ザ・インターセクションズの紹介:2016年イギリス,南アフリカ映画。スティーヴン・スピルバーグ監督作『レディ・プレイヤー1』の主演でブレイクを果たしたタイ・シェリダン主演のクライム・サスペンスです。交通事故で母親を昏睡状態にした義父への復讐を誓う弁護士志望の大学生が、たまたまバーで出会った訳ありの男に義父の殺害を依頼してしまったことから物語は意外な方向へと向かっていきます。
監督:クリストファー・スミス 出演者:タイ・シェリダン(ハーパー)、スティーヴン・モイヤー(ヴィンセント)、エモリー・コーエン(ジョニー・レイ)、ベル・パウリー(チェリー)、ジョン・リンチ(フランク)ほか
映画「ザ・インターセクションズ」ネタバレあらすじ結末と感想
映画「ザ・インターセクションズ」のあらすじをネタバレ解説。予告動画、キャスト紹介、感想、レビューを掲載。ストーリーのラストまで簡単に解説します。
ザ・インターセクションズの予告編 動画
映画「ザ・インターセクションズ」解説
この解説記事には映画「ザ・インターセクションズ」のネタバレが含まれます。あらすじを結末まで解説していますので映画鑑賞前の方は閲覧をご遠慮ください。
ザ・インターセクションズのネタバレあらすじ:起
弁護士を目指して勉学に励むカリフォルニア在住の大学生のハーパー(タイ・シェリダン)。彼の母は3ヶ月前、再婚相手のヴィンセント(スティーヴン・モイヤー)が泥酔したまま起こした交通事故により今なお昏睡状態に陥っており、回復の兆しはないどころか容態は日に日に悪化していました。それにも関わらず、幸いにも軽傷で済んだヴィンセントは母の見舞いには全く顔を出さず、出張とうそぶいては若い愛人とラスベガスで逢瀬を重ねる日々を送っていました。かねてからヴィンセントと反りが合わなかったハーパーはこの事故でより一層彼への憎しみを募らせていました。
医師から母の生命維持装置を停止することも考えなければならないと宣告されたハーパーはバーでヤケ酒をあおっていたところ、ガラの悪い男ジョニー(エモリー・コーエン)に絡まれました。ハーパーは酔いの勢いに任せて、初対面のジョニーに報酬2万ドルでヴィンセントの殺害を依頼してしまいました。
翌朝、ハーパーの自宅にジョニーが恋人のチェリー(ベル・パウリー)を連れて現れました。高額な報酬に目が眩んだジョニーは早速実行に移して一緒にラスベガスに逃げようとハーパーに迫り、酒の勢いとはいえ元々殺すことまでは考えていなかったハーパーは実行するかしないかの二択を迫られることになりました。
ザ・インターセクションズのネタバレあらすじ:承
(ここからは時系列順にまとめていきます)
ジョニーとチェリーの来訪の少し前、ハーパーはヴィンセントが隠し持っていた母の遺言書を見つけたことからヴィンセントと口論になり、ハーパーは勢い任せに手にした包丁でヴィンセントを刺し殺してしまいました。
ハーパーはヴィンセントの死体をビニールで包み、包丁を洗って証拠隠滅をしようとしていた時、ハーパーを心配していた友人が家を訪れ、ハーパーに調達を依頼された向精神薬を置いて帰っていきました。ハーパーはヴィンセントの死体を車のトランクに隠し、シャワーを浴びているときにジョニーとチェリーが現れたのです。ハーパーはヴィンセントの死を伏せたまま、ジョニーらに車でラスベガスに行こうと持ち掛けたのです。チェリーはハーパーに、ジョニーは危険な男だから離れるよう促しましたが、後に引けないハーパーは自分が依頼主だとして同行することにしました。
ザ・インターセクションズのネタバレあらすじ:転
車でラスベガスに向かう途中、ジョニーら3人は警官に目をつけられ、職務質問を求められました。ジョニーとチェリーは隠し持っていた拳銃で警官を脅し、そのまま警官を車のトランクに閉じ込めて出発しました。警官の始末に困ったジョニーはハーパーに始末を命じ、できなければ金をよこせと言うので、ハーパーは仕方なく報酬2万ドルとはべつに銀行で5千ドルを引き落としてジョニーに渡しました。
実はジョニーはこの地域一帯を仕切るマフィアのボス、フランク(ジョン・リンチ)の下で麻薬の運び屋をしていたのですが、フランクから莫大な借金をしており、金が返せなければチェリーを渡せと脅されていました。しかし、フランクは金の受け取りを拒否すると、翌日までに5万ドルをもってくるようジョニーを脅して追い返しました。
ハーパーたちは近くの坑道で音楽フェスが開催されていることを思い出しました。その坑道はドラッグでラリった状態で入れば二度と戻れなくなるという曰く付きの場所であり、ハーパーは友人からもらった向精神薬を警官に飲ませてトランクから解放、坑道に置き去りにして再びラスベガス目指して出発しました。
ザ・インターセクションズの結末
ラスベガスに着いたハーパーは、出張で来ているはずのヴィンセントを探すフリをしながら、密かにチェリーに一緒に逃げようと持ち掛けました。ハーパーは新たな服とプリペイド携帯を買い、警察に通報すると新しい車を買い、チェリーと待ち合わせてラスベガスから逃亡しました。乗って来た車のトランクにはヴィンセントの死体が詰め込まれたままであり、ジョニーはヴィンセント殺害容疑で逮捕されました。
警察の捜査が及ぶまでにメキシコへ逃亡することを考えていたハーパーは、チェリーに2万ドルを渡したうえで途中のガソリンスタンドに置き去りにしていきました。しかし、途中で思い直したハーパーは一旦引き返すとチェリーを車のトランクに隠し、そのまま無事に国境を越えてメキシコへの入国を果たしました。海の見える浜辺でチェリーをトランクから出したハーパーは、二人して自由の身となったことを喜び合いました。
この映画の感想を投稿する