ヴァイラスの紹介:1998年アメリカ映画。マーベルやDCコミックスに次ぐ規模を誇るアメリカのダークホースコミックスによる同名コミックを原作としたSFホラーです。宇宙から飛来した電磁波生命体がロシアの衛星探査船を乗っ取り、人間や機械を取り込んで融合体となり人類に牙を向きます・・・。
監督:ジョン・ブルーノ 出演者:ジェイミー・リー・カーティス(ケリー・キット・フォスター)、ウィリアム・ボールドウィン(スティーブ・ベイカー)、ジョアンナ・パクラ(ナディア)、ドナルド・サザーランド(ロバート・エバートン)、マーシャル・ベル(J・W・ウッズJr.)、シャーマン・オーガスタス(リッチー・メイソン)、クリフ・カーティス(ヒコ)、ジュリオ・オスカー・メチョソ(スクィーキー)ほか
映画「ヴァイラス」ネタバレあらすじ結末と感想
映画「ヴァイラス」のあらすじをネタバレ解説。予告動画、キャスト紹介、感想、レビューを掲載。ストーリーのラストまで簡単に解説します。
ヴァイラスの予告編 動画
映画「ヴァイラス」解説
この解説記事には映画「ヴァイラス」のネタバレが含まれます。あらすじを結末まで解説していますので映画鑑賞前の方は閲覧をご遠慮ください。
ヴァイラスのネタバレあらすじ:起
ロシアの宇宙ステーション「ミール」を宇宙の彼方から飛来した電磁波生命体が襲撃、電波を介して南太平洋を航行中のロシアの衛星探査船ウラディスラフ・ヴォルコフ号を乗っ取りました。
7日後、南太平洋を航行中の貨物船シースター号は台風に遭遇、ロバート・エバートン船長(ドナルド・サザーランド)は航海士ケリー・フォスター(ジェイミー・リー・カーティス)の進言を受け入れ、咄嗟の判断であえて台風の目の中へと突入しました。その際にシースター号はエバートンの全財産をかけた積み荷を全て失ってしまい、エバートンは失意のどん底に突き落とされましたが、シースター号のクルーは台風の目の中で停泊していたヴォルコフ号を発見、エバートンはこの船をロシア政府へ売り捌けば大金が得られるとして早速船内の探索に乗り出すことにしました。ケリーや機関士のスティーブ・ベイカー(ウィリアム・ボールドウィン)らがヴォルコフ号に乗り込んで調査していたところ、突然ヴォルコフ号は錨を自動的に降ろしてシースター号を直撃、シースター号は沈められてしまいました。
ヴァイラスのネタバレあらすじ:承
ケリーたちは負傷した船員の手当のため医務室へ向かったところ、突然ガスマスク姿のヴォルコフ号船員が襲い掛かってきました。スティーブは船員を捕らえ、マスクを剥がすとその人物はヴォルコフ号の化学担当官を務めるナディア(ジョアンナ・パクラ)という女性でした。ナディアは怯えた表情でこの船に何が起こったのか語り始めました。ミールを通じてヴォルコフ号を乗っ取った電磁波生命体は船内のコンピューターに侵入、船内の機械を操ってナディア以外のおよそ300名の乗組員の命を奪ったというのです。
一方、仲間と連絡が取れなくなったスティーブは船内を捜索していると、人間と機械が融合したかのような襲撃者に襲われました。スティーブは仲間たちと共に襲撃者を倒し、ケリーやエバートン、ナディアと合流しました。
ヴァイラスのネタバレあらすじ:転
ナディアはスティーブらに新たな証言を始めました。電磁波生命体は船内のシステムを使って手始めに67人の船員を殺害、船の部品を寄せ集めてロボットを作り、船員の死体と組み合わせてハイブリッド戦士を生み出していたのです。
やがてヴォルコフ号に台風が迫り、電磁波生命体に操られた船は台風の吹き荒れる嵐に向かって航行を始めました。次々と仲間たちが電子は生命体の戦士たちの手にかかるなか、一行は船内の通信機器を使って電磁波生命体との交信に成功しました。電磁波生命体は船内のコンピューターから地球に関するデータを学習しており、その結果、地球人類は全てにおいて有害な病原菌(ヴァイラス)であると判断、根絶やしにするという結論に至ったということでした。
ケリーたちは電磁波生命体の母体と化している船のメインコンピューターを破壊するためコンピューター室に向かいましたが、既にメインコンピューター自体が室内から消え去っていました。一方、船員の安全よりも金の方が大事なエバートンは何としても船をロシアに売ろうと目論み、何と自らの身体を電磁波生命体に差し出したのです。
ヴァイラスの結末
次々と仲間が犠牲になるなか、ケリーとスティーブ、ナディアは何とか船の制御室へ辿り着き、船はイギリスの情報部の基地があるロードハウ島へ向かっていることを突き止めました。電磁波生命体は基地を通じて通信衛星とリンクし、世界中の情報網を乗っ取ろうとしていました。その時、機械と融合したエバートンがケリーらに襲い掛かって来ました。ケリーらは協力してエバートンと戦い、手榴弾を炸裂させてエバートンを倒しました。
その後、ケリーらは仲間があらかじめ作っておいた爆弾を使って船ごと電磁波生命体を海に沈めることを思いつき、船の各所に爆弾を設置していきましたが、行く手をハイブリッド戦士が阻んできました。ナディアは電磁波生命体からケリーを守るために相打ちになって爆死を遂げましたが、それでも敵は生き残ったケリーとスティーブに牙を向いてきました。ケリーとスティーブは間一髪で船から脱出、その直後に船は大爆発を起こし、電磁波生命体は海の藻屑と消えていきました。その後、ケリーとスティーブは付近を航行していた調査船に救助されました。
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