを見たキャロルは激怒し、砦を壊そうとしました。見かねたダグラスが、マックスは王様ではなくただの子どもだと話します。皆キャロルが王様を望んでいたので、話を合わせただけだったのです。ショックを受け暴れるキャロルに、「君、手に負えないよ!」と叫ぶマックス。キャロルは「食ってやる!」と言ってマックスに襲い掛かります。森の中を必死に逃げるマックスはKWに遭遇。彼女の提案で、口の中に隠して貰うことにします。KWに追い返されるキャロルの寂しそうな声を聞いたマックスは、家族だからこそ好きで、家族だからこそ衝突するのだと考えました。KWの口から出たマックスは、家に帰る決意をします。
かいじゅうたちのいるところの結末
マックスが島を出る日、海辺にかいじゅうたちが見送りに来てくれました。しかしキャロルの姿はありません。別れを告げてボートに乗り込むマックス。そこへキャロルが現れました。彼はしばらく無言でしたが、狼の鳴き真似をしてマックスを見送ります。かいじゅうたちの声を背に海に出たマックスは、大海原を越え人間の街に戻って来ました。帰宅すると、心配していたママが抱きしめてくれます。疲れたのかウトウトし始めたママの姿にマックスが笑みを浮かべ、この物語も終幕を迎えます。
以上、映画かいじゅうたちのいるところのあらすじと結末でした。
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