アサイラム/閉鎖病棟(別題:精神病棟)の紹介:2005年イギリス映画。夫が赴任した精神科病院の患者に惹かれ、関係を持った人妻が、家族など全てを捨てて彼を選んだ末に自らも心の安定を失い、自滅していく。
監督:デヴィッド・マッケンジー 出演:ナターシャ・リチャードソン、マートン・ソーカス、イアン・マッケラン、ヒュー・ボネヴィル、ガス・ルイス、ジョス・アックランド、ワンダ・ヴェンサム、マリア・エイトキン、ジュディ・パーフィット、ショーン・ハリス
映画「アサイラム/閉鎖病棟」ネタバレあらすじ結末と感想
映画「アサイラム/閉鎖病棟」のあらすじをネタバレ解説。予告動画、キャスト紹介、感想、レビューを掲載。ストーリーのラストまで簡単に解説します。
アサイラム/閉鎖病棟の予告編 動画
映画「アサイラム/閉鎖病棟」解説
この解説記事には映画「アサイラム/閉鎖病棟」のネタバレが含まれます。あらすじを結末まで解説していますので映画鑑賞前の方は閲覧をご遠慮ください。
アサイラム/閉鎖病棟のネタバレあらすじ:起・欲望に溺れて
イギリスの片田舎、精神科医の夫マックスのが副院長として赴任するに伴い、幼い息子チャーリーとともに赴任先の地へやってきたステラ。夫は仕事に追われ、閉鎖的な地で彼女は退屈な日々を送っていた。
ある日、彼女は屋外作業をしている患者の1人エドガーに出会い、病院の舞踏会で踊るなど急接近するうちに2人は関係を持つようになる。ステラのエドガーへの激情は増し、監視の目を盗んで屋外作業中に何度も情事を重ねるが、ある日ステラの家に忍び込んで情事に及んだ際、エドガーはマックスの服を盗んで抜け出し、脱走する。
アサイラム/閉鎖病棟のネタバレあらすじ:承・愛人のもとへ
脱走事件が発端で彼とステラの関係も発覚、ステラはエドガーがいなくなったことで呆然と日々を過ごしていたが、ある時エドガーから連絡があり、彼女は再びロンドンで逢瀬を繰り返すようになる。たびたびロンドンへ出かけるステラを周囲も不審に思い始め、マックスの同僚でエドガーの主治医だったピーターは、エドガーが自分の妄想で嫉妬から妻を猟奇的な方法で殺したことを話し、会わないように言うが、家族を捨てて一緒に暮らそうというエドガーの言葉に、ステラは書置きを残して家を出る。
アサイラム/閉鎖病棟のネタバレあらすじ:転・狂気の影
一緒に暮らし始めたエドガーとステラだったが、徐々にエドガーの精神は安定を失い、ステラに暴行を加えるようになる。そのうちにロンドンで行方を捜すピーターに居所を知られ、ステラは警察に拘留、エドガーは再び姿を消す。息子のためだと言ってマックスがステラを迎えに来るが、この騒ぎで彼は病院を解雇され、新たに院長となったピーターの紹介で遠く離れた町の病院へ移っていた。
新しい地で家族との生活を再スタートさせたステラだったが、元の病院にマックスの新しい赴任先を訪ねる電話があり、それがエドガーからだと確信したピーターはマックスに知らせる。エドガーからの電話で呼び出されたステラは彼の元へ行くが、彼女を監視していたピーターやマックスによってエドガーは拘束され、ピーターの元に戻される。
アサイラム/閉鎖病棟の結末:喪失の果てに
もとの生活に戻ったステラはチャーリーの付き添いで遠足に行く。自由行動の最中、チャーリーが誤って湖に落ちてしまうが、心ここにあらずのステラは目の前の出来事にも反応を示さず、ただ眺めているだけだった。付き添いの教師が気づいて助けあげるがチャーリーは助からなかった。夫からも見放されたステラはピーターの病院で治療を受けることになる。
治療の結果、状態が落ち着いたステラにピーターは求婚し、ステラもそれを受け入れるが、まだエドガーを忘れていはいなかった。病院の舞踏会で彼に会えると期待していたステラだったが、エドガーはピーターによって監禁されてしまう。舞踏会が終わり会場を出たステラは時計台に上がり、そこから身を投げる。
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